情報流通促進計画 by ヤメ記者弁護士(ヤメ蚊)日隅一雄

知らなきゃ判断できないじゃないか! ということで、情報流通を促進するために何ができるか考えていきましょう

チーム宇都宮で日弁連はどう変わるのか?~人権課題への取り組み急げ

2010-03-11 09:43:42 | そのほか情報流通(ほかにこんな問題が)
 すでに報道されているとおり、宇都宮健児弁護士が次期日弁連会長に決まった。聞いた話では今朝9時から早速、引き継ぎ会議が始まっているようだ。確かに、再選挙となったため、引き継ぎのために残された期間はわずか20日。しかも、「政権」交代なだけに、いつもよりも、入念な打ち合わせが必要になるだろう。新旧両執行部及び事務局が協力し、より円滑な運営が実現できるように期待したい。

 投票結果については、派閥の牙城である東京弁護士会(在京の3弁護士会のうちの最大の弁護士会)の投票率がすべてを物語っている。

 東京弁護士会6126人中、前回は宇都宮候補1669票、山本候補3067票、合計で80%近い投票率で、ダブルスコアという結果だった。

 今回は、宇都宮候補1538票、山本候補2392票と差を縮めたが、投票率も64%にまで下げ、宇都宮候補も得票数では前回を下回った。

 つまり、派閥による投票誘導が効かなかったということだろう。

 前回の選挙で、東京弁護士会の投票風景は、少々、異様な感じがあった。異様というと言いすぎかもしれないが、在京のほかの2弁護士会とは少々違っていた。在京のほかの2弁護士会の投票所は列がほとんどできていなかったが、東京弁護士会だけはかなり長い列ができ、立ち並ぶ人の顔つきも気のせいか険しかった。

 残念ながら、昨日は青森にいたため、雰囲気は比較できないが、80%→64%の投票率から、ずいぶん違った雰囲気だったのではないかと思う。

 面白いのは、宇都宮さんが100票以上減らしていることで、これは前回投票した人の中に、派閥に言われていやいや投票には行ったが、「山本」とではなく「宇都宮」と書いた人が少なからずいたということだろう。

 そういう意味ではすでに派閥の瓦解が始まっていたということだろう。

 今日は、青森地裁でグリーンピース「横領」鯨肉「窃取」事件で、専門家証人として表現の自由の大家フォルホーフ教授が登場する予定。刑事裁判で、国際人権法の専門家が証言するのは極めてまれなことだ。

 これも法曹の世界での変化の顕れともいえるかもしれない。

 日弁連の新体制が、日本の人権を国際スタンダードにかなうものになるように、最大の努力を払うことを期待したい。

 



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