情報流通促進計画 by ヤメ記者弁護士(ヤメ蚊)日隅一雄

知らなきゃ判断できないじゃないか! ということで、情報流通を促進するために何ができるか考えていきましょう

「article9」は放送禁止~戦争をやめようとは言えない国?!日本【+もう辞めて安倍ちゃん】

2006-11-09 05:50:05 | メディア(知るための手段のあり方)
伊藤真の憲法手習い塾というウェブページに次のような恐ろしい記事が掲載されている。【「article9」には、「戦争はもうやめよう/戦争はもういらない」というフレーズが出てくるのですが、この曲をあるFM局では放送してもらえなかったそうです。その理由が「no more war とかpeace」ではなく、戦争はもうやめようというストレートな表現だからというのです。にわかには信じられないのですが、メンバーのマコト(たまたま同じマコト)から直接聞いたことですので確かです。そこで、放送禁止という意味の「Censored(センサード)」をタイトルにしたとのことです】


他方で、同じ記事で、次のようなメディア批判が…。

【神戸のワールド記念ホール(8000人収容)で行われた「はばたけ!9条の心」に参加して講演をさせていただきました。133もの団体が協力し、なんと7500人もの市民で巨大なホールが一杯になりました。大阪でも「憲法公布60周年のつどい」に約2000人が参加しましたし、広島でも7000人による盛大な集会が成功しています。大分県別府では、約4000人が参加した護憲大会が開かれました。東京でも「とめよう戦争をする国づくり」を合言葉に300人以上が集まり、パレードをしました。
 この他にも多くの市民による憲法価値を守ろうという集会や催しが行われたのですが、新聞に報道されたのはそのごく一部でした。いつものことではありますが、改憲を主張する安倍さんの言葉は報道するものの、こうした憲法価値を守ろうとする市民の声はほとんど報道されることがありません。権力批判がジャーナリズムの神髄であるはずなのに、まったく情けないことです。】

報ずべきは、放送禁止であり、広報手段を持たない市民側の声であるはずなのに…。


米国では、中間選挙で、市民の良識が勝った…。この背景には、メディアの権力批判記事があった。もちろん、権力批判できるのは、政権交代がありうる国だから…でもある。常に共和党が勝っていたら、メディアとて共和党になびくだろう。

日本でも同じこと…。ただし、今の民主党は腰が定まっていないから、選択肢にしようという大きな声がでにくい…。

やはり、民主党がリベラルな方向に舵をとることが選挙対策上も得策だと思うくらい、安倍辞めろという声を高めるしかないと思う。

ブログ記事のタイトルに必ず【安倍辞めさせるキャンペーン参加中】など、安倍に辞任を迫る文言を盛り込んで、市民の怒りを表現してはいかがでしょうか。

なお、教育基本法改悪反対の意志をあらゆるところに伝えるための、教基法特別委員会の議員や政党、マスコミに一斉送信できるフォームを再掲します。
http://www.hyogo-kokyoso.com/webmail/kyoikukihonho1.shtml



最後に上記記事のうち、安倍の改憲感に対する批判を引用します。

■■引用開始■■

10月31日に、安倍首相は、CNNのインタビューに答えて、憲法改正の必要性について3つの理由をあげました。
1)憲法が制定されたとき、日本はまだ独立していなかった。
2)戦後60年たって時代にそぐわない条文があるのも事実。新しい価値観もある。
3) 広く国民で議論して、多くの人が参加して自分たちで新しい憲法を書き上げることが、時代を切り開く精神になる。

 ということだそうです。どれもよくわかりません。なんだか、自主憲法を訴えていたおじいさんの思いを果たしたいだけのようにしか思えません。特に最後はすごいです。なぜ、憲法という国家権力に対する制限規範が、国民の精神の話になってしまうのか。こういう人が日本の首相であることに、今更ながらに驚きます。

■■引用終了■■





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24 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
Unknown (starstory)
2006-11-09 10:31:47
伊藤真さんのHP「『戦争はもうやめよう』は放送禁止用語?」はびっくりしました。私もこれ、記事に使わせていただきました。トラバありがとうございます。私もトラバさせていただきます。
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びっくり! (お玉おばさん)
2006-11-09 15:57:17
私もこれは知りませんでした!!
うちもあすのネタに使わせて頂きます。

「はばたけ!9条の心」の成功をちいとも正当に評価してくれないマスコミに怒りつつ、それでもまだネットがあってよかったなあと思う今日この頃です。
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TBありがとうございます (ひろ)
2006-11-09 18:39:07
マスコミと教育を通じて、戦争に向けた雰囲気作りを行うのはセオリーですね。それにしても、マスコミは右寄りだと売れるのでしょうか。そんなに国民は右寄りになってしまったのでしょうか。
左よりの私たち(?)は、もっとマスコミに要請すべきなんですね。
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共産国家の戦争は、 (不知火の残党)
2006-11-09 21:53:05
 止めさせようとは、絶対に言わないのですよね、マコツは。
 アメリカや日本の戦争は悪い戦争だが、中国や北朝鮮の戦争は良い戦争ってか。
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上記で「不知火の残党」を名乗る方へ (ヤメ蚊)
2006-11-09 22:20:40
マコツって誰(何)ですか?

【共産国家の戦争は、止めさせようとは、絶対に言わないのですよね】とは、誰(何)についてのコメントでしょうか?

少なくとも、ブログ主である私は、共産国家の戦争(中国や北朝鮮の戦争)を正当化するつもりはまったくありませんが…。
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マコツとは、 (不知火の残党)
2006-11-09 22:37:00
「武力では、同時多発テロも、拉致も防げなかった」と妄言を垂れ流す、某資格試験予備校のカリスマ塾長です。(笑)(実際には、不朽の自由作戦の後、米国本土にテロはなくなったし、北朝鮮にとって日本は何をされても反撃しない国だったから拉致を行ってきた。)

 難しい試験を受かったというだけで、安全保障に無知な癖に、偉そうな顔をして口を出すのは、間違っていると思う。法曹は、もっと謙虚にならないと。9条では守れないものがあって、それは武力によらないと守れないことが歴史によって証明された。
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上記で「不知火の残党」を名乗る方へ (ヤメ蚊)
2006-11-09 23:08:52
【不朽の自由作戦の後、米国本土にテロはなくなったし、北朝鮮にとって日本は何をされても反撃しない国だったから拉致を行ってきた】

そうですか?

少なくとも、イラクでは、米国兵士が3000人もあなたのいうテロによって亡くなっていますが…。(ついでに言えば、英国、スペインでもあなたのいうテロはありました。私に言わせれば、イラクでは子ども、老人を含む多くの市民が米国のテロの犠牲になっています)

それから、韓国でも北朝鮮政府による韓国人拉致事件はありましたよね。韓国も反撃しない国だったんでしょうか?韓国には、軍隊もあるし、徴兵制度もありますよね…。

伊藤真さんが、共産国家の戦争を正当化するような発言をしたことがあるのですか?あなたは、人には「証拠」を示せというのに…。
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3000人の全てが (不知火の残党)
2006-11-10 00:25:56
 テロの犠牲者ではなく、通常の戦闘による戦死者も出ています。問題は、米本国がテロから安全になったか、です。

 韓国の拉致と、日本の拉致は、前提条件が違うのです。北朝鮮は、当初、韓国からの拉致を中心に行っていたが、警戒の厳しさに手を焼き、より警戒が手薄で警察力でしか対処しようとしない日本経由で韓国工作を行うようになった、そのために工作員を日本人化する工作を行うようになったという経緯があります。もし、日本が韓国以上に強力な武力による警備を行っていたら、拉致を行う利益がなく、拉致は行われなかったでしょう。

 共産国家の戦争を批判しない、清算されていない戦争責任を追及しない。そういう国が、我が国の隣国に存在していて、我が国に脅威を及ぼしている。それにも関わらず、自衛力も日米安保を否定する。マコツに限らず、そういう態度を取っていたら、共産国の戦争を正当化していると受け取られていて当然です。共産国が我が国に戦争を仕掛けてきたら、自衛力のない国は征服されて、第三国への侵略に使われるということが理解できないわけではありますまい。
 私は、これまで各所で共産国の戦争犯罪こそ、史上最悪だと書きまくっておりまして、その道の第1人者を自負していますが、ヤメ蚊先生は、総連本部や中国大使館前で、朝鮮戦争の戦争責任の清算を要求する行動を取りますか?
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上記で「不知火の残党」を名乗る方へ (ヤメ蚊)
2006-11-10 00:40:20
【問題は、米本国がテロから安全になったか、です】…米国以外、米国市民でも戦争に行かないといけないような層のことは無視ですか?そういう思考だから、「敵か味方か」という考え方をされるのでしょうね…。私は、そういう考え方には賛成できません。なぜ、その国の政府は敵になるのか、どうすれば敵でなくなるのか、そのことを考え、実行に移す方がよほど「愛国的」な行動だと思っています。これは、犯罪対策だって同じことです。なぜ、犯罪を犯すのか?単に刑罰を重くするだけで、犯罪対策となると考えることは合理的でしょうか?


【総連本部や中国大使館前で、朝鮮戦争の戦争責任の清算を要求する行動を取りますか?】…必要が大きければ当然行いますよ。現在は、現に「テロ」を実行している米国政府及びそれに荷担している日本政府に対する行動の方が必要性が大きいと考えています。米国政府に対しては、米国市民がノーをつきつけました。次は、日本市民が米国政府に荷担した日本政府にノーをいう番ではないでしょうか?
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徴兵ではなく、 (不知火の残党)
2006-11-10 01:39:34
>米国以外、米国市民でも戦争に行かないといけないような層のことは無視ですか?

 そんな層の存在は今に始まったことではなく、アポロ11号の船長、アームストロングも、海軍の奨学金欲しさに朝鮮戦争に出征しましたよ。しかし、誰も彼をアメリカンヒーローと呼びはしても、悲劇の人とは呼びません。志願制ですので、「広義の強制性による徴兵」なんて言い換えることができないのは、もちろんです。


>その国の政府は敵になるのか、どうすれば敵でなくなるのか、そのことを考え、実行に移す方がよほど「愛国的」な行動だと思っています。

 私の考えは違っております。
 敵に回る国を、敵でなくする方法があるとは限らず、できないことをできると夢想して余分な時間を費やすことは決して愛国的ではありません。個人や身内の団体の中だけでやるのは勝手ですが、国家や大多数の国民を付き合せてはいけない。


>現に「テロ」を実行している米国政府及びそれに荷担している日本政府に対する行動の方が必要性が大きいと考えています。

 私の考えは全く逆です。かつて侵略戦争を行い、今なお東アジアの平和に害を為している侵略国家、北朝鮮とその共犯者である中国、ロシアを糾弾することは、我が国の同盟国であり、平和を維持するパートナーである米国を批判するより重要です。この考えにつきあえとは申しませんが、少なくとも、私は米国とテロリストを天秤にかけるような愚かなマネはできません。
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