情報流通促進計画 by ヤメ記者弁護士(ヤメ蚊)日隅一雄

知らなきゃ判断できないじゃないか! ということで、情報流通を促進するために何ができるか考えていきましょう

警察官が自分の妻の指紋を調査先の指紋と偽って報告~これでも改訂されていいのか,入管法

2006-05-13 01:40:31 | 適正手続(裁判員・可視化など)
入管法改訂案が,実は「顔写真・指紋データ収集法」であることは,ここ←などで述べてきた。指紋や顔写真がとられるという不安について悪いことしないから,とられても大丈夫…なんても思っていたら,大変なことになる,というのが分かるいい例が報道されました。

毎日新聞(ここ←)によると,

【警部補は成城署生活安全課員として同署に設置された「宮沢みきおさん(00年12月の発生当時44歳)一家4人殺害事件」の捜査本部に所属していた01年5月~04年6月、虚偽の捜査報告書35通を捜査本部に提出した疑い。報告書には、事件現場近くの住民ら43人に面接し話を聞いた記録と、協力を得て採取したとする指紋が添付されていたが、報告内容は虚偽で、26人には面接すらしていなかった。指紋は警部補自身か妻のものだった。】

という。


ということは,いずれ,データとして残っている指紋データを利用して,現場に指紋を残すことだって可能になるだろう。そうなると,上記のような一部の不心得者が,早く事件を解決しようとして,例えば,近くで恨みをもっているという情報のある者の指紋データを利用して,現場に遺留指紋をつくるかもしれない。

私だっていつ不心得者になるかもしれない。人間は弱いです。だからこそ,濫用させるような手段を持たせてはいけないのです。


入管法改訂にも最後まで反対します!


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