情報流通促進計画 by ヤメ記者弁護士(ヤメ蚊)日隅一雄

知らなきゃ判断できないじゃないか! ということで、情報流通を促進するために何ができるか考えていきましょう

インターネットに匿名言論は必要か?~ご意見をお聞かせ下さい

2008-12-17 08:01:45 | メディア(知るための手段のあり方)
 日弁連の来年の人権大会で、表現の自由をテーマの1つとすることが決まった。このテーマで課題となるのが、インターネット上の「違法」「有害」情報だ。これらを規制する必要性は否定しないが、規制機関が政府から独立している必要があることはこれまでに何度も触れてきた。しかし、そのような情報を少なくするための別の手段がある。それが、インターネットへの投稿を顕名化することだ。

 もちろん、いまだって匿名を維持できるわけでなく、一定の手続を踏めば、だれが投稿したかは分かるというが、その間、時間がかかるため、確信的に人を傷つけるために投稿した場合、取り返しのつかない被害が生じる可能性がある。

 もちろん、かといって、必ず、実名を載せないとHPやブログの運営、コメントなどができないというのも、行きすぎだと思うので、ペンネームの使用は認めるが、そのペンネーム使用者を特定したいと考えれば、簡単に特定できるようなシステムにする…というのはどうでしょうか?

 そうすれば、いわゆる違法・有害情報をアップしようという人は激減するし、そのような情報にアクセスする人も減るでしょう。もちろん、この場合、大人が自らの判断で、そのような情報にアクセすることは可能だ。

 私にとって、インターネットは、自らの手や目が伸びていった感じだ。したがって、目や手の元は私自身であり、私が特定されることはまったく構わない。

 いまのインターネットは、何だか、自分と手や目が切り離され、無線送信で操っているイメージだ。

 ある人が言っていたが、そもそも、電話の番号が表示されるナンバーディスプレーだって、抵抗感を感じる人がいたが、それはもはや克服された。

 インターネットだって、同じように、ナンバーディスプレーされてもいいのではないだろうか?

 政府に規制されるくらいなら、いっそのこと、そうした方がよいのではないか?

 皆さんは、インターネットでの匿名性はどこまで必要だと考えますか?

 ちなみに、お隣韓国では、一定以上のアクセスのあるサイトでは、実名とされているようですが…。


 



【PR】




★「憎しみはダークサイドへの道、苦しみと痛みへの道なのじゃ」(マスター・ヨーダ)
★「政策を決めるのはその国の指導者です。そして,国民は,つねにその指導者のいいなりになるように仕向けられます。方法は簡単です。一般的な国民に向かっては,われわれは攻撃されかかっているのだと伝え,戦意を煽ります。平和主義者に対しては,愛国心が欠けていると非難すればいいのです。このやりかたはどんな国でも有効です」(ヒトラーの側近ヘルマン・ゲーリング。ナチスドイツを裁いたニュルンベルグ裁判にて)
★「News for the People in Japanを広めることこそ日本の民主化実現への有効な手段だ(笑)」(ヤメ蚊)
※このブログのトップページへはここ←をクリックして下さい。過去記事はENTRY ARCHIVE・過去の記事,分野別で読むにはCATEGORY・カテゴリからそれぞれ選択して下さい。
また,このブログの趣旨の紹介及びTB&コメントの際のお願いはこちら(←クリック)まで。転載、引用大歓迎です。
なお、「インターネットに匿名言論は必要か」というテーマでインターネットユーザーの声を募集していますので、お時間があったら上記記事(http://blog.goo.ne.jp/tokyodo-2005/e/939a3835c15440b7d8d5ccb9905c34f1)にコメントしてください。


最新の画像もっと見る

7 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
今のままでもよいのでは。 (一般人)
2008-12-17 19:05:28
今のままでもよいのでは。

実名が強制になったら悪用されないかが心配です。ブログでの発言内容と実名から、実際の人物を特定できるかもしれません。それを手がかりに犯罪を試みる人が現れるかもしれません。

効果も疑問です。私も以前ブログをやっていて悪意の投稿らしきものを受けました。彼らが実名を正直に明かすとは思えません。公衆アクセスポイントから接続されればプロバイダから判断もできません。他国からの書き込みや、他国にホスティングしているサイトをどうするかも問題です。

一方では、匿名なりの良さもあると思います。書き手に対する先入観が無いですし、良い意味での対等「感」があります(あくまで感覚(幻想)ですよ!)。実際、私みたいな何のとりえも無い人間が、ここで、こうやって意見を出せるのも、そこが大きいですし。

今までどおりで私は良いです。実名のみのブログ・サービスが増えればよいとは思いますが。
返信する
まあ、ねえ。 (田仁)
2008-12-17 19:07:51
完全匿名でないと絶対に言えない!てな内容なら、いっそ書かない方が良いですね…。
お子チャマのお遊びの悪口とか、犯罪に関わる闇サイトとか。
でも、完全実名も中々ねえ。
特に内部告発とか、抑え込みに掛かられそうで。
非常に重篤な問題ほど、完全実名はヤバいかも。
結局、折衷案になる訳でして。
たらてば、ルール作りがまたまた課題です。
返信する
Unknown (こやぶ)
2008-12-17 23:26:34
検索サイトが凄いね。
自分の実名で検索したり、ペンネームで検索したりすると、びっくりするような広がりを見ることになる。
これをプライバシーの侵害と感じない人はいないだろう。 検索しなければ、わからない話だけどね。


返信する
現状維持で良い (まさに匿名)
2008-12-18 04:29:15
ネットを見ていると、仮に真実であったとしても、マスコミでは書けそうにない内容が意外にあります。業界の内側、騒がれている事件の真の危険性などなど。大資本や国家権力に対抗する数少ない手段だと思います。
サイトの炎上でも、被害者側が潔白という事例をあまり聞きません。
いじめでも、むしろ証拠が残って対応しやすいくらいです。これまでは、証拠がないことを良いことに、加害者や事なかれ主義の学校をのさばらせていた可能性だって高いです。苛烈ないじめを見てきた私はそう感じます。究極的には、探り出して処罰する仕組みもあります。被害の本質はネットではありません。
それに、実際に爆弾を送れる郵便や、深夜の呼び鈴や、無言電話だけでも相手を苦しめることができる電話を放置して、ネットだけ規制というのも、根本的におかしいでしょう。
本質をとらえきれない、古い人間の存在を強く感じます。
心理学で、原因を推測するときの特性が明らかにされていたと思います。確か、人間(雨男とか言うでしょう)、目立つ物が上げられていました。まさにネットではないでしょうか。厚生官僚殺害で車や図書館の資料が使われましたが、それらの犯罪利用を深く追求した報道を見ないのは気のせいでしょうか。
返信する
バカ話にお付き合いください (散策)
2008-12-18 05:49:31
ヤメ蚊先生、こんにちは。
インターネットと匿名性の必要性のバカ話を書きますのでお付き合いください。今の時点で結論は無いので思ったことだけ書きましす。
植草一秀氏がこのところ「りそなの会計士はなぜ死亡したか(1)~(8)」をブログで書いています。このタイトルの連投には、驚かされます。植草氏の事件は、1)事実、2)勘違い、第三者との誤認の冤罪、3)何らかの罠の3つにみかたができるかた思います。3)であった場合は、このタイトルの連投は相当な覚悟かと思われます。1)であれば....
トンデモ系の某氏が、某講演の中で、自分が無事でいられるのは、指名を公表し、それなりにネット上でも有名になっているからだと言っていました。つまり、匿名で奇論をはいていれば、いつ人知れず消されてもおかしくないということのようです。
投稿者の考えていることをさらすことになるので、投稿者の安全上、匿名と実名のどちらが良いかという視点なのですが、安全を脅かす対象の想定が広く、結論にはいたれません。
池田信夫氏は、ブログの匿名性意義を否定し、一方、植草氏についてのぐっちーさんのエントリを取り上げたり、温暖化否定を書いたり、大胆にも見えますが、ネット規制に賛成するなど、必ずしも、政府、大企業と相反はしていないようにも見えます。
バカ話にお付き合い、ありがとうございました。
返信する
妥当な考え方 (志村建世)
2008-12-19 23:10:56
ここに書かれている考え方に同感します。つまり、ペンネームを使ってよいが、必要な場合は特定可能にするということです。
<私にとって、インターネットは、自らの手や目が伸びていった感じだ。したがって、目や手の元は私自身であり、私が特定されることはまったく構わない。>
は、私の実感に、非常に近いものです。
返信する
今程度の著名性で十分。既にナンバーディスプレイ以上公開されている。 (茄子)
2008-12-24 00:06:49
実世界においては誰が街角で何を言おうが
実際にはまず特定される事はない。
特定どころか自分から身分を明かそうと拡散は起こらない。人の記憶に個人情報と結び付けられて蓄積する事はまずない。
既にネット上ではIPアドレス等から特定できる状況があり、
それはサイト運営や掲示板をレンタルでも管理すれば可能だ。
井戸端会議がネット上では当初から出来ないといっていい。
あの人、こんな事言ってたんですねと当人も忘れている言葉が未来永劫世界中に残る可能性さえある。


つまり。仕事相手や家族とか親戚がいつだって貴方の発言を見れますよという状況で
どれだけの話がインターネット上で出来ると言うのか。
自分の孫やひ孫にも見られるだろう。恋愛の話はとてもとても出来ない。
ハンドルネームだから? 知り合いになるほど都合がいいので実名とハンドルネームはおそらく教えるでしょう。

気がつかない人は気にしないでしょうが、気がついて尚ウェブ上に日記と社会的な話と、愚痴を書ける人がいるでしょうか。
上記はどれもまったく違法性はなく、単体で知られても問題ないですよね。それを全て。誰でも。気軽にわかってしまう。
自分が良くても、所属する組織や他人を思えばいえない事もある。
「どこそこのなになにさんって、こんな人だって~」
また普通なら、相手を見たり調べたら相手からもそう認識されるのですが、ウェブ上では認識されても気がつかないというのも大きい特徴です。
------------------------------
私がこの書き込みをするということは、日時と回線情報を教えてしまう事になります。
これをここの管理者が公開しても法的な問題はありません。
掲示板によってはみんなが見れたりしますしね。
それではどこの掲示板も閲覧しただけのサイトでもアクセス解析を
公表したらどうなるでしょうか。
あっさりとつき合わされます。
よって現状で既にこれだけ匿名ではないと私は思っています。
返信する