情報流通促進計画 by ヤメ記者弁護士(ヤメ蚊)日隅一雄

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共謀罪阻止の立役者平岡節が炸裂!~衆院法務委員会での更生保護法審議において~応援メッセージを!

2007-04-28 22:51:44 | 適正手続(裁判員・可視化など)
 共謀罪審議に向けて着々と準備を進めている衆議院法務委員会で、4月27日、更生保護法案が可決された。この法案は、【犯罪や非行に走った人たちを社会に復帰させる仕組みを抜本的に見直す】(朝日)もので、【刑務所や少年院を仮釈放・仮退院した人の保護観察を強化。保護観察中の人が義務を守らないと仮釈放を取り消すなど「再発防止」の方向に大きく踏み出した内容だ】(上記朝日)となっている。このため、【参考人や野党から修正を求める意見が出】(上記朝日)たが、【与党は2日間、計7時間の審議で採決を強行した】(上記朝日)。

 【委員会の採決強行は18日の少年法改正案に続き2回連続。野党の平岡秀夫筆頭理事らは抗議の記者会見を行い、「なぜこんなに急ぐのか。今までにない強引な議会運営に危機感を覚える。共謀罪法案も強行採決する地ならしとも思える」と怒りをあらわにした。与党の棚橋泰文筆頭理事は「野党が審議に応じないことこそ問題。審議は十分だ」と】怒りを表明した。

 強行採決によって、【「再犯防止を第一に挙げるのは法案の趣旨に反する」などとして修正を求める日本弁護士連合会の神洋明弁護士は「与党の質問や政府の答弁には、時間をかけて審議すれば調整が期待できる部分があっただけに残念だ」と】いう結果になった。

 この審議の唯一の救いは、ほとんど注目されていないにもかかわらず、民主党平岡、高山両議員が体を張って採決を止めようとしたことだ。市民にとって不利益な法律は通させないという気迫が伝わってきた。

平岡節が炸裂したのは、衆議院TVの「4月27日」の「法務委員会」の「平岡秀夫(民主党・無所属クラブ)」をクリックして始まるビデオの30分のところあたり。質問時間が過ぎたという委員長の指摘に対し、その前の答弁者として大臣を指名したにもかかわらず、委員長が役人に答えさせたことを指摘して、「私も委員長の言うことを聞きませんよ」と一歩も引かない。さらに質問を重ね、ついには、採決をするのかさせないのか、答えるようにと委員長に迫った。その際、共謀罪成立阻止でもともに頑張った高山議員も審議の不当性を訴え、委員長席に詰め寄った。詰め寄る直前の高山議員の横顔が38分40秒あたりに画面を横切っている。

 このようにマイナーな法案での奮闘ぶりは心強いところだが、市民の反対の声がないと押し切られてしまうことも間違いない。

 共謀罪阻止に向け、お二人には英気を養ってもらいたいし、皆さんもぜひ、お二人にエールを送ってほしい。

 なお、更生保護法案の根本的問題点については、海渡雄一弁護士の参考人意見の冒頭部分、武藤容治議員の質問の4分あたりの答弁をご覧いただきたい。








 
 




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1 コメント

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Unknown (散策)
2007-04-29 11:27:01
こんにちは。この頃自分のブログのトラックバックの通りが悪いので、念のためコメントで、あしあとだけ残させていただきます。平岡議員の元文を転載させていただきました。
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