情報流通促進計画 by ヤメ記者弁護士(ヤメ蚊)日隅一雄

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死刑が「殺人」でない理由なんてあるの?~32万人死刑嘆願について再び

2009-06-08 07:55:45 | 適正手続(裁判員・可視化など)
 昨日の記事【「殺人」の嘆願をした32万人の方へ~あなたは自殺する3万人のことを考えたことはありますか? 】に対し、死刑と殺人を同一視するのはいかがなものかというコメントが寄せられたが、死刑が殺人でない理由なんてあるのだろうか?単に、その社会でその時に合法とされるものに過ぎないのは、前回、EU諸国で死刑が禁止されていることをご紹介したことからも明らかでしょう。

 例えば、32万人の死刑嘆願署名が裁判員にも向けられたもので、あなたが裁判員だったとしよう。相場的には死刑はない、そのような事案で、32万人の署名を受け取ったあなたは、この署名をどのように受け止めるだろうか?

 あるいは、評決で、死刑がぎりぎりの判断とされているところ、9人中死刑が4:4だったとしよう。あと一人の判断で死刑となるかどうかが決まるとき、この一人が32万人の嘆願署名の影響で死刑を選択したら、それは32万の署名は、死刑を廃止した社会からすれば、まさに、「殺人」を教唆する行為だといえないだろうか?

 死刑が殺人であることを前提に死刑制度について考えないとしたら、それは何も考えないに等しい。殺人でなければ、ボタンを押したり、署名をすることに何の痛痒も感じないからだ。

 最初の問いだが、もし、私が、裁判員としてその事件で死刑までは不要だと考えたとして、かつ、32万人の死刑嘆願署名を読んだとしたら、判決の後、怖くて、外を歩くことが出来なくなるかもしれない。

 もう一度お願いする。32万人には、ぜひとも署名の意味を深く考えてほしい。遺族が殺してやりたいとか、自分の手で殺せないなら死刑にしてやりたいと思うのは理解できる。しかし、遺族に同情してその気持ちを実現させてあげたいとか、効果があるかどうかも分からないのに抑止力として死刑を望むというのは、主権者として合理的な考え方といえるだろうか?

画像は、http://blog.goo.ne.jp/tokyodo-2005/e/54d3e6bdb210df922b9f1d73552f65bdより。 
  



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