情報流通促進計画 by ヤメ記者弁護士(ヤメ蚊)日隅一雄

知らなきゃ判断できないじゃないか! ということで、情報流通を促進するために何ができるか考えていきましょう

あなたのブログやHPを規制する法制度がつくられようとしている~パブコメしよう!その5

2007-07-09 04:12:12 | インターネットとメディア
 

 総務省が、パブリックコメントを募集している「通信・放送の総合的な法体系に関する研究会」(座長:堀部政男 一橋大学名誉教授)の「中間取りまとめ」について、これまで4回書いてきたが(その1その2その3その4←クリック)、具体的に、どのような内容でパブコメをしたらよいか、を考えてみたいと思います。

 第1に、コンテンツの内容について、規制をしようという考え方自体が危険です。名誉毀損、プライバシー侵害にあたるものについて、個別に司法手続で対処すれば十分です。もちろん、名誉毀損、プライバシー侵害について法的手続きをとろうとしても書き手がなかなか割り出せないという問題はありますが、だからといって、内容による規制を持ち込むのは危険です。

 第2に、インターネットの世界に免許制あるいは適合性審査の仕組みを持ち込むことには反対です。例え、テレビ局がインターネットで番組を流す場合でも、その活動に、免許が必要だということにはしてはならない。免許によってインターネットの世界が規制されるのは許されない。

第3に、反ポルノなどの有害情報について規制の必要性があるものについては、政府から独立した自主的な組織による自主的なルールを設けて対処するべきである。

第4に、テレビ局の免許付与など放送行政を政府直轄とするのではなく、政府から独立した第三者機関によってなさしめるべきである。そうでなければ、放送が時の権力によって利用される。放送と通信が融合する機に、独立行政委員会を設置しないとしばらくは、そのチャンスがなくなる。よって、この点も強く主張したい。

以上、ざっとした案ですが、皆さんもこうパブコメするべきだというアイデアをお寄せ下さい。

この際ですから、先進国並みのメディア法制を要求するのもいいかも…。

図は、先進国並みにするための解説です。ごまめの翁さんに作成して頂きました。「その3」の日本の現状と比較して下さい。







★「憎しみはダークサイドへの道、苦しみと痛みへの道なのじゃ」(マスター・ヨーダ)
★「政策を決めるのはその国の指導者です。そして,国民は,つねにその指導者のいいなりになるように仕向けられます。方法は簡単です。一般的な国民に向かっては,われわれは攻撃されかかっているのだと伝え,戦意を煽ります。平和主義者に対しては,愛国心が欠けていると非難すればいいのです。このやりかたはどんな国でも有効です」(ヒトラーの側近ヘルマン・ゲーリング。ナチスドイツを裁いたニュルンベルグ裁判にて)
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7 コメント

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そもそも (私人)
2007-07-09 17:34:30
日本の法令に従わなければならない対象すら分からないのに、いかにすべきかなどと問うても無駄ではないでしょうか
(サーバの設置場所やドメイン、運営団体の国籍などなど、一体なにを基準にするのか分かりません)

日本の司直の手が及ぶ範囲そのものが一向に分からないのですから、個別に現在の法令で対処すれば良いという話しは実現性が乏しい気がします

一応、個人情報に関してだけは日本国民の情報だと分かるわけですから、実際に規制できるのはこの部分以外不可能なのではないかと思います
誹謗中傷は個人や団体が特定されてはじめてその意味が出てくるのですから、その点だけを規制するのが現実的だと私は考えます

って、これじゃどう書けばいいかの提案ですらない文章ですねw
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Unknown (Rolling Bean)
2007-07-09 23:55:42
こんばんは。多くの方が繁忙な時期だけにパブリックコメントの指針をご紹介いただいたこと、非常に助かります。
TBが通らないと思いますので、リンクさせていただいたエントリーのURLをこちらに記載いたします。

『ネット規制法案へのパブリックコメントの書き方(ヤメ記者弁護士さんのエントリー紹介)』
http://ameblo.jp/garbanzo04/entry-10039300359.html
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日本の広告業界「一業多社制」は世界の非常識 (電通を撃つ)
2007-07-10 00:30:37
独占禁止法の特殊指定で、日本広告業界での「一業多社制」を禁止すれば、情報操作・世論操作の親玉である電通を弱体化させられる。

   ◇   ◇   ◇

阿部重夫編集長ブログ:FACTA online 2006年04月20日
電通を撃つ1――顔のない企業
http://facta.co.jp/blog/archives/20060420000133.html

4月20日創刊の新雑誌「FACTA」は、「電通インサイダー疑惑」のスクープ記事を掲載している(「創刊号の読みどころ」を参照)。その書き出しはこうである。

闘病中の直木賞作家、藤原伊織は「広告代理店のガリバー」電通の社員だった。その電通をモデルに、昨年書いたミステリー『シリウスの道』にはこんな文章がある。

「この国の広告業界を特徴づける一業多社制は、彼らに話すまでもない。ある代理店がA電機をクライアントに持つなら、その代理店はけっして同業種B電機の広告作業を請け負うことはない。こういった一業一社制が、欧米ではビジネス上の常識だ。競争企業への情報漏洩リスクを恐れるからである。だが日本の広告代理店には、この国固有の歴史的な特殊事情がある。だからこそ、(中略)IDカードがなければ他の営業局に出入りできないし、PCではアクセス可能な範囲限定といった各種のファイアウォールが設けられている。競争する企業間の情報流通を内部で遮断するこの壁の存在は、日本の広告代理店の生命線といってもいい」

電通に問う。あなたがたはその生命線を守っているのか、と。

ファイアウォールとは企業内に設ける比喩的な「防火壁」のことで、ある顧客の新商品などの重要情報が、別の顧客を扱う部門に流れると、そこからライバル企業に情報漏洩が生じる可能性があるため、相互に情報が流れないよう社員同士を遮断して顧客を守ることだ。金融機関でいえば、社債発行部門とディーリング部門でこういう「壁」が必要になる。広告代理店も1業1社制ならそうした心配はないが、1業多社制ならファイアウォールが前提でなければ、顧客は信用できない。

電通内でインサイダー(内部者)取引がみつかったら、内部情報が隔離されていないザル状態だということになる。電通は分割するしかない。だから、生命線なのである。


阿部重夫編集長ブログ:FACTA online
「電通を撃つ」シリーズ
http://facta.co.jp/blog/archives/hunting/
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意見 (飯大蔵)
2007-07-10 02:12:58
お邪魔します。
メディアに対する規制や国の関与は少ないほうが良いに決まっています。大企業の関与も同様です。
図でも大企業の関与を広告代理店を小さくする事により緩和していますが、限度があるのでは無いでしょうか。またメディア自体が営利企業であることも見逃せない事実でしょう。

 インターネットは市民にとっての強力な武器になります。しかし今ある市民メディアの最大の問題は費用だと思います。読者が参加する事も重要ですが、費用負担をする事により、安定したメディアを作る事が出来ると思います。
 昔、西山事件のときに毎日新聞は倒産した。戦時中の新聞も読者が減って経営危機になった。アメリカの市民運動は市民の寄付活動で支えられている。
 メディアを支えるのは読者であるべきです。情報はタダではないことを読者(我々)は認識するべきでは無いでしょうか。
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Unknown (Piichan)
2007-07-11 01:38:54
映画盗撮防止法がいつの間にか成立していたことを知って驚きました。
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感想 (市民社会のメディア論理者)
2007-07-12 02:08:45
いきなりお邪魔いたします。基本的に、おっしゃてることに賛成です。とくに広告代理店の力はメディア環境には大きい、しかも目に見えない存在ですね。なお、市民メディアを目指すことも重要です。大賛成。

素朴な感想ですが、以上の図に「仲間まとめ」の中心であるネットメディア・通信は抜けていますね。なお、メディア別に分けていますが、それは本当に有利でしょうか。それよりも、市民性のレベルに分けていたらいかがでしょう。それに、図には「企業と政府・与党は企業と協力する」ことが書いてあるが、それは本当に理想的ですかね。

とにかく、多くに人にコメントをだすことが大切におもっています。皆さん、よろしくお願いします。
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サーベランスの闇の仕置き (ゴンベイ)
2007-08-17 15:26:51
オフイス・マツナガがネットのオルタナティブ情報の伝播力に挑戦している!

現役雑誌記者によるブログ日記!by オフイス・マツナガ

ジャーナリズムの目的
http://officematsunaga.livedoor.biz/archives/50405861.html

【サーベラス関連】 >予定稿1
サーベラスと日本のマスコミ
http://officematsunaga.livedoor.biz/archives/50405867.html
(このサーベラスの毎日新聞社へ訴訟の内容は、その後、日本のジャーナリストや複数のネット関係者らの手のよって、インターネットで、日本文に翻訳されて公開された。その訴訟内容は今でも、ネットで閲覧できる)

サーベラス文書1
http://great.mailux.com/file_view.php?id=UP4650EC5B29385
サーベラス文書2
http://great.mailux.com/file_view.php?id=UP4650ECC6ABF4F
サーベラス文書3
http://great.mailux.com/file_view.php?id=UP4650ED2FA8549
サーベラス文書4
http://great.mailux.com/file_view.php?id=UP4650ED5FA03FD

【サーベラス関連】 >予定稿2
サーベラスによる日本の国会議員への恫喝・脅迫
http://officematsunaga.livedoor.biz/archives/50405873.html
(この「糸川証言テープ」は、その後、日本のジャーナリストや複数のネット関係者らの手のよって、インターネットで、公開された。そのハリウッド映画も真っ青の内容は今でも、ネットで閲覧できる)

http://www.nikaidou.com/2007/06/post_250.html

https://www.j-cia.com/login.php?url=article.php%3Fa%3D2738

http://great.mailux.com/file_view.php?id=UP4663C83FB869A

http://xfile.poo.gs/itokawavoice.zip

http://youtubenews.topnewnews.com/youtube+news%E3%80%80%E6%9C%80%E6%96%B0%E3%83%88%E3%83%94%E3%83%83%E3%82%AF%E3%82%B9_/%E6%AF%8E%E6%97%A5%E6%96%B0%E8%81%9E.html

【サーベラス関連】 >予定稿3
http://officematsunaga.livedoor.biz/archives/50405883.html
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