情報流通促進計画 by ヤメ記者弁護士(ヤメ蚊)日隅一雄

知らなきゃ判断できないじゃないか! ということで、情報流通を促進するために何ができるか考えていきましょう

20億対400万~ニュースバリューが高いのは…やっぱ庶民はお風呂でしょう!ってこと?

2010-02-27 10:04:38 | メディア(知るための手段のあり方)
 民主党政権になってよかったと実感できるのは、情報の開示が進んでいることを実感できた時だ。これまで、自民党が隠し続けてきた外交機密費の上納も、鈴木宗男衆院議員の質問主意書に対する答弁書で、初めて公に認めた。

毎日新聞の特集(http://mainichi.jp/select/seiji/news/20100224ddm002010033000c.html)によると、

【首相官邸に計上される内閣官房報償費(官房機密費)は国家権力の象徴だ。09年度の予算額は14億6165万円。うち官房長官管理分が12億3021万円、内閣情報調査室分が2億3144万円となっている。】うえ、今回明らかになった上納金については、

【外務省から首相官邸への「機密費上納」は、1960年代に本格化する日韓国交正常化交渉が発端と言われる。裏交渉に莫大(ばくだい)なカネがかかって官房機密費が底をついたため、当時の佐藤栄作首相が外務省に「補てん」を命じたという。
 上納システムは、野党の監視が厳しい官房機密費の増額を表向き抑制する代わりに、外省の報償費(外交機密費)を年々増やして裏から吸い上げる経理操作だった。その額は80年代には年間20億円に達し、政権の既得権益として常態化した。
 表裏2種類の機密費を獲得した歴代の自民党内閣は、領収書の要らない「国家機密」を盾に幅広く政界工作に充てていたという。国会議員の冠婚葬祭費や海外出張する議員団の餞別(せんべつ)に始まり、野党議員に対する懐柔費や選挙の裏資金まで、使い勝手の良いカネだったとみられる。】という。

 おいおい、毎年表裏で約35億円を領収書なしに使っていたわけだ。自民党が選挙に強いはずだよね~。

 で、マスメディアは、こんなことが明らかになっても、自民党の歴代官房長官らを批判しようとはしない…。


 ところが、なんと、民主党の問題だと400万円のことでも飛びついて書く…。

 【鳩山首相が去年10月に首相公邸に入居した際、和室の改修などに約474万円をかけていたことが明らかになった。

 これは、自民党・高市議員の質問主意書に対する答弁書で明らかになったもの。答弁書によると、内装の補修と和室の改修に約413万円、洗濯乾燥機の買い替えに約61万円をかけたという。

 高市議員が主意書の中で、複数の国家公務員の話として「機密費から約1000万円を使用して風呂場の改修工事が行われた」と指摘したことについて、鳩山首相は「浴槽の清掃が行われた事実はあるが、改修工事の事実はない」と否定している。

 高市議員は24日、「100万円以内で済んだ話なんだろうと思う。どことどこをどう直されたかはわからないが、こんな莫大(ばくだい)な税金を使うんじゃなくて、ちゃんと足元を見直してほしい」と批判した】と日テレニュースは伝えている(http://news24.jp/articles/2010/02/24/04154166.html)。

 どちらが重要な問題かは明らかにもかかわらず…。

 いや、熟慮のうえ、庶民は風呂のことの方が関心が高いと判断したのか(笑)

 大阪での沖縄密約訴訟説明会に向かう電車の中でそんなことを考えた。




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