情報流通促進計画 by ヤメ記者弁護士(ヤメ蚊)日隅一雄

知らなきゃ判断できないじゃないか! ということで、情報流通を促進するために何ができるか考えていきましょう

マスメディアの商業主義は普通の企業とは違うんでないかい?~そこに配慮したシステムが必要

2008-07-20 04:42:24 | メディア(知るための手段のあり方)
 グリーンピースのメンバーが保釈されようやく一息つきました。貯まった新聞にようやく目を通すような時間がとれ、少しずつ机の周りが片付きつつあります。しかも、3連休、そこで、マスメディアの商業主義について少し考えてみたいと思います。

 マスメディアにおける商業主義は、ほかの企業のそれとは違うことがポイントとなると思います。どこが違うか、考えたことがありますか?

 考えていただく間に、少し古いですが、BBCワールド・サービスが昨年末に行った報道の自由に関する意識調査(14カ国1万1344人対象)によると、自由な社会を確保するためには報道の自由が非常に重要であると回答した人は56%、社会の調和と平和の方が重要で報道内容を規制をしても構わないと回答した人が40%に上ったという(※1)。

 興味深いのは、報道の自由の重要性を重視する人が約65%と最も多かった米国、英国、ドイツの3カ国では、自国メディアの報道内容を評価する人が約29%にとどまったということだ。しかも、その3カ国では、自国メディアが自由に報道ができているかどうかについても50%台半ばから後半に固まっていた。

 つまり、彼らは、自国メディアに満足はしていないが、それでも表現の自由は重要であると考えており、表現の自由を守ろうとしていることだ。そして、自国メディアが必ずしも表現の自由を謳歌していない状況も冷静に判断しているように思える。

 この点は非常に重要だ。システムの重要性と現実をきちんと分けて考えているわけだ。メディアが表現の自由を有効に活用してよい番組を作っているとは言えないとしても、そんな表現の自由は無用だなどというのではく、表現の自由自体の重要性はおろそかにしない…。

 自国のメディアが評価できるから表現の自由が大切というなら当たり前かもしれないが、そうではない結果に、米英独の民主主義の根強さを感じた。

 …というわけで、本題に戻って、商業主義という点でのメディアの特殊性、これについては、明日、続きを書こうと思いますので、皆さんもお時間があったら、少し考えてみてください。


※1:。http://news.bbc.co.uk/2/hi/in_depth/7134918.stm
 

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★「政策を決めるのはその国の指導者です。そして,国民は,つねにその指導者のいいなりになるように仕向けられます。方法は簡単です。一般的な国民に向かっては,われわれは攻撃されかかっているのだと伝え,戦意を煽ります。平和主義者に対しては,愛国心が欠けていると非難すればいいのです。このやりかたはどんな国でも有効です」(ヒトラーの側近ヘルマン・ゲーリング。ナチスドイツを裁いたニュルンベルグ裁判にて)
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