情報流通促進計画 by ヤメ記者弁護士(ヤメ蚊)日隅一雄

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裁判員の選び方おかしくない?~東京新聞が特報面で大展開!

2007-06-01 18:26:04 | 適正手続(裁判員・可視化など)
 【死刑判決も出すつもりがあるか、警察官を信用しているか。再来年、始まる裁判員制度の裁判員選び。裁判員候補にされた市民は、裁判長の面接でプライバシーに立ち入った質問をされることもある。こうした質問、「公平な裁判」実現のためには、やむを得ないのか。憲法が保障する「思想信条の自由」に抵触しないのか-。】という前文で、東京新聞が、保坂議員が火を付けた裁判員質問問題を伝えている。
 
 この紙面で、井口秀作・大東文化大法科大学院教授は、「警察を信用できるかどうかという漠然とした質問にイエス、ノーで回答できる人は少ない。信用できると言っても信用できないと言っても忌避される可能性がある。忌避理由が示されないので何が検察や弁護側の判断に触ったかも分からない。回答理由も個人的な体験にかかわり、プライバシーにも踏み込む」と指摘したうえ、死刑をめぐる質問については、「死刑制度があるのは前提であり、あらためて聞くのはおかしい。裁判員1人で決めるわけではなく、反対者の賛成者も合議で議論してまとめていくのがプロセス。この質問は、憲法の思想信条に触れる」と述べている。

 また、火をつけた保坂議員は、衆議院法務委員会で「公平な裁判というのは、警察を信用している人も疑っている人も含め、くじで選ぶということじゃないか」と指摘した。

 …そして、今回のデスクメモは強烈。裁判官は憲法76条で「良心に従い独立して職権を行い、憲法と法律のみ拘束される」からプライバシーを問われないのに、裁判員候補者が思想調査されるのは、裁判官より格下という意味か、と問いかけ、エリートの皆さん、あまり国民をなめるな、裁判官と同等に扱うのが最低限の礼儀だ、とずばり!

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★「政策を決めるのはその国の指導者です。そして,国民は,つねにその指導者のいいなりになるように仕向けられます。方法は簡単です。一般的な国民に向かっては,われわれは攻撃されかかっているのだと伝え,戦意を煽ります。平和主義者に対しては,愛国心が欠けていると非難すればいいのです。このやりかたはどんな国でも有効です」(ヒトラーの側近ヘルマン・ゲーリング。ナチスドイツを裁いたニュルンベルグ裁判にて)
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