情報流通促進計画 by ヤメ記者弁護士(ヤメ蚊)日隅一雄

知らなきゃ判断できないじゃないか! ということで、情報流通を促進するために何ができるか考えていきましょう

タミフルの功罪?~個人的体験など

2005-11-24 06:13:50 | そのほか情報流通(ほかにこんな問題が)
 タミフルの問題点を指摘するTBをいただいたので,昨年の服用経験を思い出してみた。確かに利いた。早く治ったような気がする。他方で,妄想がひどかった。あんなに頭がぐるぐるというか,悪夢が入れ替わり立ち替わりというか,精神的な症状がきつかったのは初めての経験だった。果たして,もともと幻想を伴うインフルエンザだったのか,それともタミフルのせいかは,分からない。また,タミフルのせいだとしても,それが「熱せん妄」(熱が出たときにウィルスを退治する物質が,脳の働きをおかしくすること。下記週刊文春から引用)なのか,別の副作用なのかも分からない。ただ,幻想を見てでも早く直したいというのが本音だから,今度,インフルエンザにかかっても恐らくタミフルを処方してもらうことになると思う。が,もし,仕事を休めるなら,飲まないだろう。

 今日発売の週刊文春では,タミフル接種時の異常行動などについて特集されているが,確かに症状を1日程度早く治めるだけの薬をそんなに服用すべきなのか,疑問だ。老人などはインフルエンザが長引くことはまさに死に関わる問題となりうるから,一日でも早く直すべきだとは思うが,日本で世界の8割も飲まなくてもいいように思う。

米国FDAの資料によると,
TAMIFLU was started within 40 hours of onset of symptoms. Subjects participating in the trials were
required to self-assess the influenza-associated symptoms as “none”, “mild”, “moderate” or “severe”.
Time to improvement was calculated from the time of treatment initiation to the time when all
symptoms (nasal congestion, sore throat, cough, aches, fatigue, headaches, and chills/sweats) were
assessed as “none” or “mild”. In both studies, at the recommended dose of TAMIFLU 75 mg twice
daily for 5 days, there was a 1.3 day reduction in the median time to improvement in influenza-infected
subjects receiving TAMIFLU compared to subjects receiving placebo. Subgroup analyses of these
studies by gender showed no differences in the treatment effect of TAMIFLU in men and women.
となっており,発症後2日以内ではなく,発症後40時間以内に服用しないと利かないようだ。

別のテーマとして,症状を1.3日短縮するためにラムズフェルド国防長官,シュルツ元国務長官の懐を暖めてやるかどうか,という問題もあるようだ(ストレイ・ドッグ,前記週刊文春,米国のブログ)。

いただいたTB