2005年8月6日(土)~9月4日(日)の毎週土・日
8/6(土),7(日),13(土),14(日),20(土),21(日),27(土),28(日),9/3(土),4(日)
夏休みウイークエンド上映 11:00~
入場料金:1,200円 学生/シニア 1,000円 障害者割引 1,000円
場所:UPLINK X
東京都渋谷区宇田川町37-18 トツネビル2F
(渋谷駅から徒歩8分、東急本店近く)
TV番組の取材を通して「アミティ」(米国・犯罪者の更生施設)を訪れてから、かれこれ10年近くたつ。その間、様々な出会いがあった。罪を犯し、刑務所に服役した後に、社会の中で生き直そうとしている人たちとの出会いである。
共同生活施設に暮らす保護観察中の若者、芸術家として成功をおさめる青年、弁護士をめざして大学で学ぶ少女、デモンストレーターと呼ばれるスタッフなど。その多くは十代の頃から薬物に手を出し、他人に危害を加え、逮捕を繰り返す「凶悪」な犯罪者だったという。しかし、私の目の前にいる彼ら/彼女らは、「凶悪」という言葉からは想像もつかないほど穏やかで優しい。
「あなたが変わりたい、と思えるようになったきっかけは何だったの?」
そんな質問をどれぐらいの人に投げかけてきただろう。
そして、彼/彼女らは決まってこう答えるのである。
「ライファーズ(終身刑受刑者)のおかげだよ」
…坂上香監督
15年もしくはそれ以上刑務所に服役している、長期受刑者の内面に深く迫った作品。彼らの心にはどんなことが起こっているのか? 彼らは自らの心の内を表現できるのか? こういったことに関心を持ったなら、本作品を見るべきである。テレビ界で成功を収めてきたディレクターの坂上香の映像は、洗練され、実に才能に満ち溢れている。本作品では、仮釈放委員会や刑務所での様子を絡めながら、インタビューによって受刑者たちの心の内を引き出し、それらを丁寧に描いている。
「Lifers ライファーズ 終身刑を超えて」は最初から最後まで見逃せない。
…アノー・コッター(芸術部門ディレクター)
ニューヨーク国際インディペンデント映画祭選考委員の批評から
http://www.cain-j.org/Lifers/contents.html