企業・経済が成長できる形とは
前回のブログで、G8で「緊縮も成長も」という路線が選択されたが、虻蜂取らずになるだろうという懸念を書かせていただきました。
理由は単純で、アメリカ、ヨーロッパ(除ドイツ)の今の経済構造を変えずに、経済を成長軌道に乗せることは、どう考えても不可能と思われるからです。
そのなかで、「企業や経済を成長させるには、経営や経済を、成長をする形に作り替えることが必要」と述べてきました。今回は、この「成長する形とはどんな形か」という点について考えてみたいと思います。
経営でも経済でも、やっていることは同じで、それは付加価値 の創造です。そして年々より大きな付加価値を創造することが成長です。
そして付加価値を創造するのは人間です。人間が資本を活用して付加価値を創るのです。
作った付加価値は、人間と資本に分配されます。人間は分配された付加価値(雇用者報酬)で生活し、資本に分配されえた分を従来の投下資本に追加して活用し、翌年はより大きな付加価値を創造します。この繰り返しが経済成長です。これは経営でも経済でも同じです。
ではこの単純なプロセスの中で、成長に影響するのは何でしょうか。それはすでに明らかで、創造された付加価値のうち、どれだけが「資本に分配されるか」です。
極端な場合、資本分配がゼロならば、会社なら利益のない会社、経済なら、追加資本の無い経済で、技術革新も設備高度化も無く、基本的に生産性 は上がらず、したがって、経済成長もありません。
サラリーマンの先輩がよく後輩にアドバイアスします、「給料もらったら、全部飲んでしまわずに、その中からきちんと自分に投資しなさい、その投資はきっと将来帰ってきます。」人間でも企業でも経済でも同じです。成長の源泉は投資 です。
少ない投資より、より大きい投資の方が、より早い成長を可能にします。主要な投資の中身というのは、技術開発、設備投資、そして人材開発でしょう。
そして、より大きな投資を可能にするのは、より大きな資本への分配です。もう1つの分配の対象は労働への分配です。ここで「労働分配率 」の問題が出てきます。「資本分配率+労働分配率=100パーセント」、これは定義です。
労働分配率というのは、単なる労使関係上の問題ではないのです。経済・経営の基本の基本、「成長」に最も深く関わる問題なのです。
今の世界経済の不振を解く鍵もここにあります。皆さんもぜひ推論を試みてください。
前回のブログで、G8で「緊縮も成長も」という路線が選択されたが、虻蜂取らずになるだろうという懸念を書かせていただきました。
理由は単純で、アメリカ、ヨーロッパ(除ドイツ)の今の経済構造を変えずに、経済を成長軌道に乗せることは、どう考えても不可能と思われるからです。
そのなかで、「企業や経済を成長させるには、経営や経済を、成長をする形に作り替えることが必要」と述べてきました。今回は、この「成長する形とはどんな形か」という点について考えてみたいと思います。
経営でも経済でも、やっていることは同じで、それは付加価値 の創造です。そして年々より大きな付加価値を創造することが成長です。
そして付加価値を創造するのは人間です。人間が資本を活用して付加価値を創るのです。
作った付加価値は、人間と資本に分配されます。人間は分配された付加価値(雇用者報酬)で生活し、資本に分配されえた分を従来の投下資本に追加して活用し、翌年はより大きな付加価値を創造します。この繰り返しが経済成長です。これは経営でも経済でも同じです。
ではこの単純なプロセスの中で、成長に影響するのは何でしょうか。それはすでに明らかで、創造された付加価値のうち、どれだけが「資本に分配されるか」です。
極端な場合、資本分配がゼロならば、会社なら利益のない会社、経済なら、追加資本の無い経済で、技術革新も設備高度化も無く、基本的に生産性 は上がらず、したがって、経済成長もありません。
サラリーマンの先輩がよく後輩にアドバイアスします、「給料もらったら、全部飲んでしまわずに、その中からきちんと自分に投資しなさい、その投資はきっと将来帰ってきます。」人間でも企業でも経済でも同じです。成長の源泉は投資 です。
少ない投資より、より大きい投資の方が、より早い成長を可能にします。主要な投資の中身というのは、技術開発、設備投資、そして人材開発でしょう。
そして、より大きな投資を可能にするのは、より大きな資本への分配です。もう1つの分配の対象は労働への分配です。ここで「労働分配率 」の問題が出てきます。「資本分配率+労働分配率=100パーセント」、これは定義です。
労働分配率というのは、単なる労使関係上の問題ではないのです。経済・経営の基本の基本、「成長」に最も深く関わる問題なのです。
今の世界経済の不振を解く鍵もここにあります。皆さんもぜひ推論を試みてください。