tnlabo’s blog   「付加価値」概念を基本に経済、経営、労働、環境等についての論評

人間が住む地球環境を、より豊かでより快適なものにするために付加価値をどう創りどう使うか。

アオマツムシ(青マツムシ)

2010年09月13日 10時16分49秒 | 環境
青マツムシ(アオマツムシ、青松虫)
 昼間は真夏日でも、朝夕は、やっと涼風が感じられるような先週末、異常気象の今年でも、矢張り季節は争えないなどと思いながら、駅から家路を「一番好きな道は帰り道」などというコマーシャルを思い出しながら歩いてきました。

 気がつくと、「やっぱり、季節は正直」です。街路樹の上から「リー、リー、り-」と青マツムシの声が一斉に降り注いできます。

 この声を聞くと、若い頃、ジャカルタやクアラルンプールの空港に夕方着いて、さてホテルまで、送迎車があるか、タクシーか、などと考えながら空港の外に出ますと、生暖かい空気の中で、暗くなった木々の梢から、うるさ過ぎるほどに「リー、リー、リー」と降ってきた、あの熱帯特有だった青マツムシの鳴き声と猥雑な雰囲気が、一瞬よみがえってきます。

 いつごろからか、青マツムシが日本に入ってきました。輸入木材と一緒に、卵か幼虫か成虫か知りませんが入ってきて、ここ、国分寺の駅から我が家への「帰り道」沿いの街路樹の上からも、強烈な鳴き声を聞かせてくれるようになりました。

 青マツムシといっても、鳴き声はマツムシの「チンチロリン」ではなく、「リーン、リーン」となく鈴虫により近いもので、ただ、直線的に、強く鳴いては切れる音の繰り返しです。鈴虫の音(ね)のような「やさしさ」や「かよわさ」はありません。

 ところでこの青マツムシ、夕方は張り切って鳴きますが、9時過ぎぐらいになるとぴたっと止めてしまいます。日本の鈴虫やコオロギは明け方まで鳴いています。

 鳴きはじめると夜通し鳴いている日本の虫、宵のうちだけ鳴いて、後はぴたっと止める南洋の虫、日本は虫まで働きすぎなのでしょうか。

 かつては、虫の鳴き方も、そこに住んでいる人間と同じ なのかな、などと思いました。
そのアジアでも、今、日本人のように働き好きの人が増えています。日本の進出企業の影響も大きいようです。

 虫の方は、日本に来てさえもその習性を守っています。人間の方はどうなっていくのでしょうか。結局どちらが賢いのかな、などと考えていたら家に着きました。


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