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2015年5月5日 秋田巡礼 SSPX Japan 「無原罪の聖母の騎士」入会式 シュテーリン神父様御説教

2015年06月06日 | お説教・霊的講話
アヴェ・マリア・インマクラータ!

愛する兄弟姉妹の皆様、

 2015年5月6日、秋田巡礼の最終日の朝のミサの後に、シュテーリン神父様が「無原罪の聖母の騎士」入会式をして下さいました。その時になさって下さったお説教をご紹介します。

天主様の祝福が豊かにありますように!
トマス小野田圭志神父(聖ピオ十世会司祭)

2015年5月6日 秋田巡礼 「無原罪の聖母の騎士」入会式

シュテーリン神父様御説教




同時通訳:小野田圭志神父

 聖父と聖子と聖霊との御名によりて、アーメン。

 親愛なる兄弟の皆さん、巡礼者の皆さん、将来の騎士の皆さん、この入会式は、聖マキシミリアノ・コルベによって、私たちに与えられました。しかし近代主義の影響によって、このやり方による入会式は捨て去られてしまいました。

 天主様とマリア様は、聖マキシミリアノ・コルベに息吹いて、この単に「無原罪の聖母の騎士会」を創ったのみならず、この「入会式」さえも作らせました。

 コルベ神父様は、まず私たちが「Veni Creator“聖霊来たり給え”」という聖歌を歌う事を望みました。教会の儀式では、何か特別な、荘厳な儀式が始まる前に、必ずこの「Veni Creator」を歌います。何故ならば、教会の教えと信仰によれば、全てのお恵みと祝福は、天主様のいとも高きお恵みであって、「Altissimi donum Dei」であって、それは聖霊であるからです。聖書によれば、「もし聖霊が私たちに息吹いてくれなければ、私たちは敬虔に、『主、イエズス』という名前を言う事さえもできない。」と、言います。この入会式をふさわしく遂行する為には、どうしても聖霊が私たちの心に来て、心を準備してくれなければなりません。聖霊は私たちの知性を照らし出し、意志を燃やし、それを強めてくれます。

 コルベ神父様は次に、マリア様に対してなされた最も尊敬すべき、崇敬すべき、最も太古からあるラテン語の聖歌、「Ave Maris stella」を歌う事を望みました。ですから、この巡礼のしおり149を必ず覚えて家に帰って下さい。149ページです。この「Ave Maris stella」の意味を、どれほど深い意味があるかを、何時間も何時間もかけて話したいほどです。

 最も大切な事は、コルベ神父様が、この教会の太古からあるマリア様への讃歌を、この儀式と結び付けようとした事です。この2つの祈りの後に、私たちの人生に於いて、荘厳な入会式が始まります。外的には、何も変わる事がないかもしれません。しかし内的には、心の内で新しい人生の歩みが始まります。

 コルベ神父様のやり方は、とても特別なやり方です。何故かというと、コルベ神父様はここで、私たちが洗礼の約束を更新する事を望むからです。この洗礼の更新をするという事は、私たちの信仰生活、キリスト教の信仰生活の最も根本まで、私たちを連れて行きます。何故かというと、洗礼の約束によって初めて、私たちは「天主の子」となったからです。洗礼によって初めて私たちは、「唯一の真の戦闘の教会」に属する事になったからです。

 私たちは洗礼によって、悪魔の暴君から、圧政から解放されました。私たちは、イエズス・キリストの王国に名前を登録しました。ですから、今回の巡礼で洗礼のお恵みを受けた方がいらっしゃる事を、私たちはとても嬉しく思います。おそらく、一番ご高齢の方が一番若い赤ちゃんになりました。

 洗礼の約束の更新をする事によって、もう一度私たちは、「悪魔の王国から解放され、天主様の王国に入った」という事を確認します。

 マキシミリアノ・コルベ神父様は、その後で、司祭が不思議のメダイを祝別する事を命じました。将来の騎士たちに、一人一人、メダイを着衣します。こうする事によって、創立者であるコルベ神父様は、「私たちが、マリア様の望んでいる事だけをする。」という事を見せようとしました。私たちは、マリア様がくださるものを受け取ります。マリア様は、この不思議のメダイを与えて、「それを敬虔に身に付ける人には、数限りないお恵みを与えよう。」と、約束されました。

 このメダイのお恵みによって、たくさんの何百万という方々が回心しました。アルフォンソ・ラティスボンという教会の敵の回心から始まって。

 司祭が不思議のメダイを皆さんに着衣する時、その時実はマリア様が、皆さんを両手で抱き抱えて、皆さんをマリア様の子供として、奴隷として、騎士として受け入れて下さる、という事を知って下さい。マリア様は仰ることでしょう、「この着衣の前は、あなたは一人でした。でもこれからは、あなたは私のものであって、私はあなたのものです。」

 そのようなマリア様の愛を受けて、私たちは結論として、自分を奉献します。それが奉献の祈りです。コルベ神父様が作ったこの奉献の祈りを、私たちは荘厳に唱えます。どうぞこの奉献の祈りを、頻繁に繰り返し唱えて下さい。1週間に1度もしも唱えたら、何週間か後にはそれはもう暗記してしまうと思います。入会証明書の裏には、英語でこの奉献文が書かれています。

 この奉献文には、特別な意味が含まれています。まず最初に、マリア様を賛美する言葉が書かれています。「マリア様が一体どなたであるか」という事を、コルベ神父様は私たちにここで説明します。天主様の前で、マリア様は、「汚れの無い御方インマクラータ」です。私たちにとっては、「天地の元后」であります。私たちのような、惨めな罪人にとっては、マリア様は「拠り所」です。子供である私たちには、マリア様は、「私たちを非常に愛して下さる母親」です。

 その後に、信じられないような本当の言葉が書かれています。それは、「御身に、天主は憐れみの王国を全て委ねた。」これは、聖ベルナルドのメモラーレの祈りにその影響を受けています。

 そこで私たちは、決定と契約をします。今日皆さんがなさるのは、ただ口先だけのお祈りではなく、契約です。そこで、「誰それ私は、偉大な者であって、どこかの会社の社長であって、このような事ができて…」という事をマリア様の前で言うのを、コルベ神父様は望んでおられませんでした。何故かというと、私たちにはそのような動機が何もないからです。コルベ神父様がこの奉献文で私たちに言わしめるのは、本当のタイトルであって称号であって、「我、価値のない罪人」「我、全く価値のない0(ゼロ)。汚いほうき。」です。

 最初の部分では、「私は、御身の子供であり、奴隷である事を望みます。」奴隷というのは、「マリア様、あなたの望むように私を使って下さい。」という事です。私たちは更に言います、「御身のお望みのままに、私を使って下さい。御身は、蛇の頭を踏み砕きたもう方です。御身は、一人で世界の全ての異端を滅ぼし給いました。その事を、私を使って続けて下さい。私があなたの道具となりますように。あなたがその仕事を続ける道具となりますように。」

 最後には「はい、私はあなたの道具となりたいと思います。マリア様が霊魂を救う為に、『私の為に、私の道具となって下さい。私を助けて下さい。』と言う、あなたのその懇願に応えたいと思います。どうぞ私を使って下さい。イエズス・キリストの王国を広める為に、私を使って下さい。私は、一人ではこの与えられた職務を果たす事ができないので、マリア様、もう一度あなたが私を助けて、私を強めて下さい。そうすれば、私は御身を賛美し始める事ができます。」

 では、今からこの偉大な事業を始めましょう。私たち自身をマリア様に奉献致しましょう。最初に日本語、次に英語で儀式が行われます。まず洗礼の約束の更新からです。

 

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