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聖ピオ十世会2012年の総会の決議についての御質問に答えることをお許しください

2012年07月25日 | 質問に答えて
アヴェ・マリア!

愛する兄弟姉妹の皆様、

 今回は御質問に答えることをお許しください。質問に答える前に、まずこのことを言わせて下さい。ジョン・ヴェナリ氏が言うように、今回、バチカンは聖ピオ十世会のカトリックとしての最も痛いところを突いてきたのです。聖ピオ十世会の力を使って、投げ倒そうとしたかのようです。聖ピオ十世会はカトリックの修道院ですから、もちろんローマを大切にしています。聖ピオ十世会は、ローマの聖伝への復活を信じています。聖ピオ十世会は、民主主義の影響を受けた(第二バチカン公会議による)団体主義に汚染された教皇制度ではなく、本来の君主制としての教皇制度の復活を期待しその復活を信じています。
 私たちは、永遠のローマを愛情を込めて信じています。歴代の教皇様と殉教者とを生み出した真理の教師であるローマです。

天主様の祝福が豊かにありますように!

トマス小野田圭志神父(聖ピオ十世会司祭)


【質問】
 次回の合意交渉への可能性を伺わせる部分があります。・・・ローマが再度、合意条件を改善して来るなら、ローマの回心を待たず、それに応じるのでしょうか?

【回答】
 この宣言を読めば、確かに、次回のローマとの同意交渉の可能性を残しています。それは、カトリックとして当たり前の話です。

 ただし、クチュール神父様との会話によると、今年の総会で2006年の総会の宣言は再確認された、総長のフェレー司教様は今回ローマから大変に痛い経験を受けた、ローマが第二バチカン公会議を放棄したかのように思い込まされていたが、そうではないことがはっきりとした、ベネディクト十六世の第二バチカン公会議への思い込みと、その年齢とを考えると、現教皇のもとでの同意は全くあり得ない、聖ピオ十世会がローマと同等の立場にあるわけではないので、ローマに回心せよ、と条件を突きつけるわけにはいかない、ローマにも理解できるような表現を選ばざるを得なかった。

【1】聖ピオ十世会の最も大切なカトリック教会への奉仕は、信仰を守ることである。私たちは、天主の御助けを持って、永遠のローマに従う。

「カトリック信仰を、現代においてまさに圧迫されているカトリック信仰を、これに対する止むことのない攻撃の苛烈さに対抗するという決心とともに、天主のおん助けをもって、純粋かつ完全な形で告白し続けることである。」

【2】聖ピオ十世会は聖伝に留まり、第二バチカン公会議を拒否し続ける。

「聖ピオ十世会は、誤謬に汚染されたままに留まる第二ヴァチカン公会議のあらゆる新規なことに関し、また公会議より発布された改革に関し、教会の不変の教導職の教えと宣言を支持し続ける。我々は、連綿と受け継がれたこの教導権のうちに確実な指針を見いだす。」

●「ローマ・カトリック教会、我らの主イエズス・キリストが創設した唯一の教会、その外には救霊も救霊に導くいかなる手段も見いだせない教会における我々の信仰」
(「キリスト教以外の諸宗教に関する教会の態度についての宣言」Nostra Aetate の「聖霊は他の宗教も救いの手段として使う」の否定)

●「教会が我らの主ご自身がそれを望んだ君主制的組織であること、このことにより地上におけるキリストの代理者たる教皇のみが、普遍的教会を統治する至高権力を持つという信仰」
(「教会憲章」と新教会法典の団体主義と二頭教会の否定)

●「自然的及び超自然的秩序双方の創造主、全人類と社会全体が服従すべきお方、我らの主イエズス・キリストの宇宙的王権における我々の信仰」
(「信教の自由に関する宣言」の信教の自由と諸国の背教の否定)

【3】聖ピオ十世会は、離教呼ばわり、異端呼ばわり、村八分、その他の精神的物理的迫害を受けることを厭わない。

「我々は世界中のさまざまな国々で、現在、カトリック信仰のために苦しみを受け、殉教までにさえ及ぶ迫害を受けているキリスト教徒たちに結ばれることを望む。祭壇の主の犠牲に一致して流された彼らの血は、教会の頭とその成員たちのまことの刷新のための保証である。古くからの格言によれば「殉教者の血はキリスト信者の種」だからだ。」

【4】聖ピオ十世会は、公開的でオープンで真面目な神学の討論をローマとするだろうが、それは教会当局が聖伝へと戻るためである。(聖ピオ十世会が第二バチカン公会議の飲み込むためではない。)
(ただし、これが出来るために、聖ピオ十世会は自由を持っていなければならない。「従順」の名前によって、第二バチカン公会議の批判を禁じられることは出来ない。)

「聖ピオ十世会は、教会当局が聖伝への回帰することを許すような開かれた真面目な討論が可能となる来る日を待ちながら、教会の常なる聖伝のうちに、聖ピオ十世会の指針をも見いだす。聖伝は、時の終わりまで信仰の保存と霊魂の救いのために要求される教えを伝達し、これからも伝達するからだ。」


【5】聖ピオ十世会はルフェーブル大司教とともに、教会の復興のために、自分たちの力によると言うよりも、むしろ聖母の汚れなき御心の介入に期待する。
(今の聖伝の信仰を失ったローマを元に戻すことが出来るのは、聖母の汚れなき御心だ。私たちはローマが聖伝の信仰に戻ることを期待して祈り働く。近代主義は終わりを告げなければならない。ただし、そのためには天主の介入が必要だ。天主がお望みになれば、死者もよみがえる、水はブドウ酒となる。)

「私たちは今日、外部からの敵よりも、さらに徹底的に教会を滅ぼそうとする教会の内部の敵どもを追い払ってくださるため、聖母に介入してくださるよう懇願する。聖母が離教と異端から私たちを遠ざけ、保護してくださるため、信仰の完全性のうちに、教会への愛のうちに、ペトロの後継者への忠誠のうちに、聖ピオ十世会の全会員たち、兄弟会とともに働くすべての司祭、信者たちを聖母が守り給わんことを。」


【6】もしも、聖ピオ十世会が教会法の上での正常化があるとするならば、総長の一人の判断ではなく、特別総会の投票によって決議される。

「我々は、将来あり得る教会法的正常化のための必要条件を決定し承認した。つまり、その場合、審議投票をする特別総会をその前に招集する、と決断した。」


【7】聖ピオ十世会は、その日が来るまで、自分自身の霊魂の聖化に務める。
(天主は、将来、教皇の座に聖伝のカトリック信仰の持ち主を着かせるだろう。天主にはそれができる。人間の眼には不可能に見えても。天主のお望みの方法で、お望みの時に、お望みの手段を使って。カトリック信仰の復興と、教皇制度の復興は、必ずやってくる。エノクとエリアが私たちを助けるためにやってくるのかもしれない。聖母の汚れなき御心の御取り次ぎで。聖母マリア様だけが私たちを助けることが出来る。復興された教皇制度により、司教団体主義やエキュメニズム、自由主義や人間中心主義は排斥され、時の終わりの聖人達が準備されるに違いないだろう。私たちは天主のご計画に信頼を置く。私たちに必要なのは、聖人だ。私たちに必要なのは、高い聖徳である。)

「霊魂の聖化は常に我々の内から始まるものであるということを、我々は必ず記憶すべきである。これこそ、愛徳のわざによって活気づけられもたらされる信仰の実りである。」



【質問】
 今回、司祭会同僚たちへの相談と合意なしに教義前文にはサインしないと約束されていた総長様が、何時の間にかそれにサインされていたというこの事実は、多くの司祭会会員及び賛同者たちにとって理解に苦しむポイントだと思います。

【回答】
 「司祭会同僚たちへの相談と合意なしに教義前文にはサインしない」という約束はありませんでした。
 「教義的前提」あるいは「教義前文」に関しては、何らの約束がありませんでした。
 ただし、総長は、もしもローマとの同意のサインをするような場合には、総会を招集する、という約束はしていました。


--このブログを聖マリアの汚れなき御心に捧げます--

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