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聖ピオ十世会創立者 ルフェーブル大司教の伝記 6.7.6.教会を建てる宣教師

2010年08月06日 | ルフェーブル大司教の伝記
教会を建てる宣教師

  単なる宣教区長代理であったにも拘らず、マルセル神父は、明らかにこの宣教区が必要とする様々な計画に着手せざるを得なかった。彼はまた、カンゴの教会の建設と、ドンギラでは埠頭を築く事業がマルセル・ルフェーブルに帰されなければならない。

 カンゴの人口は、この村がバクエ(Bakoué)川とコモ川が合流する地点に極近かった事により増加しているところであった。その上、リーブルヴィルからランバレネまでの主要道に沿って行く為には、カンゴで川を横断する渡し舟に乗る必要があった。それ故に、地域の学校を設立するだけではなく、常設の教会堂を建設する事は避けて通れなくなった。ルフェーブル大司教は後日、こう言っている。

「司祭の目標は、全ての人を祭壇の周りに引き付けることです。ですから宣教に関して言いますと、一つの地域で最初にやるべき事とは、御ミサが執り行われる事が出来て、人々がそこに引き付けられ、諸々の秘蹟が授けられる事が可能となるように教会を建てる事なのです。人々はそれ以上のことは何も要求しません(…)。原住民たちが、しかも極貧の内に生活する人々でさえが、自分たちの教会堂の美しさと雄大さに、どれほど満足してうれしがるかを見なければならないほどです! 」

  マルセル神父は、教会堂の建設予定地を選び、設計図を描いた。建設用のブロックは現場で作るか、ドンギラから伝馬(でんま)船(ぶね)で運送された。建材の梁は宣教区の大工工作室で準備され、現場で組み立てられた。こうしてカンゴの聖マルセル教会が建てられたのである。

  加えて、何かをドンギラのことも考えなければならなかった。そこで行われる商売は、突堤への船の停泊を妨げる河口付近の沈泥が原因となり痛手を蒙っていたのだ。ある日タルディ司教は、何時もの様に丸木舟に乗り込んで、自分の船から川岸に、頑強な生徒2人組みの手助けを借りながら移ろうとしている時に転落し泥に落ちてしまった事があった。それでマルセル神父は正真正銘の埠頭を建築しようと決意したのである。それは川の中一直線に入って行き、それと並行して小型漁船や、はしけ舟、さらに小船などが停泊出来る長い突堤になるものであった。

 そこで修道士とその見習者たちはこの計画に取り組んだ。基礎杭は、互いの上部が器用に積み重ねられた樽から作られていた。引き潮時を見計らって、コンクリートがこれらの基礎杭に流し込まれると、板材で覆われた桁によってそれは連結された。作業の進み具合は、潮の干満に従うので一日に基礎杭二本と遅かった。マルセル神父自身も参加して、例の樽が正しく積み重ねられる為に、腰まで漬かる泥水の中 を苦労しながら歩くのが目撃されている。この突堤が完成した時、それは全長300メートルだった。 ずっと後になって一艘の小船がこの埠頭に衝突し、それを真っ二つに壊してしまった。そこで彼らは修復を放棄したが、この埠頭はしばらくの間ドンギラの誇りだったのである。

聖ピオ十世司祭兄弟会 (FSSPX) 創立者 ルフェーブル大司教 伝記 目次
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