tetsudaブログ「どっぷり!奈良漬」

コロナも落ちつき、これからが観光シーズン、ぜひ奈良に足をお運びください!

花垣

2007年05月26日 | グルメガイド
学園南(奈良市)というと、近鉄学園前駅からほど近い閑静な高級住宅街として知られる。新興の住宅地と違って、広い区画に大きなお屋敷がゆったりと建ち並ぶ。庭木もこんもりと茂り、歴史と風格を感じさせる。

このお屋敷町に「御料理 花垣(はながき)」がある。『あまから手帖』(「ゆるり寛ぐ奈良の店」特集 06年10月号)でも紹介された「隠れ家」的な日本料理店だ。特集記事を読んだ同僚Uくんの薦めで、訪ねることにした。

なおこのお店は、「あの編集長が選ぶ 奈良の魅力再発見」という県・広報広聴課のホームページでも紹介されている(あまから手帖編集長の推薦)。
http://www.hensyucho.pref.nara.jp/index.php?act=dtl&id=3393

住宅街の中にぽつんと立つ冠木(かぶき)門をくぐり、板塀の通路を昇ると玄関がある。ガラス戸越しに庭と離れが見渡せる。夕闇が迫り、ライトアップが映える。

部屋は母屋(16席)、カウンター(5席)と離れ(4席)の3つで、1日4組(昼2組、夜2組)限定だ。この日は8人だったので、母屋のテーブル席(日本間にテーブルと椅子)に案内された。池に面した趣のある部屋だ。

天然牡蠣とエビの椀物(お椀は大正時代のもの)、アスパラの穴子巻き(揚物)、白子豆腐などの八寸、と料理が進み、写真はお刺身(4人前)。この日は上司のお祝い会だったので、黄と紫の菖蒲をあしらい、華やかに盛り付けていただいた。青竹の皿に載った鯛もエビもホタテも中トロも、コリコリと新鮮で、天然の甘みが口の中いっぱいに広がる。

締めのご飯は、明石の天然鯛がたっぷり入った鯛飯。土鍋の炊きたてを、ご主人(古田俊彦さん)から茶碗によそっていただいた。これに、山口産マツタケが浮かんだお吸い物が付く。これから夏にかけては、ご主人が釣ってきた天然鮎などもお膳に上るという。

このお店は、奈良町(ならまちセンターの南)にあった同名の店を新築移転されたものだ。築45年の屋敷を自ら解体し、建築・造園された。古田さんはもともとミュージシャンで、骨董にも造詣が深いというマルチ人間だ。

花垣は、おまかせ料理のみ(昼は6500円から、夜は11000円から。サービス料別=10%)。前日までに予約要だが、人気があってなかなか取れないそうだから、ぜひ早めにご予約を。希望の食材などのリクエストにも応えてくれるので、予約の際に相談していただきたい。

地図は以下のサイトに載っているが、看板のない住宅地内なので、事前に電話で確認しておくことをお薦めする。

※御料理 花垣 ℡0742-45-1288
 奈良市学園南2丁目13-2
 (駅から阪奈道路へ向かう道を信号で左折。住宅地に入り空地の角を右折)
 http://gourmet.yahoo.co.jp/0005273454/0007071511/coupon/

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2 コメント

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学園前 (南都)
2007-05-26 19:32:34
やはり学園前も歴史の蓄積で、旧市内を凌駕する質の店がどんどん出来ているのですね。

風格のある町作りとして全国的にも成功した事例になるのでしょうか。
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サプライズの店 (tetsuda)
2007-05-27 06:51:50
学園南は、確かに他所のお手本になるような良い街並みです。

その中にぽつんとこのような瀟洒なお店があるというのも、何だかミステリアスです。

料理は、調理や盛付けはもちろんですが、とにかく素材が良いので、サプライズの連続でした。

値が張りますので、何かの記念日などにご利用されるのが良いと思います。予約はくれぐれも早い目に。
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