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田中修司さんが、五條市初の名誉市民に

2011年01月15日 | 奈良にこだわる
週刊奈良日日新聞の元旦号・第2特集の1面に、田中修司さんがカラーで大きく紹介されていた。1面の2/3を占めるインタビュー記事だった。見出しは「郷土の誉れ語り継ぎたい」「五條市初の名誉市民に」「文化博物館も 集まろう草の根1000人の力」。田中さんは長年、五條市の地域おこしに取り組んでこられた。その功績と栄誉を讃えて、五條市が初の名誉市民5人のうちの1人に、田中さんを選んだのである。おめでとうございます!
※トップおよびラストの画像は、五條市の「受賞者紹介」より拝借


※写真は、パネルディスカッション「地域の活性化と博物館」
(「第58回全国博物館大会」10.11.25 開催)で撮影したもの

同紙のリード文には《「大和の大桜」と称された俳人・藤岡長和(雅号・玉骨[ぎょっこつ]、明治21~昭和41年)の生家「藤岡家住宅」(国登録有形文化財、五條市近内町)を3年かけて復元し、管理・運営を行うNPO法人「うちのの館(やかた)」(同)」の田中修司理事長の活動をたたえ、五條市は昨年11月、市初の名誉市民に選んだ》。



《「柿の葉すし本舗たなか」(同市住川町)の創業者(現相談役)として郷土食・柿の葉すしの知名度を全国に押し上げた先駆者でもある田中さんは、天誅組の顕彰会設立など地域の活性化運動の先頭に立ってきた。4月からは、平成21年に財政悪化のため市が休館を決めた。建築家の安藤忠雄氏設計の五條文化博物館の復活に向けて、うちのの館が委託運営することも決まっている》。



うちのの館(藤岡家住宅)のことは、当ブログでも何度か紹介させていただいたが、さらに五條文化博物館を指定管理者として運営されるとは、すごい。

田中さんは昨年、県の「第1回あしたのなら表彰」も受賞されている。この表彰制度は、県のHPによると《特定の分野や年齢、経験年数にとらわれず、奈良のPRや魅力向上(イメージアップ)に大いに寄与する活動や県民に元気や感動を与えてくれるような活動を行っている個人または団体を幅広く公募し、顕彰します》というものだ。マスコミでほとんど報道されなかったので知る人は少ないが、田中さんはじめ10人の方が表彰された。



県HPの「主な取組内容」には《地域発展とまちづくりへの積極的貢献者。五條市商工会会長、NPO法人うちのの館理事長として、年間を通して様々な文化活動を通じ、地域の発展とまちづくりに積極的に取り組んでおられます。うちのの館では、明治期の建築物である藤岡邸を拠点に多様な文化活動を展開しておられます》とあった。

週刊奈良日日新聞から、田中さんの発言を拾うと《名誉市民は、藤岡家住宅の復元に携わった人や、うちのの館のボランティアスタッフら約120人の会員の活動が評価されたからにほかなりません》《玉骨さんは戦前、熊本県知事をしてている時にハンセン病患者たちを訪ね、俳句を教えていました。患者の方々に『わたしはあなたたちを慰めにきたのではなく、一緒に学びに来たんだ』と話していたことが残っています》。



藤岡家住宅の修復は《修理に携わった大工の方々が経費をかけず日給だけで取り組むなど、多くの人たちの惜しみない協力で修復は無事完了しました。柴田棟梁(とうりょう)は天誅組顕彰会の会員です》。藤岡家住宅には《開館した平成21年は2万人を超える人に訪れていただきました。昨年も1万人を超えています。遠方から訪れた方が『ありがとう、また来ます』と晴れ晴れとした表情で帰っていかれることが何よりの喜びです》。

五條文化博物館については《休館している博物館を地元・五條の人たちで守っていかなければならないという思いから市の公募型プロポーザルに応募し、指定管理者となりました。安藤さんという世界的な建築家が設計した博物館だということは、実は五條市民にもあまり知られていません。藤岡家住宅と併せて、多くの人が訪ねる場所にしていかなければなりません》。



《NPOとしては、藤岡家住宅の運営だけで手いっぱいな部分もあります。藤岡家住宅と文化博物館を多くの人に訪ねてもらえるようにするには、全市民はもちろん、1000人の力が必要です。今年はその呼び掛けをしていきたい》。

単独のNPOが2つの施設を管理するとなれば、やはり人手が必要だ。藤岡家住宅だけでも120人が支えているのだ。文化博物館の開館は、4月に迫っている。ぜひ、多くの方のご協力をお願いしたいと思う。


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