行ってきました！NARAZAKE night（奈良酒ナイト）

昨夜（10/14）、クーカル奈良の「NARAZAKE night（奈良酒ナイト）」を訪ねた。「奈良の一夜をおいしいお酒で乾杯」というテーマで開催されるお酒のイベントである。クーカルは昨年から奈良で開催されているが、この催しは今回が初めてである。開催場所は、奈良公園春日野園地（クーカル奈良のメイン会場）、時間は午後6時～10時、ドリンクも料理も、一品500円だった。当日の様子を振り返る。
※クーカルでNARAZAKE night（当ブログ内）
http://blog.goo.ne.jp/tetsuda_n/e/6161605c8c071d6dcb4690efe8e38c32


春鹿のブース。向かって左の櫻井さんが「ときめき」を考案された

会場に入ったのは、午後７時前。すでにたくさんの人で賑わっている。同僚や知人もたくさん来ていて、すでに出来上がっている人もいた。さて、奈良酒といえば、まずは日本酒。「春鹿」の今西清兵衛商店では「春鹿 発泡性純米酒 ときめき」というシャンパンのようなお酒を、「花巴（はなともえ）」の美吉野醸造では、「有機酒 南遷梅の酒」という有機栽培の梅と酒米を使った甘くない梅酒をいただいた。


花巴・杜氏の橋本晃明（てるあき）さん

Cu-Calのメルマガ（クーカルニュース第10号）によると《奈良と言えば日本酒》《製造者もやってきて、直接お客様にお酒の説明をしていただきますので、普段聞けない貴重な逸話や専門的なコメントをぜひ聞いてみて下さい》。

この日の注目は、「セイリングバー」（桜井市吉備564-3）の渡辺匠さん。《渡辺匠さんは全国カクテルコンクールで優勝し、世界大会でも入賞した経歴をもつ、実力派のバーテンダー。本日は奈良のフルーツを使ったカクテルをフランスの伝統硝子食器「ラリック」のグラスで提供していただきます。ぜひ東大寺の夜景を見ながら渡辺さんのスペシャルカクテルをお楽しみ下さい》。


渡辺匠さん。トップ写真とも

この日提供されたカクテルは、世界大会でも出品されたカクテルの１つ「吉野ハイボール」。ジョニ黒のハイボール（炭酸割）に、桜の塩漬け（桜湯用）を１つ浮かべたもの。シンプルだが、とても美味しい。ジョニ黒の香ばしさと桜の芳香が、うまくマッチしていた。

バーでは、「スペース」（奈良市芝辻町4丁目8-2）の丸田祥崇さんも出店されていた。《丸田祥崇さんは若手ながら奈良市内に２３店舗を展開する人気店のオーナーです。甘いマスクと納得のメニュー構成で常連でにぎわう店をプロデュースしています。本日は奈良、北岡本店のリキュール「やたがらす」を使ったカクテルなどを作っていただきます》。


スペースの丸田祥崇さん

私は甘いお酒が苦手なので、トマトのリキュール（やたがらす吉野物語 とまと）をベースにしたカクテルをいただいた。北岡本店のHPには《奈良県産のとまとを丸ごと使って畑からもぎたての爽やかな酸味と柔らかな甘味を引き出しすりつぶした果肉を加えてさらにとまと感をアップしました。国産原料１００％の体に優しいとまとのお酒です よく冷やしてストレートや氷を入れてロックで美味しく飲んで頂けます》とある。さっぱりと美味しいカクテルに仕上がっていた。

さて密かに楽しみにしていたのが、テキーラである。「日本テキーラ協会」会長の林生馬（はやし・いくま）さんが出店されていた。《まだ日本では「一気飲みの強い酒」というイメージが強いテキーラですが、実はラムやブランデーのように丁寧に作った高級酒もあり、世界には沢山のテキーラ愛好家がいます。そんな美味しいテキーラを日本のお酒好きに知ってもらおうと日夜活動を続けている林生馬さんが東京からめずらしいテキーラをもってやってきます。奈良では殆どお目にかかることもないようなお酒を、ぜひ地元のお酒好きの方々にも味わっていただきたいと思います》。


日本テキーラ協会会長・林生馬さん

私は若い頃、「テキーラサンライズ」という見た目もきれいなカクテルをいただき、新鮮な感動を覚えたことがある。オレンジジュースで割ったテキーラの底にザクロのシロップ（グレナデン・シロップ）が沈んでいて、メキシコの赤い太陽とその上に広がる朝焼けを表現している。家で作ってみようと、テキーラを100％オレンジジュースで割って飲んでいたことがある。テキーラの独特の風味とオレンジの酸味と甘味がミックスした、美味しいカクテルになった。


これがテキーラサンライズ。「100％カクテル」のホームページより拝借
http://www.misichan.com/cocktail/d/cocktail694.html

林さんが持ち込まれたのは５種類のテキーラ。すべて「100％アガベ」と呼ばれる、混ぜ物のない純テキーラである。うち４種類をいただいたが、特に美味しかったのが「オルグージョ・アネホ」（オルグージョ＝誇り、アネホ＝熟成期間の違う原酒のブレンド）で、ポスターに「日本未輸入 秘蔵の１本 樽で長く熟成したタイプ」とあった上等のブランデーのようなテキーラで、これをストレートでいただいた。帰りに、記念にと空き瓶をいただいてきた。それほど美味しいお酒だったのだ。


牛ほほ肉の赤ワイン煮込み

料理も美味しかった。《お酒ばかりではお腹がすきますよね。ご安心下さい。お料理もたっぷりご用意してお待ちしております。古代米を使ったアランチーニなど、こちらも美味しい料理が沢山並ぶ予定です》。クーカルのキッチンスタッフが作られた料理も良かったのだが、とにかくインパクトのあるお酒をたくさんいただいたので、料理の写真はあまり撮れなかった、失礼。

それにしても、楽しいイベントだった。こんな値段で出していては利益もわずかなものだろうが、このような場は、ぜひたくさん設けていただきたいものだ。

いよいよ明日（10/16）には、「あるくん奈良まちなかバル」という飲食イベントが奈良の中心市街地で開催される。「奈良にうまいものあり」「奈良にうまい酒あり」を大いにアピールしていただきたいものだ。
※あるくん奈良まちなかバルのブログ
http://arukunara.sblo.jp/article/40889106.html。