tetsudaブログ「どっぷり!奈良漬」

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旬どき・うまいもの自慢会 奈良~08年秋の集い~

2008年10月15日 | グルメガイド
以前、当ブログで、(株)今西清兵衛商店が主催する「旬どき・うまいもの自慢会 奈良」のことを紹介したことがある。
http://blog.goo.ne.jp/tetsuda_n/e/fdf18d777ef7ef8f25b319ac3bb0d4b3

前回(6/21)は「夏の集い」だったが、10/12(日)に「秋の集い」が開かれた。今回も、同社で総務を担当される亀村慎さんにお声を掛けていただいた。

この「自慢会」は、全国の酒蔵によるネットワーク組織で、現在20社(20都県)が加盟している。春分・夏至・秋分・冬至の年4回、全国ほぼ一斉に開催され、その模様は各社がネットで紹介している。
http://umaimonojiman.jp/

さて今回の自慢会は、近鉄新大宮駅前のワールドキッチン&バー「paso A paso(パッソ ア パッソ)」(=一歩一歩)で開かれた。以前、生駒のいぐいぐさんが行って三つ星をつけられていたので、私も行こうと思っていた店だ。お店のHPには、「スペインのバルをイメージし、多国籍な料理と100種を超える酒、オリジナル・カクテル等を温かい雰囲気でワイワイと楽しめるキッチンバーです」とある。
http://www.paso-a-paso.jp/


paso A pasoのマスター

今回の料理は「paso A paso」のほか、和食は、ならまちの「美酒楽菜 酒楽(びしゅらくさい しゃらく)」が担当された。
http://kumakokumakuma.blog119.fc2.com/blog-entry-4.html

テーブルには、お酒の名前と杯を置く場所を印刷したB5サイズのテーブルマットが置かれている。お酒は、ひやおろし、超辛口、零下で210日熟成の純米吟醸生原酒(「炭火焼鳥おっとり」で出てきたお酒)、KIOKE-SAKE露葉風(木桶酒つゆはかぜ)、極味(ごくみ)、の5種類だった。
※お酒の説明はこちら(春鹿のホームページ)
http://www.harushika.com/


「極味」は誰かが持ち去ってしまった



冒頭、運営スタッフの櫻井大貴さん(中央)と亀村さん(右)から、重大発表があった。「春鹿純米吟醸原酒」が、全米日本酒鑑評会で金賞に輝いたというのだ。先月通知があり、賞状は前日に届いたばかりだという。確かに「2008 Golden Award of Exellence Ginjo」「Harushika“Junmai Ginjo Genshu”」「Imanishi Seibei Shoten」の文字がある。おめでとうございます!
http://a3haru.exblog.jp/9033004/

なお、冒頭の写真は櫻井さんと奥さんだが、なんと彼女は蔵人(くらびと=酒人)なのだ。いただいた名刺には「醸造部 掌酒」とある。辞書を引くと「さかびと【酒人・〈掌酒〉】 神酒(みき)の醸造をつかさどる人」とある。役柄は違うが、ふと『夏子の酒』の和久井映見と萩原聖人を連想した。女性の蔵人とは、頼もしい。男性とはまた違った視点から酒造りができるだろう。

テーブルには、この日のメニューが置かれていて、ざっと20種類もある。和食と南欧料理が、交互に出ている。とてもすべては紹介できないので、印象に残ったものをざっと並べてみる。


サンマの昆布締め&マリネ


なす田楽(これに味噌味のソースをかける)


大和肉鶏の煮込み


大和肉鶏の胸肉たたき

珍しいのがハナビラタケだ。免疫力を高める「βグルガン」が豊富と評判のキノコである。この日は朝から「奈良公園に生えてる?なキノコを食べちゃおう!?」という企画があって、これを摘んできたのだそうだ。キノコは素人が勝手に取って食べるのは危険だが、ちゃんと大和菌学研究所(磯城郡三宅町)の藤本大道さんが付き添ってチェックされたので、大丈夫なのだそうだ。


調理前のハナビラタケ(お味はマイタケ風)


説明される藤本さん

嬉しかったのは、割り箸である。当ブログ愛読者である櫻井さんは、上北山村製の杉の天削(てんそげ)箸を人数分ご用意され、「割り箸のことを話して下さい」と、時間まで取って下さったのだ。おかげで、国産割り箸の使用(木づかい)が森を保全すること、国産割り箸の8割は奈良県で作られていること、輸入割り箸からは有害な薬剤が検出されていること、だから(マイ箸でなく)国産の「マイ割り箸」を持とう、ということなどを話させていただいた(ほとんど、田中淳夫著『割り箸はもったいない?』からの受け売りだが)。櫻井さん、どうも有り難う。


上端が斜めにカットされているのが天削箸(割り箸の見本から)

食事中にお酒のアンケートがあり、最後にこれを使った抽選会があった。見事当選し、春鹿の法被(はっぴ)とお酒を射止めたのが、写真右端のT氏だ(実は隣の奥さんの方が、お酒は断然強いのだが)。



締めに茶がゆ(炒った米から作ったもの。とても香ばしい)が出てきて、デザートの大和茶プリン(まるす らぱん製)は、お持ち帰りとなった。家でいただくと、緑茶が香り立つ素晴らしいプリンだった。

それにしても楽しい会だった。お酒も料理もたくさんいただいた。翌日スッキリ目が覚めたのは、良いお酒の証拠である。メンバーが固定してはPR効果が薄くなるのだろうが、お声がかかれば「冬の会」にも参加したいものである。
亀村さん、櫻井さん、有難うございました。

割り箸はもったいない?―食卓からみた森林問題 (ちくま新書 658)
田中 淳夫
筑摩書房

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2 コメント

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楽しかったです! (きつわき)
2008-10-16 23:32:50
初めての参加でしたが皆さんとすぐに会話が弾み
楽しいひと時を過ごすことが出来ました

始めから最後まで日本酒のみの会食は初めてでしたが
確かに美味しくていいお酒は次の日にも残らないですね
翌日の登山にも差し支えなかったです

それと箸ですね
箸と三宝の町で育ちましたから
いい箸で料理を口に運ぶとなんと・・・
なんと表現したらいいのでしょうか

最後の写真はなんか私が中心にいて申し訳ないですね

また次回もお誘いがあれば参加したいと思います
その時はよろしくお願いします
返信する
さらら (tetsuda)
2008-10-17 07:29:35
きつわきさん、コメント有難うございました。あの会は楽しかったですね。本場ご出身者の前で割り箸の話とは、今から考えれば汗顔の至りです。

> 日本酒のみの会食は初めてでしたが確かに美味しくていいお酒は
> 次の日にも残らないですね 翌日の登山にも差し支えなかったです

遠方からのご参加でしたが、無事、帰られたのですね。登山も順調で、良かったです。

奥さまが私の元同僚というのも、何かの縁ですね。きつわきさんの所では、これから秋の実りの季節です。奥飛鳥の「さらら」は、いちど訪ねてみます。
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