tetsudaブログ「どっぷり!奈良漬」

コロナも落ちつき、これからが観光シーズン、ぜひ奈良に足をお運びください!

賀名生梅林

2006年03月27日 | 日々是雑感
賀名生(あのう)は、旧・西吉野村(現・五條市西吉野町)にある南朝ゆかりの里だ。

今からちょうど670年前の1336年、後醍醐天皇は足利尊氏に京都を追われ吉野山に向かう途中、村内の郷士・堀家宅に滞在した。1348年には後村上天皇が、続いて長慶、後亀山天皇も堀家宅に入り、ここが南朝の行宮(あんぐう=仮の御所)となった。今も梅林の入口近くに「賀名生皇居」が残る。

なお賀名生は、もとは穴生(あなう)という地名だったが、尊氏が南朝に帰依したとき後村上天皇が「願いがかなってめでたい」と「加名生」(かなう)とし、後に賀名生となった。それが明治時代になって「あのう」と読み方が定められたそうだ。

ここには南北朝時代から梅があったようだが、今も奈良県3大梅林の1つである(残る2つは奈良市の月ヶ瀬と下市町の広橋)。その賀名生梅林が満開だと聞いたので、早速訪ねてみた。

この日(3/25)は汗ばむほどの晴天に恵まれ、多くの観梅客が訪れていた。名物の柿の葉寿司は正午には品薄となり、探すのにひと苦労だった。

それにしても見事な咲きっぷりだった。全山梅に埋めつくされている。1周コース4kmを歩き回るうち、梅の香りに酔ってきた。

ひと休みしようとリュックを開けると、ここからも良い香りが。「ややっ、リュックにも梅の香りがしみ込んだのか!」と驚いたが、それはおやつに持ってきた完熟バナナの匂いだった。

バナナと梅の香りがよく似ているとは、新発見であった。

コメント (6)    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« サクラ咲ク | トップ | 奈良市で開花宣言! »
最新の画像もっと見る

6 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
昨年行きました。 (おぜん)
2006-03-27 14:04:13
昨年、はじめて賀名生の梅林に行きました。

良いところですね。私は平日の午後の行ったので、人影もまばらで、ゆっくりと散策できました。ふきのとうも道端に沢山できていて、こっそり摘んで帰りました。

ふき味噌を作りました。
返信する
山里の秘める歴史に (元夏迪)
2006-03-27 17:30:11
賀名生の堀家の先代当主、栄三翁は大本営情報部に勤務したエリートですね。作戦課の瀬島龍三翁にまつわる書物を繙いていた時にお名前を見かけ、「あれ? 先年、日本最古の日の丸を盗まれた御宅の方では?」と驚いた記憶があります。長閑な山里の様子を拝見して、万感胸に迫るものを覚えます。
返信する
はじめまして! (☆EMI☆)
2006-03-29 00:51:59
奈良の景色素敵ですよね☆プロフの写真も鹿さんでびっくりしました^^

私事なのですが、最近ブログをはじめました☆よかったらきてくださいね。

『No.4愛美のぱーぷる応援ブログ』

http://blog.livedoor.jp/peko0730/

よろしくお願いします!

返信する
山里の春 (tetsuda)
2006-03-29 06:08:22
おぜんさん、元さん、EMIさん、コメント有難うございました。



おぜんさんの「ふき味噌」、ふきのとうの味噌和えでしょうか、美味しそうですね。



元さん、賀名生皇居が故・堀栄三氏のお宅とは、存じませんでした。元西吉野村村長で『大本営参謀の情報戦記』(文春文庫)の著者なのですね。



EMIさん、タレント活動頑張って下さい。「ぱーぷる」は私のグルメ情報源で、いつもチェックしています。
返信する
ふき味噌 (おぜん)
2006-03-29 10:39:27
ふき味噌はふきのとうの入った味噌です。

田楽に使ったり、焼き魚に合わせたりと、

季節の香りが楽しめます。
返信する
ありがとうございます (☆EMI☆)
2006-03-30 04:07:56
訪問ありがとうございました☆

アドバイスまでいただけてうれしいです!ブログ初心者ですががんばります★



次は奈良の桜の写真が見れるかな☆楽しみです♪
返信する

コメントを投稿

日々是雑感」カテゴリの最新記事