“吉野材を使った「暮らしの道具」デザインコンペ”をご存じだろうか。県(農林部林業振興課)が主催し、ハートツリー株式会社が運営、南都銀行とNPO法人Yoshino Heart(吉野ハート)が協力する催しである。昨年10月に募集が開始され、12月3日の締切日までに全国から219点の応募があった。1次・2次審査に残った15作品を対象とした「最終審査会・入賞作品発表会」が、7/13(火)午後2時から東京・虎ノ門の「森カフェ」(フォレスタ虎ノ門内)で行われた。私もこの事業の関係者として、現地に赴いた。
まずは「森カフェ」で腹ごしらえ。この日の森ランチ800円はジューシー若鶏の
ロースト・チーズ風味のクリームソース(パン、サラダ、ライス食べ放題)
プラス200円でコーヒー。カステラやシュークリームは、食べ放題に含まれている
南都銀行(協力企業として賞金を全額提供)のニュースリリースによると《南都銀行(頭取 植野 康夫)は、CSR(企業の社会的責任)の一環として、奈良県吉野地域の森林の保全と林業等の地域産業活性化をめざす「Yoshino Heart プロジェクト」を応援・支援しています》。
《昨年10月より奈良県が実施している“「吉野材」を使った「暮らしの道具」デザインコンペ”は、銘木のブランドとして名高い吉野産の杉・桧材の良さを活かし、かつ現代の嗜好に受け入れられる「暮らしの道具」のデザイン開発を通じて、今後の吉野材の販売展開を立案しブランドイメージを再発信するための全国的な デザインコンペで、当行とNPO法人Yoshino Heartが協力しています。最終審査会・入賞作品発表会は、東日本大震災の影響を考慮して延期しておりましたが、このたび開催日程が決定しました》。
《応募総数219点のデザインの中から授賞候補作品として選定された15作品の応募者が、吉野のアンテナショップ的役割を担う東京・虎ノ門「森カェ」に一堂に会し、試作品を提示のうえプレゼンテーションを行います。デザイン・建築・出版・流通といった幅広いジャンルの有力者で構成される審査団が最優秀賞・優秀賞を決定し、その後の表彰式では、当行から受賞者に対し総額160万円の賞金を贈呈します》。
《間伐材の利用促進につながる割り箸や紙の需要開拓において一定の成果を収めた「Yoshino Heart プロジェクト」は、今後、当該コンペの受賞作品の商品化といった活動を通じ、その対象を直接消費者に届く商品に拡げ吉野材のファン層の拡大をめざします。当行は今後とも、このプロジェクトの支援を通じ、間伐材を含む吉野産材の利用を促進することにより、吉野の林業関連産業の活性化と森林の保全に積極的に取り組んでまいります》。
吉野のあかり作家・坂本尚世さん
坂本さんの作品「吉野ひのき香るFlowerオーナメント」
実施概要は《授賞候補作品:応募総数219点のうち第1次審査・第2次審査を通過した15作品 授賞内容:最優秀賞(1点・賞金100万円)、優秀賞(3点・賞金計60万円)、入選・審査員特別賞(各数点) 審査員:(50音順)下川 一哉氏(日経デザイン編集長)、高橋 俊宏氏(Discover Japan 編集長)、鶴田 浩氏(リアル・スタイル社長)、中川 淳氏(中川政七商店社長)、西森 陸男氏(クーカル代表)、服部 滋樹氏(graf 代表)、古谷 誠章氏(早稲田大学教授) 出席者:応募者15名、林野庁木材利用課長・池渕雅和氏、奈良県・冨岡義文 農林部長、南都銀行・松岡弘樹 常務取締役》という豪華なものである。
審査会は、入賞者による15作品のプレゼンテーションから始まった。作品には、箸置きのような小さなものから、机やベッドなどを組み合わせた大仕掛けなものまであり、これは見ものであった。確かに、ひと口に「暮らしの道具」といっても、食器やインテリア小物から、家具やベンチまで、いろんな種類があるのだ。
生駒市在住の飛嶋昌弘さん。高野口町(和歌山県橋本市)ご出身だった
飛嶋さんの作品。電車のつり革に吉野材のカバーをつけて広告を入れる
県のHPによると、《吉野地域で産出される杉・桧材(吉野材)の良さを活かし、かつ、現代の嗜好に受け入れられる「暮らしの道具」》ということなので、単なる木製品ではなく、吉野材ならではの特徴(キメが細かい、樹脂成分が多く粘りがある、割裂性に富む など)を活かしたものが選ばれるのである。
なお運営を受託されているハートツリー株式会社のHPによると《日本は先進国の中で有数の森林国でありながら、その豊富な森林資源を有効に活用できていないのが現状です。全国的に知られた「吉野杉」や「吉野桧」などの銘木ブランドを有する奈良県においても、住宅建築様式の変化等により、これらの「吉野材」が建築に用いられるケースが減少し、林業の生産活動が年々減退の一途をたどっています》。
《良質材の生育に適した稀有な自然環境と伝統の林業技術により丹念に育てられた吉野材は、年輪幅が細かく均一で無節、完満通直・真円で強度が高く、美しい色艶と癒される香りを持つという特徴により、古くから樽材や建築材として親しまれてきました。今一度この材の特徴を見つめ直し、現在の生活様式に適した商品を開発することによって、林業の復興を図ることができる可能性があります。以上を踏まえ、このたび奈良県では、吉野材の良さを活かしつつ現代の嗜好に受け入れられる「暮らしの道具」のデザインコンペを実施することにより、吉野材のブランドイメージを再発信することとしました》。
当日のプレゼンは午後3時過ぎに終了し、結果発表は午後5時から。この間の待ち時間を利用して、私から「いまドキッ!の奈良」という30分程度の講話をさせていただいた。応募者は全国から来られているので、この機会に奈良の「いま」をPRさせていただいたのである。
冨岡義文氏(奈良県農林部長)のご挨拶
池渕雅和氏(林野庁木材利用課長)のご挨拶
いよいよ審査委員長・下川一哉氏(「日経デザイン」編集長)から
発表があった。左端は服部 進氏(ハートツリー株式会社 代表取締役)
さて、予定通り午後5時から発表会(表彰式)が始まった。7社もの報道機関に来ていただき、発表会はフラッシュの嵐であった。先に結果を書いておくと、
○最優秀賞(1作品)
『割り鉛筆』 吉冨 寛基(よしとみ ひろき)さん 東京都
下川審査委員長の講評は《最優秀賞を獲得した「割り鉛筆」は、以下2つの点で他の応募作品を大きく上回る価値を持っており、これらの点を審査会が高く評価し、最優秀賞に決定した》。
南都銀行の松岡弘樹常務から、賞金100万円の目録が贈呈された
《1つは、割り箸という日本の文化を鉛筆に取り入れることで、使い手に新鮮で豊かな体験を提供した点。使い手は鉛筆を、あたかも割り箸を割るように1本ずつ切り離し、そのたびに新たな気持ちで鉛筆に向き合う。また、素材に指定された吉野杉は、柾目に沿ってきれいに割れる性質を持っている。そのため、吉野地方には高級割り箸産業が根付いており、関連技術も集積している。2つめは、こうした吉野地方の素材と技術を探り、そこに正面から踏み込んだ点である》。
吉冨寛基さんは、プロダクトデザイナー
○優秀賞(4作品)
『一輪挿し』 大塚 聡(おおつか さとし)さん・三浦 寛慈(みうら かんじ)さん 東京都
講評は《優秀賞を獲得した「一輪挿し」は、フォルムの美しさもさることながら、風を受けて本体が揺らぐ、その振る舞いの優雅さが評価された。均質で、バランスの良い吉野材の特徴を、動的なデザインにうまく取り入れた点が秀逸である》。
『スツール』 平瀬 祐子(ひらせ ゆうこ)さん 福岡県
《優秀賞「スツール」は、小振りな雑貨や道具の応募が多いなか、家具と道具の中間領域を探る提案に独自性があった。形や機構のユニークさに加え、モバイル性を強調している点に、木材を使った家具や道具としてのスツールの新しい役割を感じられた》。
『ランチョンボード』 南 政宏(みなみ まさひろ)さん 滋賀県
《優秀賞「ランチョンボード」は、極めてノーマルなフォルムを持っている。しかしその形は、デザイナー自身が作り、生活の中で検証したうえで自信を持って提案したデザインである。使いやすく、吉野杉の端正な柾目を生かす形でもある》。
『プレート皿』 斎藤 信吾(さいとう しんご)さん 千葉県
《優秀賞「プレート皿」は、簡素な工程で製作できるプロダクトでありながら、吉野檜の目のつまった柾目や、部位によって異なる発色を、製品の魅力としてうまく引き出している。誰もが、一度は、その優雅な木肌に触れてみたい魅力に満ちている》。
優秀賞は3作品の予定だったが審査の結果、3つに絞りきれず、4作品が受賞された。最優秀賞に輝いた「割り鉛筆」のアイデアは、とても面白い。吉富さんご自身が書かれた「デザインコンセプト」によると《割り箸と鉛筆。割り箸は美しい日本の文化であると思います。そもそも割り箸は奈良吉野の発祥で、端材を有効活用する目的で生まれた 本当の意味で環境にやさしい道具です。今もなお吉野の割り箸は日本国内で有数の産地となっています》。
《一方で鉛筆は 文字を学ぶ最初の道具として慣れ親しまれてきました。削ることで芯が現れ、丸くなるとまた削る。使うにつれて短くなっていく。鉛筆はこういった道具としての良さが数多く含まれているものだと思います。この2つのすばらしい道具を組み合わせ「割り鉛筆」とすることで 今一度 良き道具を振り返るきっかけになればと思います》。
各審査員から、審査員特別賞を授賞
吉野材を使った素晴らしい15作品を拝見し、改めて吉野杉・ヒノキの素晴らしさに目を開かされた。関係者の間では、「ぜひ来年も続けよう。今度は奈良で表彰式を」という声が上がっている。
これは珍しい、奈良県人同士のツーショット。審査員の
中川淳氏(中川政七商店社長)から、坂本尚世さんに授賞
県のHPによると、今後《最優秀作品をはじめコンペ入賞作品の商品化を進め、見本市等への出展や雑誌記事掲載等のプロモーション活動を積極的に行い、吉野材の新たなマーケット開拓とブランドイメージの再構築に取り組みます》とある。素晴らしい暮らしの道具が店頭に並ぶ日が、待ち遠しい。
まずは「森カフェ」で腹ごしらえ。この日の森ランチ800円はジューシー若鶏の
ロースト・チーズ風味のクリームソース(パン、サラダ、ライス食べ放題)
プラス200円でコーヒー。カステラやシュークリームは、食べ放題に含まれている
南都銀行(協力企業として賞金を全額提供)のニュースリリースによると《南都銀行(頭取 植野 康夫)は、CSR(企業の社会的責任)の一環として、奈良県吉野地域の森林の保全と林業等の地域産業活性化をめざす「Yoshino Heart プロジェクト」を応援・支援しています》。
《昨年10月より奈良県が実施している“「吉野材」を使った「暮らしの道具」デザインコンペ”は、銘木のブランドとして名高い吉野産の杉・桧材の良さを活かし、かつ現代の嗜好に受け入れられる「暮らしの道具」のデザイン開発を通じて、今後の吉野材の販売展開を立案しブランドイメージを再発信するための全国的な デザインコンペで、当行とNPO法人Yoshino Heartが協力しています。最終審査会・入賞作品発表会は、東日本大震災の影響を考慮して延期しておりましたが、このたび開催日程が決定しました》。
《応募総数219点のデザインの中から授賞候補作品として選定された15作品の応募者が、吉野のアンテナショップ的役割を担う東京・虎ノ門「森カェ」に一堂に会し、試作品を提示のうえプレゼンテーションを行います。デザイン・建築・出版・流通といった幅広いジャンルの有力者で構成される審査団が最優秀賞・優秀賞を決定し、その後の表彰式では、当行から受賞者に対し総額160万円の賞金を贈呈します》。
《間伐材の利用促進につながる割り箸や紙の需要開拓において一定の成果を収めた「Yoshino Heart プロジェクト」は、今後、当該コンペの受賞作品の商品化といった活動を通じ、その対象を直接消費者に届く商品に拡げ吉野材のファン層の拡大をめざします。当行は今後とも、このプロジェクトの支援を通じ、間伐材を含む吉野産材の利用を促進することにより、吉野の林業関連産業の活性化と森林の保全に積極的に取り組んでまいります》。
吉野のあかり作家・坂本尚世さん
坂本さんの作品「吉野ひのき香るFlowerオーナメント」
実施概要は《授賞候補作品:応募総数219点のうち第1次審査・第2次審査を通過した15作品 授賞内容:最優秀賞(1点・賞金100万円)、優秀賞(3点・賞金計60万円)、入選・審査員特別賞(各数点) 審査員:(50音順)下川 一哉氏(日経デザイン編集長)、高橋 俊宏氏(Discover Japan 編集長)、鶴田 浩氏(リアル・スタイル社長)、中川 淳氏(中川政七商店社長)、西森 陸男氏(クーカル代表)、服部 滋樹氏(graf 代表)、古谷 誠章氏(早稲田大学教授) 出席者:応募者15名、林野庁木材利用課長・池渕雅和氏、奈良県・冨岡義文 農林部長、南都銀行・松岡弘樹 常務取締役》という豪華なものである。
審査会は、入賞者による15作品のプレゼンテーションから始まった。作品には、箸置きのような小さなものから、机やベッドなどを組み合わせた大仕掛けなものまであり、これは見ものであった。確かに、ひと口に「暮らしの道具」といっても、食器やインテリア小物から、家具やベンチまで、いろんな種類があるのだ。
生駒市在住の飛嶋昌弘さん。高野口町(和歌山県橋本市)ご出身だった
飛嶋さんの作品。電車のつり革に吉野材のカバーをつけて広告を入れる
県のHPによると、《吉野地域で産出される杉・桧材(吉野材)の良さを活かし、かつ、現代の嗜好に受け入れられる「暮らしの道具」》ということなので、単なる木製品ではなく、吉野材ならではの特徴(キメが細かい、樹脂成分が多く粘りがある、割裂性に富む など)を活かしたものが選ばれるのである。
なお運営を受託されているハートツリー株式会社のHPによると《日本は先進国の中で有数の森林国でありながら、その豊富な森林資源を有効に活用できていないのが現状です。全国的に知られた「吉野杉」や「吉野桧」などの銘木ブランドを有する奈良県においても、住宅建築様式の変化等により、これらの「吉野材」が建築に用いられるケースが減少し、林業の生産活動が年々減退の一途をたどっています》。
《良質材の生育に適した稀有な自然環境と伝統の林業技術により丹念に育てられた吉野材は、年輪幅が細かく均一で無節、完満通直・真円で強度が高く、美しい色艶と癒される香りを持つという特徴により、古くから樽材や建築材として親しまれてきました。今一度この材の特徴を見つめ直し、現在の生活様式に適した商品を開発することによって、林業の復興を図ることができる可能性があります。以上を踏まえ、このたび奈良県では、吉野材の良さを活かしつつ現代の嗜好に受け入れられる「暮らしの道具」のデザインコンペを実施することにより、吉野材のブランドイメージを再発信することとしました》。
当日のプレゼンは午後3時過ぎに終了し、結果発表は午後5時から。この間の待ち時間を利用して、私から「いまドキッ!の奈良」という30分程度の講話をさせていただいた。応募者は全国から来られているので、この機会に奈良の「いま」をPRさせていただいたのである。
冨岡義文氏(奈良県農林部長)のご挨拶
池渕雅和氏(林野庁木材利用課長)のご挨拶
いよいよ審査委員長・下川一哉氏(「日経デザイン」編集長)から
発表があった。左端は服部 進氏(ハートツリー株式会社 代表取締役)
さて、予定通り午後5時から発表会(表彰式)が始まった。7社もの報道機関に来ていただき、発表会はフラッシュの嵐であった。先に結果を書いておくと、
○最優秀賞(1作品)
『割り鉛筆』 吉冨 寛基(よしとみ ひろき)さん 東京都
下川審査委員長の講評は《最優秀賞を獲得した「割り鉛筆」は、以下2つの点で他の応募作品を大きく上回る価値を持っており、これらの点を審査会が高く評価し、最優秀賞に決定した》。
南都銀行の松岡弘樹常務から、賞金100万円の目録が贈呈された
《1つは、割り箸という日本の文化を鉛筆に取り入れることで、使い手に新鮮で豊かな体験を提供した点。使い手は鉛筆を、あたかも割り箸を割るように1本ずつ切り離し、そのたびに新たな気持ちで鉛筆に向き合う。また、素材に指定された吉野杉は、柾目に沿ってきれいに割れる性質を持っている。そのため、吉野地方には高級割り箸産業が根付いており、関連技術も集積している。2つめは、こうした吉野地方の素材と技術を探り、そこに正面から踏み込んだ点である》。
吉冨寛基さんは、プロダクトデザイナー
○優秀賞(4作品)
『一輪挿し』 大塚 聡(おおつか さとし)さん・三浦 寛慈(みうら かんじ)さん 東京都
講評は《優秀賞を獲得した「一輪挿し」は、フォルムの美しさもさることながら、風を受けて本体が揺らぐ、その振る舞いの優雅さが評価された。均質で、バランスの良い吉野材の特徴を、動的なデザインにうまく取り入れた点が秀逸である》。
『スツール』 平瀬 祐子(ひらせ ゆうこ)さん 福岡県
《優秀賞「スツール」は、小振りな雑貨や道具の応募が多いなか、家具と道具の中間領域を探る提案に独自性があった。形や機構のユニークさに加え、モバイル性を強調している点に、木材を使った家具や道具としてのスツールの新しい役割を感じられた》。
『ランチョンボード』 南 政宏(みなみ まさひろ)さん 滋賀県
《優秀賞「ランチョンボード」は、極めてノーマルなフォルムを持っている。しかしその形は、デザイナー自身が作り、生活の中で検証したうえで自信を持って提案したデザインである。使いやすく、吉野杉の端正な柾目を生かす形でもある》。
『プレート皿』 斎藤 信吾(さいとう しんご)さん 千葉県
《優秀賞「プレート皿」は、簡素な工程で製作できるプロダクトでありながら、吉野檜の目のつまった柾目や、部位によって異なる発色を、製品の魅力としてうまく引き出している。誰もが、一度は、その優雅な木肌に触れてみたい魅力に満ちている》。
優秀賞は3作品の予定だったが審査の結果、3つに絞りきれず、4作品が受賞された。最優秀賞に輝いた「割り鉛筆」のアイデアは、とても面白い。吉富さんご自身が書かれた「デザインコンセプト」によると《割り箸と鉛筆。割り箸は美しい日本の文化であると思います。そもそも割り箸は奈良吉野の発祥で、端材を有効活用する目的で生まれた 本当の意味で環境にやさしい道具です。今もなお吉野の割り箸は日本国内で有数の産地となっています》。
《一方で鉛筆は 文字を学ぶ最初の道具として慣れ親しまれてきました。削ることで芯が現れ、丸くなるとまた削る。使うにつれて短くなっていく。鉛筆はこういった道具としての良さが数多く含まれているものだと思います。この2つのすばらしい道具を組み合わせ「割り鉛筆」とすることで 今一度 良き道具を振り返るきっかけになればと思います》。
各審査員から、審査員特別賞を授賞
吉野材を使った素晴らしい15作品を拝見し、改めて吉野杉・ヒノキの素晴らしさに目を開かされた。関係者の間では、「ぜひ来年も続けよう。今度は奈良で表彰式を」という声が上がっている。
これは珍しい、奈良県人同士のツーショット。審査員の
中川淳氏(中川政七商店社長)から、坂本尚世さんに授賞
県のHPによると、今後《最優秀作品をはじめコンペ入賞作品の商品化を進め、見本市等への出展や雑誌記事掲載等のプロモーション活動を積極的に行い、吉野材の新たなマーケット開拓とブランドイメージの再構築に取り組みます》とある。素晴らしい暮らしの道具が店頭に並ぶ日が、待ち遠しい。
脱ウサギ耳。
ところで鉄田さんは世界17カ国を対象にしたインバウンド観光戦略委員会の委員ですね。この17カ国ってどこなのでしょう。ぜひともロシアを含めていただきたいですね。冬の奈良観光の最強の応援団にして深い奈良fan増強につながるでしょう。「あかり」に美を感じ続けた民族です。
> にゃんと素晴らしいレポート。その場にいてもここまで細やかに記録はできません。
今回は仕事がらみでしたので、くまなく記録しました。
> ロシアを含めていただきたいですね。冬の奈良観光の
> 最強の応援団にして深い奈良fan増強につながるでしょう。
ロシアからの来県者はベスト14位ですから、入っていたと思います。冬場に来ていただくというのは、面白い発想ですね。静かな奈良の雰囲気をしみじみと味わっていただきたいものです。
素晴らしいレポートありがとうございます。主催者ホームページと同等かそれ以上に分かりやすく明快なページになっていますね。
ひとつ気づいた点がございます。
『スツール』 平瀬 祐子(ひらせ ゆうこ)さん 福岡県
の賞状授与の写真と
『プレート皿』 斎藤 信吾(さいとう しんご)さん 千葉県
の賞状授与の写真が入れ違いになっております。
一点だけ差し支えなければ変えていただけますでしょうか。申し訳ございません。
素晴らしいレポートの上、発見致しましたのでご報告させていただきます。失礼致します。
> 賞状授与の写真が入れ違いになっております。
おお、ホントですね。早速入れ替えました。平瀬さん、斎藤さん、失礼しました!