tetsudaブログ「どっぷり!奈良漬」

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煎茶を超おいしく飲む裏ワザ/安物でも、激ウマ茶に大変身!

2018年02月15日 | 日々是雑感
 お茶の科学~「色・香り・味」を生み出す茶葉のひみつ~
 大森正司
 講談社ブルーバックス

この40年間というもの毎日、美味しいお茶(煎茶)を探し求めていたといって過言ではない。基本的にお茶は、価格メカニズムがよく機能している、つまり「お茶の善し悪しは価格に比例する」「安かろう悪かろう」ということだ。進物用にする煎茶は、最低で100gが1,000円、玉露ならそれ以上。これは逆にいえば「値段さえ見ておけば、ハズレはない」ということなので、進物用には便利な指標だ。よほど茶問屋がシッカリしているということの証(あかし)にもなる。

しかし「安くておいしいお茶」を求めて40年という私にすれば、これはとても悔しいことだ。お茶は進物用だけでなく自家用にも買う。日本人1人あたりのお茶(緑茶・紅茶・ウーロン茶の合計)の消費量は910g(『お茶の科学』講談社ブルーバックス)だそうだ。私はほぼ緑茶しか飲まない。1日1杯(茶葉にして2~3g=平均2.5g)飲んでいるから、365日で912gなので、ちょうど計算が合う(飲むのはほぼ煎茶のみで、紅茶やウーロン茶は飲まない)。私の飲む煎茶は平均すれば100g=650円程度なので、支出は年間約6,000円となる。思っていたより安い。

たまに到来物の煎茶(粗品とか粗供養として)や、ディスカウント店でとんでもない「安かろう悪かろう」のお茶をつかませられることがある。そんなとき、これまでは

1.マトモな煎茶(100g=1,000円以上)に混ぜて飲む。
 こうすることで、上等のお茶が長く楽しめる。
2.水出し煎茶にする(紙パックに入れ浄化した水を注ぎ、冷蔵庫で1晩置く)。


というやり方でしのいできた。特に2.は簡単なので、お薦めだ。私はほとんど毎日外出しているので、これをペットボトルに入れて持ち歩いている。

ところで最近発見したのが、次のようなやり方である。『お茶の科学』(講談社ブルーバックス)に書いてあるとおりにやったら、安物の煎茶が上等の玉露の味になった。概要は

3.煎茶(安いもので十分)10g(ティースプーン約5杯)を急須に入れ、冷蔵庫で冷やした水を湯飲み茶碗1杯分(約100ml)注ぐ。15分待って最後の一滴まで濾し取ると、絶妙の水出し煎茶となる。

4.残った茶殻に40~50℃の湯(約100ml)を注ぎ、1分待つと、これまた少し渋みの加わった美味しいお茶が出来上がる。

5.残った茶殻に熱湯(約100ml)を注ぎ、1分待つと、これまた少し苦みの加わった美味しいお茶が出来上がる。

本書には、残った茶殻に酢醤油を加えて食べたり、または豆乳とりんごジュースを加えてミキサーにかける、という方法も紹介していいるが、まあ 5.までで十分だろう。

皆さん、ぜひダマされたと思ってお試しください!
コメント
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