tetsudaブログ「どっぷり!奈良漬」

コロナも落ちつき、これからが観光シーズン、ぜひ奈良に足をお運びください!

ホテル杉の湯(川上村)で羊羹づくり体験/日の出餅 橋本知祉さんを招聘

2017年09月26日 | 観光にまつわるエトセトラ
9月7日(木)、川上村のホテル杉の湯で「御菓子司 日の出餅」(大阪府寝屋川市香里本通町10-20)の橋本知祉(はしもと・さとし)さんをお招きし、羊羹づくり体験教室を開催した。「村の名物菓子がほしい」という栗山忠昭村長の声を受けて取り組んだものだ。以前「最中」を提案し、役場の職員などに試食してもらったがたが「羊羹の方がいい」という声が出て、羊羹に方向転換し、この日の体験教室という運びになった。
※トップ写真は橋本さん(日の出餅)。右端はグラニュー糖、1回でこんなにたくさん使う!


栗は缶詰にされたものを使った


寒天には何種類かあるが、羊羹には糸寒天を使う

橋本さんは、私の知人(貝井洋子さん)の甥である。この日のためにわざわざ寝屋川市から川上村へ足をお運びいただいた。教室はホテル杉の湯の厨房で行われた。スペースが狭いので、2部構成とし、正午に第1部(栗羊羹)がスタート、第2部(柚羊羹)は13時半スタート。




強火で小豆を煮込んでいく

第1部は村職員や杉の湯の従業員が対象だった。羊羹づくりは、思っていたより簡単そうだ。基本的にはグラニュー糖、糸寒天、水飴。そこに具材として、ゆで小豆、栗(甘く煮て缶詰にされたもの)、柚(皮だけを使う)などを加えるのだ。


容器に流し込み、ひと晩置いて完成



分量は正確に計らないといけないし、煮た糸寒天を裏ごししたりする手間はかかるが、慣れれば難しくない。販売するには真空包装するための機械などが必要だが、本体の羊羹は通常のキッチンでも出来そうである。


第2部がスタート


柚の皮だけをおろす。この手間が大変そうだ

第2部は村の主婦などを対象に柚羊羹づくり。たくさんの柚の皮だけをおろして使う。身だけになった柚を捨てるのはもったいないのでいただいて帰り、絞って焼酎に入れたが、やはり皮がないと味も香りもいまイチだった、柚の皮はエライ!


柚の香りがスゴイ!


前夜に橋本さんが作られた羊羹。試食用にご持参いただいた



羊羹はひと晩冷まさなければならないので、この日は食べられない。そこで橋本さんは前夜に試作した羊羹を提供してくださった。さっぱりとした甘みで、これはイケる!翌日に完成品を食べた人から感想を聞いたところ「栗がゴロゴロ入っていて、とても美味しかった」「柚の香りがスゴかった」とのこと。川上村には朝日館の柚羊羹という季節限定の名物菓子があるので、こちらと棲み分けを図らなければならないが。


姫路名菓「書写 千年杉」(バームクーヘン)、1本1,300円ほど

最後におまけ。杉の木をかたどったお菓子があるとのことで、買ってきていただいた。書写山円教寺ご用達の「書写 千年杉」(杵屋製)というバームクーヘンで、穴のところに餡やクリームが入っている。川上村といえば杉の美林が有名なので、こういう洋菓子も良いかも知れない。



まずは大盛況に終わった「羊羹づくり体験教室」だが、これを実用化するのは村役場やホテル杉の湯のこれからの取り組み如何にかかっている。村の人たち、頑張ってくださいね!
コメント
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