寺さんの【伝えたい話・残したい話】

新聞記事、出来事などから伝えたい話、残したい話を綴っていきます。
(過去掲載分は「付録」の「話・話」を開いて下さい)

(第3563話) 優しい演奏

2023年10月02日 | 出来事

 “勤務する障害者施設でボランティアの男性2人によるオカリナとギターの演奏会があった。オカリナの素朴な音色、ギターの優しい音が重なって映画やジブリの音楽をはじめ、誰もが一度は聞いたことがある曲が次々と奏でられた。施設利用者に交じって音楽が好きな施設卒業生も会場にやって来た。卒業生は就職先での人間関係に悩み、ストレスを抱えることもあるというが、施設を訪ねる時間が癒やしとなり、後輩の顔も見られたことで「また頑張ろう」と前向きになってくれればうれしいと思った。
 しぱらくして私は楽器店でオカリナを購入した。少しずつ練習を重ね、いつか皆の前で腕前を披露できるまでになり、皆に喜んでもらえることを目標としている。”(9月12日付け中日新聞)

 愛知県豊田市の障害者施設職員・朝倉さん(男・68)の投稿文です。障害者施設でボランティアによるオカリナとギターの演奏である。卒業生もやってきて、楽しまれた。こうした催し物が久しぶりのことなのか、余程良かったのか、朝倉さんは投稿された。そして驚いたのはその朝倉さんが、オカリナを購入し、練習を始められたと言うことである。それ程にオカリナに興味を持たれたのか、何が縁となるか分からぬものである。
 実はこの9月、私が会長をしているサロンでオカリナの演奏をしてもらった。11人もの演奏者にはビックリした。そして、その中の男性が時折マンドリンを合奏された。いろいろ趣向もあり、楽しい時間が持てた。先日テレビを見ていたら、楽器の演奏が認知症予防に非常にいいと言うことを言っていた。手を動かし、息を大きく使い、皆と合わせようと頭も使う。確かに良いと思える。あの11人の方もそうであろう。朝倉さんはそんな思いもなく始められたと思う。いろいろ良い結果を及ぼすであろう。