野球ファンの夢。
日本の国技とも目される高校野球が順延の嵐。
ジャニーズ事務所とは全く関係のない嵐。
単なる空模様の関係で日程消化が困難になる2021年の夏。
…オリンピックなんか招致しなければよかったのに。
(小声で)
それぞれの問題を投げ飛ばし
それぞれの課題をすっぽかしつつ?
「じゃりン子チエ」の物語を伝えよう。
(自分の文章力を置き去りにしながら)
朧げに思い出す土曜夕方の「じゃりン子チエ」
TBS主催じゃなく、毎日放送が整えた名作。
昨今のアニメ事情を飛び越え
昭和のアニメ版「じゃりン子チエ」は原作通りに進んでいた。
…あの話以外は。
双葉社で連載されていたアレは理解出来なかった。
気づかないことが自然なのだと解釈しつつ
レディー・幕ごはんの物語は続いていく。
おバァはんの青春時代から話は転がっていく。
花束を携えて、チエちゃんの店に来た“幕ごはんちゃん”
今となっては、あの花束すら何らかの暗号に思える。
カルメラ屋を営むオッちゃんすら愛おしい。
「ワシ、ほんまは高校行きたかったんじゃ」
時が解決し、時が全ての隙間を埋める。
お菊はんと、幕ごはんちゃんと、おタカはんの話は続く。
悪友たちの物語を語る幕ごはんちゃんの、つらく苦しい時代。
戦争が終わり、それでも物資的に苦しかった時代。
見栄っ張りな母は、幕ごはんちゃんに立派なお弁当を拵える。
…それが、新たな引き鉄になると気づかないまま。
現金な子供たちは
“幕の内弁当”という異名を“幕ごはん”に変換。
必要以上に“平等&公平”を訴えなかった美しい振る舞い。
行き過ぎた“平等”ってヤツは、新たな差別を生み出す…なんてね。
見栄っ張りの血が更なる悲劇を生み出す。
これ以上の悲劇を消し去るかのように
幕ごはんちゃんは、自分自身の結末を決める。
お菊はんとおタカはんの心配を余所に
幕ごはんちゃんの末期の酒が始まる。
…まさか、本当の末期になるとも知らずに。
この物語は、肝心かなめのテツが何も気づいてないのがミソ。
「レディー幕ごはん・渡米パーティー」
おタカはんの息子・ミツルに幕引きを頼む展開が涙を誘う。
連載当時、青年誌だった双葉社の矜持に乾杯!
「鳩岩、吉谷、押坂、田村、梶井、華岡」
「その時々の名前で付き合った方が、今日、集まっています」
「でも、今日だけは、私を“幕ごはん”と呼んでください」
「それが、本当の私の名前です」
…今、この歳になって思う。
世間的には憎むべき“詐偽師”だった事実を。
また、そういったアレコレを許してくれた時代に感謝。
見え隠れする答えが↓
https://katagiya.jarinko.com/99/4.html