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大曲・秋田駅ホーム延長

2010-07-04 13:21:25 | 秋田のいろいろ
以前からお伝えしている、秋田新幹線の新型車両導入に伴う、秋田駅と大曲駅のホーム延長工事のその後をレポートします。

まずは大曲駅(秋田県大仙市)。(3月頃の状況
 ※10日ほど前の撮影なので、現在はさらに進んでいるはずです。
 ※ガラス越しに撮影した画像もあるので、写り込みがある場合があります。
以前の記事の画像の再掲
大曲駅では、単純にホームを延長するだけでは構造上対応できず、「乗換改札口」(上図青)を移動した上での延長工事が必要になる。移動といっても、“移築”するわけでなく、
 新しい乗換改札を新築 → ホームを延長&既存の乗換改札をぶっ壊す
という、大がかりな手順で工事が行われている。

前回は、新しい改札を建てていた程度だったが、3か月ぶりに訪れると大きく進捗していた。
3番線から。左が新幹線用11・12番線
向かい側前方にあった、従来の乗換改札がなくなっている!
さらに接近。ちょうど東京からの「こまち」が12番線に到着した
乗換改札口があった場所は、今はベニヤ板で囲まれた仮設通路になっており、降りた乗客は入口にいる誘導員の案内でその中へ入っていく。
跨線橋から見下ろす
ベニヤの仮設通路はカクカクと曲がっており、一度11番線の線路の延長線上を通って、先へ延びている。
再び下(2番線)へ降りた
上の写真、跨線橋からのエスカレーターのすぐ下、以前の乗換改札口があった場所は板で塞がれ、作業用のドアや新型車両のポスターがあった。
新しい改札を経て新幹線ホームへ行くには、以前より余計に歩かなければならない。
赤い矢印がエスカレーターや旧改札口
新しい改札は、既に本格的に稼働していた。
いつの間に、どうやって移動したんだろう。
新しい改札口
自動改札機3通路、えきねっとで予約した指定券の受け取り機、AEDなど、旧改札口とほぼ同じと思われる設備。ただ、以前のものよりゆったりした気がしたので、全体的に少し広くなったのかもしれない。
【追記】点字ブロックが途切れている場所は自動ドアになっているが、今は全開。ホームに面していて吹きさらしで寒い、北国ならではの設備。

重機のある辺りが以前の改札口
旧改札口は、跡形もなく取り壊されており、土台がかすかに分かる程度。
左が3番線、右が11番線
上の写真手前のコンクリートが新しい車止め。ここまで線路ができることになる。
つまり、「こまち」用の11・12番線だけでなく、通常は田沢湖線の普通列車しか発着しない3番線も同様に延長されるようだ。
物理的・システム的には3番線に「こまち」が入線することもできるはずだから、いちおう長さも対応させておきましょうということだろうか。
いかにも「工事中の駅」らしい仮設通路
両側の出入口には誘導員が配置され、曲がり角にはカーブミラーが設置されていた。洞窟みたいな雰囲気だが、真夏は暑そう。
新幹線ホームに出た。見えている車止めは既存のもの
12番線側を見ると、

既に線路が延長され、従来の車止めが撤去され、新しい車止め(仮設? 赤矢印)が設置されていた。(昔からこうだったっけ?)
停止位置目標や安全装置(ATS-P)関連の設置がまだだろうし、運転士の乗り降りが大変そうだが、何とかすれば、とりあえず7両編成の新型車が試運転で入線できそうな気配。
ホームの柱には「秋田新幹線7両化工事に伴うご案内」
乗客向けに、「7両化(に対応する)工事」と明示しているのはここだけかもしれない。
とはいえ、見ている乗客は多くない。お客さんのどのくらいが、この工事の目的を知っているだろうか。
※その後の様子はこちら


そして秋田駅。
こちらは単に既存ホームに付け足すだけなので、既に工事が終わり、柵で仕切られていただけだったのは、5月下旬にお伝えした通り。
1週間ほど前、ホーム上から見てみても、
変化なし
床の色(汚れ)のためか、蛍光灯とLEDの照明の差か、既存部分と延長部分で、明るさが違う。
柱には駅名標が設置されていた
もう完成したと言えそうなのに、いつになったら立ち入らせてくれるんだろうと思っていたが、先週末、見てみると、
柵が撤去されている
つまり、先週から立入可能になったらしい。
 ※上の写真で停まっている電車は、大曲-盛岡間の田沢湖線用の普通列車。つまり大曲の3番線を使っているのがこの車両。奥羽・羽越本線用と同じ701系電車だが、レール幅に合わせた専用車両で、車体の帯の色や内装など細部が異なる。秋田市内の車両基地に所属しているため、非効率的な感じもするが秋田-大曲間で回送されることが多く、秋田駅の新幹線ホームによく停車している。



このホームに来るであろう、秋田新幹線の後継車両「E6系」の“量産先行車”がメーカーから仙台港へ船で運ばれ陸揚げされたことは、既に報道されている。
 ※量産先行車(量産先行試作車)とは、将来的には営業用に使用する前提で、新形式の車両を1セットだけ先に製造し、試験走行・データ収集などを行い、本格的な量産へフィードバックさせるための車両。現行の「こまち」E3系にもある
その後の状況は一般向けにはあまり報道されていないが、ネット上の情報を総合すると、宮城県利府町にある車両基地で1本の列車として組み上げられ、外部から見える位置に停まっていたり、基地内をゆっくりと自走していたとの目撃情報もある。

過去の例とも照らし合わせると、間もなく報道向けに公開され、そしていよいよ試験走行が始まるはず。
最初は盛岡や田沢湖までなど短区間での試運転で、末端の秋田駅まで来るのはいつになるか分からないし、来たとしても深夜・早朝の時間帯だろう。でも、見てみたい!

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