広く浅く

秋田市を中心に青森県津軽・動植物・旅行記などをご紹介します。

茨島アンパス・新屋水門

2010-07-17 23:49:19 | 秋田のいろいろ
JR羽越本線を潜って秋田市茨島地区と大住地区を雄物川沿いに結ぶ「茨島・大住アンパス」を含む、秋田市道「南部中央線」が7月9日に開通した。
以前、開通前の様子をご紹介したところ、ある掲示板で紹介してくれた方がいらっしゃり、そこから当ブログへ多数のアクセスをいただいた。(単独の記事へのアクセス数としては過去最高だったかも)
ということで、開通後の様子もご紹介します。
秋田大橋側から開通区間に向かう車線の案内標識
既存の左折方向しかなかった標識に、開通区間を付け足したもので、ずいぶん切り貼りが多い。
「秋田空港/御所野」はあるけど、手前の大住・仁井田・御野場などは表示しないのね。
交差点。奥が開通区間
川沿いの道路側の信号は時差式。(御所野・大住側から来て卸町へ右折する車両のため、そちら側の青信号が長い)
同じ交差点を逆側から。奥が秋田大橋
矢印で示した、交差点西側には横断歩道がない。住宅がない堤防下の歩道だから、あまり渡る人もいないので、東側(写真手前)の横断歩道だけでいいんだろう。
ここも、愛宕下橋同様、薄型ボディ・従来型フード(庇)の信号機。歩行者用信号機は、柱と横断歩道にやや距離があるため、長めのアームに設置されている。
この長い歩行者用信号機のアーム、昔は秋田でもよく使われていたが、ここ10年以上はほとんど新設されていないように感じていた。経費節減なのか、短いアームに多少無理な角度を付けて設置している場所があり、横断歩道の正面に信号機がなく、見落としや視認性の点から、若干不安に感じる箇所もあった。方針転換して再度長いアームも採用し始めたのだとすれば、喜ばしいこと。
茨島側の開通区間
上の方の写真の、既に開通していた区間とは、照明の形が違う。従来のものは、いかにも街灯といった、上部が緩くカーブした逆「し」の字みたいな形だが、新しい区間は、一本の棒のてっぺんに下向き照明を付けただけのシンプルな形。
全国的に最近はこの形が主流のようだ。照明装置の進歩なんだろうが、製造・輸送・設置のコストや手間が削減されているんだろう。

きれいな道路だし、車や自転車で割山・茨島と大住・御野場方面を移動する人には便利だろう。茨島にあるスイミングスクールの送迎バスもさっそく通行していた。
でも、歩く分には、あまり“楽しくない”道。一本道だし、片側は堤防で、もう片側も住宅地なので、景色がよくない。
珍しさからか、散歩する人もちらほらいたが、雨や冬以外は堤防上の方が楽しく快適に歩けそう。お散歩のワンコも、まだ匂いが少ないのか戸惑っていたよう。
茨島・大住アンパスの茨島側
冠水警報装置は、平常時は「走行注意」と点滅表示される。何に注意すればいいのかよく分からないが、明田地下道もそうだし、秋田市は「走行注意」と表示する方針なのだろう(表示しない地下道もあるが)。一方、秋田県は平常時は何も表示させない方針のようだ。

他の地下道と比べて、車道・歩道とも傾斜が緩いように感じる。歩道はほとんど平坦で歩きやすい。
遠くから見た感じでは歩道部分の天井が低い気がしたが、通ってみると、決して高くはないが2メートルはあると思われ、問題ない。
歩道部分の天井には蛍光灯が2本だけ
いろいろコストダウンを図ったのだろうなと思える地下道に見えたが、今のご時世、これでいいでしょう。
某県道の「外旭川アンパス」のように、歩道部分を舗装せずに砂利道にしておくという、意味不明なことをするより、ずっと合理的。

以前の記事に、「雄物川の花火大会の時はどうなるの?」とコメントをいただいていた。毎年8月10日に雄物川で花火大会が行われるが、アンパスのすぐそばが打ち上げ場所になるのだ。
16日の「広報あきた」によれば、当日は秋田大橋からアンパス大住側までが、通行止めになるとのこと。路上で花火を鑑賞できるのかもしれない(堤防が邪魔?)。

さて、今回開通した区間の植え込みや歩道より外側に向かって低くなっている土手の部分には、
緑色のものが敷かれている
不織布のようだが、雑草抑制や土ぼこり防止のためだろうか?

さらに、道路外、雄物川の土手には、白い不織布が敷かれている。
でも、草ボーボー
ここは市の管轄でないだろうから、国交省ででもやったのだろうか。市道のものよりは目が粗く、生分解性不織布で既に溶けかけているのかもしれないが、もはや何の役にも立ってないんじゃ…
敷き方も雑に見えて、そこに草ボーボーでみっともない。


もう1つ、この近くの水門の工事をお伝えしたい。
昨年2度(こちらこちら)しかお伝えできなかった、雄物川(雄物川放水路)から秋田運河が分岐する地点にある「新屋水門」の改築工事。
あまり通らない場所でもあり、いつの間にか新しい水門が、以前の水門と同じ位置にできていた。
西側から撮影。右が雄物川、左が秋田運河
工事中は「仮水路跡」と記した部分の地中を水が流れていたが、現在はそこが塞がれ、新しい水門の下を流れている。ただし、右端の仮市道部分は変則的な水の流れのままなので、写真の水色の矢印のように、若干複雑な経路で流れている。
水門と仮市道の間には、旧水門時代のままの構造物。どうも「スクリーン」というものらしく、ゴミを引っかけて回収する網状のものが付いている。
仮設道路から
仮設道路撤去後は見られないアングル。スクリーンが邪魔で見づらいが、水門へ水が入っていく。
東側から
ご覧の通り、まだ水門だけが完成して、ぽつんとたたずんでいる。先代よりかなり奥行きがあるようで、なかなか立派。
今後、水門上を通る市道を造り、仮設市道を撤去して完成なのだろう。

でも、国交省が当初発表していた計画とずれているような気がするし、進捗状況やスケジュールがよく分からない。現場には説明の看板があるのだが、道路から離れた場所に立っていて、一般人が立ち入っていい場所なのか、いいとしてもどこから入っていけばいいのか、分かりづらい。

※その後完成後の記事はこちら

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2 コメント

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Unknown (たか)
2010-07-18 16:58:59
 梅雨明けしたところもありますが、豪雨、土石流による被害もひどいですね。
 新屋水門、興味深く見させていただきました。小学校でスケッチに行ったことを思い出しました。図面がないので、写真からだけですが、流量制御のためのゲートがないので、水門というより分水口だろうと思いますが、船も通行可能だったんですね。雄物川の新水路開削時点から何代目の施設なのか撤去された施設は古そうですね。
 道路路肩の不織布は雑草抑制のためだろうと思いますが、堤防の部分は多分、むしろ植生促進のために種子と肥料を織り込んだものではないでしょうか。現場で確認できませんのでまちがいかもしれませんが。それにしても生えているのはもろに雑草ですね。
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秋田でも明けました (taic02)
2010-07-18 18:05:31
秋田市郊外や湯沢でも被害が出ましたが、今年は普段の秋田の梅雨とは違う、西日本のような梅雨だったように思います。

たかさんに色々教えていただいて、勉強になります。
先代の水門は昭和32年竣工のようです。運河は昭和初期にできたので、新水門は3代目でしょうか? 先代は素人目にもボロっちかったですし、上の歩道は片側に狭いものしかなく、危険に感じていました。船が通ったのは見たことがありません。

雑草を防ぐもの、逆に草(芝)を生やすためのもの、同じ不織布を地面に敷いても目的はいろいろなのですね。
堤防のものは薄手のウェットティッシュみたいな感じでした。冬は雪が積もりますし、ほったらかしにされて雑草だらけになったのでしょうか…
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