動物カテゴリーですが、路線バスの車内にある「降車合図ボタン」のお話です。
降車合図ボタンは数社が製造しているが、「オージ」というメーカーが圧倒的なシェアを占めている。旧秋田市交通局も秋田中央交通も弘南バスもオージを採用している(他社から購入した中古車の一部を除く)。
壁や窓枠など客席にある押しボタン装置をオージでは(運転席の制御装置を親として)「子ランプ」と呼ぶそうだが、いくつかの種類がある。
まず現在20歳代後半以上の人には馴染み深いであろうタイプ。「とまります」の手書きっぽいフォントが味がある。
現在は製造されていないらしいが、地方のバス会社ではまだまだ見かける。秋田市交通局では1991年度までに導入された車両に取り付けられていた。
画像がないけれど、その後、秋田市営や中央交通では、ボタンの下半分が全面押しボタンのタイプを導入した。軽い力で押せる半面、体や荷物が当たって誤作動することも多いようで、現在は下の写真のタイプもある。
ボタン部分がへこんでいて、間違って押しにくくなっている。「とまります」も活字のフォント。(画像は富山県のバスのものだが、秋田中央交通でもこれの色違いを手すりの途中につけた車両があったはず)
このほかに数タイプが製造されていて、同じ車両内でも、低い壁や手すりなど場所に応じて種類を使い分けることもある。
ここからが本題のネコの話です。
秋田中央交通では、新車でなく県外の複数のバス会社の中古車も導入しているが、子ランプなどは前の所有者のものをそのまま使い続けていて、バリエーションがある。その中にこんな子ランプが付いているバスがある。
かなり大型で、ランプの下側も点灯するが、肝心の押しボタンは小さくて押しにくく、なんか安っぽい。全体が透明なプラスチック製だが日に焼けたのかプラスチックが変色したり曇っているし、ボタンの周りに汚れがたまっている。LEDでなく電球を使っているのか点灯してもぼぉーっと暗く、「とまります」が手書き風で古臭い。
秋田では見慣れないタイプだが、これもオージ製らしい。弘南バスの10年ほど前の自社購入車両にも付いていた。ただ、弘南バスは下半分に文字しか書かれていなかったが、これは絵も描かれていて、同じ車両内でいくつかの図柄がある。
下半分を拡大。
下は別の図柄。このキャラクターはトラなのかトラネコなのか?
新屋線・新屋西線・割山線・スケート場線などを走る臨海営業所の大型車に少なくとも2台はこのランプの車両があると思う。今後、どこのバス会社の中古車が導入されるか分からないが、増える可能性がなくもない。ただし、現在も製造されているのかは分からないが、最近はバリアフリーの点から、弱視の人でも認識しやすい黄色とオレンジ色の目立つボタンが増えているようだし、行く行くはなくなってしまう運命だろう。
トトロのネコバスの車内にはこのランプが付いているかも・・・
【2023年7月7日追記・その後】秋田中央交通でこのボタンのバスは、2010年代前半辺りですべて廃車となった。
2019年9月4日の「和歌山経済新聞」サイト「和歌山バスの降車ボタンがSNSで話題に キャラクター名は「くボお」?」によれば、和歌山バスにはこのボタンのバスがまだあって(中古車4台)、ツイッターで話題になったとのこと。
「くボお」とは、ボタン下の縦書き注意書き(お降りの方はボタンを押してください的なもの)の頭文字を横に読んだもの。
オージにも取材していて「当初は下部の文字を左に寄せ、広告を入れるよう製作したが、実際には広告が入らず営業時にサンプルとして入れたネコのイラストがそのまま採用されたもので、キャラクター名はないという。」と、トラではなくネコということが、公式に説明された。
※その後2022年の降車合図ボタン事情。
降車合図ボタンは数社が製造しているが、「オージ」というメーカーが圧倒的なシェアを占めている。旧秋田市交通局も秋田中央交通も弘南バスもオージを採用している(他社から購入した中古車の一部を除く)。
壁や窓枠など客席にある押しボタン装置をオージでは(運転席の制御装置を親として)「子ランプ」と呼ぶそうだが、いくつかの種類がある。
まず現在20歳代後半以上の人には馴染み深いであろうタイプ。「とまります」の手書きっぽいフォントが味がある。
現在は製造されていないらしいが、地方のバス会社ではまだまだ見かける。秋田市交通局では1991年度までに導入された車両に取り付けられていた。
画像がないけれど、その後、秋田市営や中央交通では、ボタンの下半分が全面押しボタンのタイプを導入した。軽い力で押せる半面、体や荷物が当たって誤作動することも多いようで、現在は下の写真のタイプもある。
ボタン部分がへこんでいて、間違って押しにくくなっている。「とまります」も活字のフォント。(画像は富山県のバスのものだが、秋田中央交通でもこれの色違いを手すりの途中につけた車両があったはず)
このほかに数タイプが製造されていて、同じ車両内でも、低い壁や手すりなど場所に応じて種類を使い分けることもある。
ここからが本題のネコの話です。
秋田中央交通では、新車でなく県外の複数のバス会社の中古車も導入しているが、子ランプなどは前の所有者のものをそのまま使い続けていて、バリエーションがある。その中にこんな子ランプが付いているバスがある。
かなり大型で、ランプの下側も点灯するが、肝心の押しボタンは小さくて押しにくく、なんか安っぽい。全体が透明なプラスチック製だが日に焼けたのかプラスチックが変色したり曇っているし、ボタンの周りに汚れがたまっている。LEDでなく電球を使っているのか点灯してもぼぉーっと暗く、「とまります」が手書き風で古臭い。
秋田では見慣れないタイプだが、これもオージ製らしい。弘南バスの10年ほど前の自社購入車両にも付いていた。ただ、弘南バスは下半分に文字しか書かれていなかったが、これは絵も描かれていて、同じ車両内でいくつかの図柄がある。
下半分を拡大。
下は別の図柄。このキャラクターはトラなのかトラネコなのか?
新屋線・新屋西線・割山線・スケート場線などを走る臨海営業所の大型車に少なくとも2台はこのランプの車両があると思う。今後、どこのバス会社の中古車が導入されるか分からないが、増える可能性がなくもない。ただし、現在も製造されているのかは分からないが、最近はバリアフリーの点から、弱視の人でも認識しやすい黄色とオレンジ色の目立つボタンが増えているようだし、行く行くはなくなってしまう運命だろう。
トトロのネコバスの車内にはこのランプが付いているかも・・・
【2023年7月7日追記・その後】秋田中央交通でこのボタンのバスは、2010年代前半辺りですべて廃車となった。
2019年9月4日の「和歌山経済新聞」サイト「和歌山バスの降車ボタンがSNSで話題に キャラクター名は「くボお」?」によれば、和歌山バスにはこのボタンのバスがまだあって(中古車4台)、ツイッターで話題になったとのこと。
「くボお」とは、ボタン下の縦書き注意書き(お降りの方はボタンを押してください的なもの)の頭文字を横に読んだもの。
オージにも取材していて「当初は下部の文字を左に寄せ、広告を入れるよう製作したが、実際には広告が入らず営業時にサンプルとして入れたネコのイラストがそのまま採用されたもので、キャラクター名はないという。」と、トラではなくネコということが、公式に説明された。
※その後2022年の降車合図ボタン事情。
興味の対象が多様で面白いです。
バスの降車ボタンの変遷って感じで
それだけで面白いリポートになっちゃいますね!
猫の絵がついたボタンなんて、面白いね~
初めてみたと思います。
そう言っていただけるとうれしいです。「広く浅く」ですので。
「つぎとまります」という、ボタンについて詳細にまとめたサイトがあり、面白いのですが、地元のバスだけでもこうしたバリエーションや変遷が分かるのが楽しくて、自己満足で記事にしてしまいました。
ネコ(なのかな?)のボタンを採用しているバス会社は少ないようです。秋田のバスで見つけた時はうれしかったです。
バスが古くないと設置されてないのとか??
トラちゃんカワイイよね!こりゃ止まるまで座ってるわ♪
私もこれからの季節はバスで通勤することもあるので、注意して見てみよう~。
あどれさんの通勤路線では残念ながらないと思います。交通局からもらった車と自社で買った新車ばかりなので、ボタンに関しては面白くないです。
確かに秋田の2台は、いすゞの大型車「キュービック」(1台は純正ボディ、1台は富士重工ボディ)です。他のサイトも覗いた所、ネコボタンは基本的にいすゞ製車両にしか装着されないようですね。
バス会社が導入時に採用するかどうかが第一ですが、メーカーとの関係があるとはおもしろいです。