広く浅く

秋田市を中心に青森県津軽・動植物・旅行記などをご紹介します。

竿燈終わる

2009-08-07 20:25:37 | 秋田の季節・風景
※前回の竿燈の記事はこちら
4日間の竿燈まつりも昨日で終わった。
実行委員会の発表によれば、人出は124万人で昨年より10万人減。現在の日程になった2001年以降(それ以前は4日~7日で1日遅かった)では7番目とのこと。NHK跡地の屋台村は予想以上の人出だったそうだ(僕が見た時は少なかったが賑わったらしい)。ここ数年は、雨の中強行気味に開催する日もあったが、今年は天気が良かったのは本当によかった。

僕としてはブログを始めたおかげで、今までになくじっくりといろんな面から竿燈まつりを見られた。小ネタなどをもう少しアップしていくので、おつきあいください。この記事は3・4日目の夜の様子です。

人出は3日目は2日目と同じくらい、4日目はやや少なく感じた。市民の人出としては例年並みではないだろうか。
4日間いずれの日も、山王十字路付近は大混雑(特に演技を中断する2回の移動前後)。でもそこからわずか100メートルほど内側に入った地点(特に南側)の歩道はスカスカで穴場(しかも街路樹がないので広く見渡せる)。この格差はなんとかならないだろうか。
また、秋田中央道路の地下トンネルの出入口が通り西端にできたために、竿燈を見るにあたっての変化があった。まず、上記の通り、トンネル出入口以西の中央分離帯のケヤキが移植されてなくなったので見通しが良くなり、歩道上から反対車線や山王十字路方向まで広く見渡せ、一度に多くの竿燈が揺れるのを見られるのは良かった。
一方、歩行者が道路を横断するための旭北寺町地下道がトンネルの避難口に転用されて廃止されたため、祭り中の唯一の横断手段(演技中は道路を渡れないから)である地下道が1つ減ってしまった。これにより、西端の山王十字路から中央の大町西交差点まで500メートルに渡って横断ができなくなってしまった。「こっち側が込んでるから向こう渡ってみるか」と気軽に行き来できず、西半分が一本道になってしまったのは不便。

以前の記事と一部重複するが、「大通り両端でなく裏道経由で通りの中程から会場に出入り」「通り中程の西寄りを歩けば必ず空きがある」「途中の竿燈の移動中はじっと我慢」を心がければ快適な竿燈見物ができそう。

3日目。
手前3本は秋田市役所の竿燈
いちばん小型の幼若(ようわか)は、大人に支えられながらやっている所もあるが、写真手前の子は1人でてのひらに乗せてがんばっている。(市役所のような企業竿燈に子供が出ているのは考えてみればおかしいが、職員のお子さんなのだろう)
大人の大若(おおわか)と同じ数の継ぎ竹を付けて額
将来、いい差し手になるかも?!

さて、この市役所の竿燈の提灯の紋は、秋田市章と蕗の葉を合わせたデザインで、秋田駅に飾られていた幼若のと同じ。
秋田市章は「矢留」と「田」の字を表したものだが、竿燈の提灯としては、秋田駅の大若のように秋田市竿燈会の提灯に使われている。

ここでちょっと紛らわしい組織名を僕が理解している範囲で整理すると、
 秋田市竿燈まつり実行委員会:8月のお祭りを運営する組織。秋田市役所の観光部署が関わっているはず。あくまでもイベントとしての「竿燈まつり」を取り仕切るところ。
 秋田市竿燈会:竿燈をやる人たちや、その所属する各団体をまとめる組織。8月のまつりに関わらず、「竿燈」そのものを年間通して取り仕切っているところ。
 秋田市役所竿燈会:秋田市役所職員有志で竿燈に出る組織(職場同好会的なもの)。**町竿燈会とか**会社竿燈会と同じく、竿燈をやる一組織に過ぎず、秋田市竿燈会に所属している。
 (以上は僕の認識です。間違いがあればご指摘願います)
つまり、秋田市役所竿燈会は秋田市竿燈会より下の組織。だから、上の秋田市竿燈会に市章の提灯を譲って、自分は市章に蕗の葉を加えてアレンジした紋を使っているのかもしれない。
市役所の紋は色違いがあった
さっきの幼若と写真右の大若は市章が赤だが、左の大若は黒い。
市役所の太鼓の屋台
屋台に付いている細長い提灯にあるのが秋田市章。秋田市竿燈会の提灯は黒い市章だったが、こちらは秋田市のカラーの若草色の市章。
満月の前日の月に薄雲がかかる

4日目。最終日は夜になると時折風が出てきた。

特に交差点や中央道路出入口付近(街路樹がなく北側が墓地)など風が吹き抜ける場所では、
 
もつれたり観覧席に倒れ込んだり(観覧席の後ろ向きのお客さんはびっくりしただろう)。
よく言われるけど、最終日がいちばんエキサイトする。なぜなら、もう使わない(バラしてしまう)んだから、竿燈が壊れてもいいやと多少無理をした演技が見られるのだ。
 
どの竿燈も背が伸びてる。

こうして今年も竿燈が終わった。
僕の今までの経験では、竿燈期間中に秋の虫が鳴き始めるのに気づく。今年もウマオイだろうか「スイッチョ」と聞こえてきた。
そして今日は立秋。梅雨明けしていないが、1週間後はお盆、さらに10日もすれば学校の短めの夏休みも終わり、朝夕涼しくなってきて秋田の短い夏が過ぎて行くのだろう(例年は9月でも昼はけっこう暑い日が多いけど)。
※次の竿燈の記事はこちら

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4 コメント

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晴れて良かった (mugi-shochu)
2009-08-07 23:32:14
今年は雨にたたられず4日間無事に終わって本当に良かったですね。
私も3日目に会社の同僚と行き、祭り気分を存分に味わってきました。
竿燈会場に行く前に、竿燈屋台村も通ってきましたが大盛況でしたね。
3日目は超人ネイガーが出ていたせいもあるかもしれませんが凄い人手でした。
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ほんとに良かった (taic02)
2009-08-08 10:22:44
期間中の天候は最高の年でした。
屋台村賑わってましたか。
行った方のブログなどを見ても、男鹿やきそば、秋田かやきなど売り出し中の新郷土料理が好評のようでした。
我が家とは反対方向で山王十字路の混雑を越えて行くのが億劫で行かずじまいでしたが、車や観光バスで来た方には駐車場側だから場所も良かったのでしょう。
返信する
市役所だ! (あどれ)
2009-08-09 17:05:59
ありがとう、市役所の竿燈会の写真をアップしてくれて。確かに昔からこの黄緑色のネオンが光るトラックでした。今はお囃子の人達は女が多いけど、私はやっぱり太鼓は男の人のほうが迫力があって好きです。竿を上げる人達とはまた違った力強さが感じますから。

なんだか竿燈祭りが終わると、夏も終わったな~って思うのは私だけかな?ちょっと寂しい感じがしちゃいます。
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たまたま (taic02)
2009-08-09 17:47:02
歩道が空いていて、そこに市役所の竿燈が移動してきて止まったので撮らせてもらいました。
提灯が色違いなのは初めて知ったけど、そういえば市役所の屋台は昔からこれでしたね。オーソドックスな形で秋田市の色で。最近はおもしろい形の屋台も増えてますね~ 後でアップします。
エネルギッシュなお囃子の女性もいたし、あどれさんの笛を吹く姿もカッコ良かったと思うけど… 男性の囃子方はほんとに少なくなりました。

お盆が終われば朝夕は秋って感じですよね。秋田は。でも昼間の暑さがしばらく続くのがイヤだけど。
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