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なかいちファミマ/ヤマキウビル

2015-08-10 23:12:20 | 秋田のいろいろ
日赤病院跡地の再開発でできた「エリアなかいち」の住居棟(高層マンション)の1階に2012年10月末にオープンした「ファミリーマート秋田中通一丁目店」が7月いっぱいで閉店していた。
エリアなかいちの他の施設の反対側に位置し、前を通るのはほとんどが地元の人である中央通り側にある店だった。
中央通りから。正面の角がファミマ跡。左が商業施設棟・駐車場の裏側

中は既に空になったようで、閉店の張り紙などはなかった
エリアなかいちの商業施設棟とは別ではあるが、また1つ、なかいちから店がなくなったとも言える。

2013年12月には、このすぐ近くにローソン秋田中通一丁目店が開店(竿燈大通りからの移転扱い)しており、従来からキャッスルホテルにもローソンがある。
2つのローソンにはさみ撃ちにされて負けてしまったのか。
立地的に車で出入りしづらかったこと、ビル内だけにテナント料が発生してしまうことも不利だったのかもしれない。

【2015年10月12日追記】撤退した跡はテナント募集中。面積は172.83平方メートル・52.28坪。※その後2016年3月時点でも、空いたまま。
※その後、テナントが決まった。この記事にて。



距離的には遠くないですが、別の話題。
「ヤマキウ」と言えば、潟上市飯田川にある酒・醤油・味噌の「小玉醸造株式会社」のブランド。
ところが、秋田市に別の「ヤマキウ」が存在するのだった。(僕はなんとなく知ってはいたが、結局は何も知らなかった。)

7月28日付秋田魁新報経済面に「ヤマキウビル 商業施設に/秋田市南通 9月開業目指す」という記事が出た。
それによれば、南通亀の町に不動産会社「ヤマキウ」の事務所ビルがあるという。このヤマキウの社長は77歳の「小玉」さんで、「2001年まで酒類卸売販売業を営んでいたヤマキウ」ともある。※「株式会社ヤマキウ」が正式らしい。
秋田に小玉姓はわりと多いけれど、やっぱり小玉醸造と関係があるのかな。

2001年にやめた酒販売は県外企業へ引き継ぎ、その企業が引き続き事務所としてそのビルに入っていたが、5年前に撤退してビルの大部分が空いていたという。
それに目をつけた中通のデザインと飲食店運営を行う企業「シービジョンズ」が、「食料雑貨店やビール専門店、自社事務所などが入居する複合ビル」へのリノベーションをすることにした。「ビルは築45年の3階建て」。

「シービジョンズが焼きたてパン、コーヒー、惣菜、コメ、生活雑貨などの販売店を出店」し、「クラフトビール専門店」もできる。
約2200平方メートルの敷地内には「酒の保管などに使われた(略)倉庫」があって「数年内に倉庫をリノベーションする構想も」あり、「全天候型のイベント会場や店舗にしたい」とのこと。

ヤマキウの名もだけど、そんな場所があったっけ? 魁の写真は、ビルの裏側というか敷地の内側から撮影したようなおかしなアングルで分かりにくいし。
と調べたら、なるほど。そう言われれば…
「(株)ヤマキウ」の看板!
今は前に自販機とポストがあるだけ。かつては切手を売っていたような表示も出ている。
場所は、
奥の左右が南大通り
南大通りのファミリーマートの交差点を、秋田南税務署と反対側に入ったところ。有楽町の通りの裏側(東側)を並行する道路と言えば分かるでしょうか。
左側に倉庫がある
ビル自体はさほど大きくないが、敷地はたしかに広い。
現時点では、これまで閉じられていた1階に工事関係者らしき人が出入りするなど、内部で何らかの工事が始まっている気配。


秋田市中心部では、これまでいくつかの商業施設の計画が立てられては立ち消えてきた。
本件は話が進んでいて現に着工しているようで、期待していいのだろう。
ここは意外にお店がない一角だし、にぎやかになればいい。
でも、場所が分かりにくい上、前の道が狭く、特に有楽町から来る道と交わる丁字路付近は、歩行者は恐怖を感じる場合もあるので、やや心配。

なお、魁の記事ではここが秋田市中心市街地であるかのように受け取れる言い回しがあるが、厳密には違う。
以前取り上げたように「秋田市中心市街地活性化基本計画」で定義される範囲には、南大通り付近は含まれていない。

【10月22日追記】10月20日付秋田魁新報経済面によれば、食料雑貨店「亀の町ストア」が21日プレオープン、24日正式オープン。8時~20時営業、火曜と第2水曜定休。
27日にはクラフトビール専門店「BEER FLIGHT」がオープン。
小玉さんの子息は、これまでに建物を解体して老人ホーム、葬儀場、マンション、スーパーなどを建てさせてほしいという話はあったものの断り続け、建物を活かす今回の話に動かされたという。

【2019年5月31日追記】亀の町ストアの同じ敷地内の南側にも倉庫があり、そちらも改修されて2019年6月1日に複合施設「ヤマキウ南倉庫」としてオープン。同じくシービジョンズ運営。
1976年築の鉄骨造2階建て、延べ床面積約1300平方メートル。1階は展示会などができるホールと、小規模店舗10店。2階は6つの事務所とコワーキングスペース。「テディベア」の由来となったドイツのぬいぐるみブランド「シュタイフ」の秋田店も入居(東北では盛岡に次いで2店目。「山二建設資材」運営)。
この事業に理解を示したヤマキウの小玉康延 前社長は今年3月に亡くなっており、その名前の音読みと「公園」を掛けて、ホールの名称は「KAMENOCHO HALL KO-EN」。この記事で少々。

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3 コメント

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2つめの… (FMEN)
2015-08-11 01:32:44
郵便局向かいにつぐ県内2店目の閉店なりましたか。
いよいよファミリーマートも淘汰きますかね。

ヤマキウもなくなりますか。
ビールケースがたくさん動いていたのがうかびます。
近くの赤レンガ廃墟が、ビール園や工場のようでまた良かったり。
(ビール園入れたらどうですか?)

そういえば、南中近くの豆腐会館は保存されずに解体されました。
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Unknown (Unknown)
2015-08-11 06:42:11
もう正直、外旭川に巨大イオンタウン建設した方がいいと思う。
駅前が復活するには今の秋田市じゃ無理だと思いますね。
返信する
コメントありがとうございます (taic02)
2015-08-11 23:58:55
>FMENさん
セブン-イレブンはない一帯ですが、ローソンによって淘汰されてしまった形でしょうか。中心部ではファミマは弱いですね。

ヤマキウにはクラフトビール専門店ができたり、イートインもできるとか新聞に書いてあったはず。そう言われれば、裏とか脇に飲食店もあり、相乗効果が期待できるかもしれません。

豆腐会館は最近一部で注目されていましたが、なくなったのは惜しいですね。

>Unknownさん
ファミマ撤退に関しては、なかいちよりもファミマのその店舗自体によるところが大きいでしょう。

最近は外旭川は新しい動きはなさそうで、中心市街地は変化なし。やるにしてもやめるにしても、ある程度スピーディーに動いてほしいとは思います。
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