8日放送のNHK「ブラタモリ」は、弘前が舞台。
2015年春から東京以外も取り上げるようになって78回目。
「サムライがつくった 弘前の宝とは!?」として、弘前城天守、石垣工事、禅林街、町に残る古い町名と坂道、リンゴ剪定鋏の鍛冶、リンゴの剪定技術とその桜への応用、といった流れ。
お城とさくらとりんごの街として、ひと通りは押さえていた感じかな。
以下のことを、今回新たに知った。
禅林街が出城としての機能も持っていたこと。
秋田市の寺町も、城を防衛する役目があったそうだけど、なるほど、禅林街はがけの上にあって地形的にも有利だ。
古い地図に記されていた、緩い坂の場所が分からなかった。道の奥にイトーヨーカドーが見えたので、鍛冶町のどこかかなと思ったが、ちょっと違いそう。
公式ホームページで場所が紹介されており、弘前郵便局の向かいというか、北大通りの裏だそうだ。あの一帯はほとんど通ったことがない。
弘前市内には、寒沢スキー場とかもっとダイナミックな坂が多い。
坂好きのタモリさんなら、そちらのほうが喜びそうな気もするけれど、それは坂の素人の考えでしょうか…
明治時代にリンゴ栽培を普及させ、弘前城址に最初に桜を植えた(関連記事)、元津軽藩士・菊池楯衛(きくちたてえ)が紹介されていた。その写真は初めて見たかもしれない。
その孫の卓郎先生が、奇しくも弘前大学農学部(当時)でリンゴの研究をされていたことには、触れていなかった。
いちばん意外だったのは、冒頭。
説明役の弘前市立博物館の人が、津軽の気質として挙げた3つのうちの1つ。
3つとは、えふりこぎ(いいかっこしい)、もつけ(お調子者)、じょっぱり(頑固)。※いずれも番組の字幕の表記。
じょっぱりはよく知られている。もつけもそれなりに(津軽全体の気質とはちょっと違うような…)。
でも、えふりこぎが津軽の気質だとは初めて知った。そもそも津軽弁の語彙にあることも初めて知った。
番組では、弘前城の天守が裏表で見かけが違う(表側だけ立派)のは、えふりこぎによるものだとしていた。
個人的には、えふりこぎ(いいふりこき)と言えば秋田でしょ。
津軽でもいいふりこきなのかもしれないけれど、秋田のほうがいいふりこきの度合いはずっと強い。
弘前に引っ越した当初、驚いたことが、高校生とか大学生といった若者でも、一人称として津軽弁の「わ」を多用し、英文さえも津軽弁のようなイントネーションで読んでいたこと。つまり、地元の方言へのコンプレックスが薄く、堂々と使っているように感じた。
また、高校生や大学教授でも、雪が積もれば長靴をはいて、街中や学内を歩く人がちらほらいたのにも驚いた。
秋田だったら、家族【10日補足・あるいは気心が知れた知人】以外には意識して方言を使わない人が多い(でも端々で方言が出てしまうし、どんなにがんばっても全体的に共通語とはちょっと違うけど)し、真冬でもコートを着ない男子高校生なんてのもいる。
秋田のほうがずっといいふりこきじゃないだろうか。
古い町名をさっさと住居表示によりなくしてしまった秋田(これは全国的に多いけど)に対し、番組でも取り上げたように古い町名を使い続ける弘前。
残すべき意義がありそうな古い建物でもためらいなくぶっ壊してしまう秋田に対し、古い建物を大切に保存する弘前。
これらも秋田はいいふりこき、津軽はじょっぱりという気質を示しているのではないだろうか。
【10日補足】どちらが良い/悪いと決めつけるつもりはありません。番組内で、津軽とえふりこぎが結び付けられていたことについて、違和感を禁じ得なかったということです。
【13日追記】放送当日は弘前市土手町で「弘前バル街」が開催されており、そこでパブリックビューイングが行われた。
ネット上では、他の回のような地形についての掘り下げが足りなく、表面的な内容に終始したといった感想があった。なんとなく同意できる。弘前はもっともっと興味深いものが多い街なのに、それを紹介しきれていなかった。他の土地では2週連続で同じ街が取り上げられることも多いのに、弘前は1回で終わってしまったのも原因かもしれない。
【16日追記】番組の最後では「お礼肥(おれいごえ)」として、花が散った桜の根本に肥料を施す作業を、実際に体験しながら紹介していた。番組の取り上げ方では、「お礼肥」という名前や作業自体が弘前独特のものだと誤解してしまった人がいたかもしれない。実際には、園芸・ガーデニングの世界ではよく行われており、名前も知られている。(以上追記)
今週は、BSプレミアム「にっぽん縦断こころ旅」で青森が放送される。
2015年春から東京以外も取り上げるようになって78回目。
「サムライがつくった 弘前の宝とは!?」として、弘前城天守、石垣工事、禅林街、町に残る古い町名と坂道、リンゴ剪定鋏の鍛冶、リンゴの剪定技術とその桜への応用、といった流れ。
お城とさくらとりんごの街として、ひと通りは押さえていた感じかな。
以下のことを、今回新たに知った。
禅林街が出城としての機能も持っていたこと。
秋田市の寺町も、城を防衛する役目があったそうだけど、なるほど、禅林街はがけの上にあって地形的にも有利だ。
古い地図に記されていた、緩い坂の場所が分からなかった。道の奥にイトーヨーカドーが見えたので、鍛冶町のどこかかなと思ったが、ちょっと違いそう。
公式ホームページで場所が紹介されており、弘前郵便局の向かいというか、北大通りの裏だそうだ。あの一帯はほとんど通ったことがない。
弘前市内には、寒沢スキー場とかもっとダイナミックな坂が多い。
坂好きのタモリさんなら、そちらのほうが喜びそうな気もするけれど、それは坂の素人の考えでしょうか…
明治時代にリンゴ栽培を普及させ、弘前城址に最初に桜を植えた(関連記事)、元津軽藩士・菊池楯衛(きくちたてえ)が紹介されていた。その写真は初めて見たかもしれない。
その孫の卓郎先生が、奇しくも弘前大学農学部(当時)でリンゴの研究をされていたことには、触れていなかった。
いちばん意外だったのは、冒頭。
説明役の弘前市立博物館の人が、津軽の気質として挙げた3つのうちの1つ。
3つとは、えふりこぎ(いいかっこしい)、もつけ(お調子者)、じょっぱり(頑固)。※いずれも番組の字幕の表記。
じょっぱりはよく知られている。もつけもそれなりに(津軽全体の気質とはちょっと違うような…)。
でも、えふりこぎが津軽の気質だとは初めて知った。そもそも津軽弁の語彙にあることも初めて知った。
番組では、弘前城の天守が裏表で見かけが違う(表側だけ立派)のは、えふりこぎによるものだとしていた。
個人的には、えふりこぎ(いいふりこき)と言えば秋田でしょ。
津軽でもいいふりこきなのかもしれないけれど、秋田のほうがいいふりこきの度合いはずっと強い。
弘前に引っ越した当初、驚いたことが、高校生とか大学生といった若者でも、一人称として津軽弁の「わ」を多用し、英文さえも津軽弁のようなイントネーションで読んでいたこと。つまり、地元の方言へのコンプレックスが薄く、堂々と使っているように感じた。
また、高校生や大学教授でも、雪が積もれば長靴をはいて、街中や学内を歩く人がちらほらいたのにも驚いた。
秋田だったら、家族【10日補足・あるいは気心が知れた知人】以外には意識して方言を使わない人が多い(でも端々で方言が出てしまうし、どんなにがんばっても全体的に共通語とはちょっと違うけど)し、真冬でもコートを着ない男子高校生なんてのもいる。
秋田のほうがずっといいふりこきじゃないだろうか。
古い町名をさっさと住居表示によりなくしてしまった秋田(これは全国的に多いけど)に対し、番組でも取り上げたように古い町名を使い続ける弘前。
残すべき意義がありそうな古い建物でもためらいなくぶっ壊してしまう秋田に対し、古い建物を大切に保存する弘前。
これらも秋田はいいふりこき、津軽はじょっぱりという気質を示しているのではないだろうか。
【10日補足】どちらが良い/悪いと決めつけるつもりはありません。番組内で、津軽とえふりこぎが結び付けられていたことについて、違和感を禁じ得なかったということです。
【13日追記】放送当日は弘前市土手町で「弘前バル街」が開催されており、そこでパブリックビューイングが行われた。
ネット上では、他の回のような地形についての掘り下げが足りなく、表面的な内容に終始したといった感想があった。なんとなく同意できる。弘前はもっともっと興味深いものが多い街なのに、それを紹介しきれていなかった。他の土地では2週連続で同じ街が取り上げられることも多いのに、弘前は1回で終わってしまったのも原因かもしれない。
【16日追記】番組の最後では「お礼肥(おれいごえ)」として、花が散った桜の根本に肥料を施す作業を、実際に体験しながら紹介していた。番組の取り上げ方では、「お礼肥」という名前や作業自体が弘前独特のものだと誤解してしまった人がいたかもしれない。実際には、園芸・ガーデニングの世界ではよく行われており、名前も知られている。(以上追記)
今週は、BSプレミアム「にっぽん縦断こころ旅」で青森が放送される。
弘前駅前にあるヒロロの二階にあるコジマ×ビックカメラ弘前ヒロロ店が8月20日をもって閉店する。もともと城東にあったNEW弘前店は閉店せず、こちらがいずれコジマ×ビックカメラになるようだ。つまり移転統合といったところだろうか。ヒロロ店ではなくNEW弘前店の方は近隣の他店とは勝負にならなかったし、その近隣他店からは少し離れている為に行く気にならない人も多かっただろうから、これを機に頑張ってほしい。
たしかに、表面をさらっとだけの印象で、もうちょっとマニアックな視点がほしかったです。せめて2回連続ならまた違ったかもしれません。
ヒロロのコジマ撤退ですか。
個人的には中心市街地に家電量販店があると便利だと思うのですが、企業側としては、市内に2店舗は多く、幹線道路沿いに集約したいのでしょう。
車のない学生が家電を買う時、旅行客が急に必要になった消耗品などを買いたい時は、不便になります。秋田市は既にそうですが。
ヒロロに広い空き店舗ができることになり、その跡がどうなるかも気になります。
スポーツ用品店のスポルティヴァなるものが新規オープンしたのだが、こんなの…こんなのなんて言ってはいけないが、もっと名の知れた会社の方が集客できると思う。その名の知れた会社に来てもらえない時点で終わっている。
この週末、日帰りで弘前へ行きました。時間がなくてコジマまで上がれなかったですが、地階のルミエールだけ立ち寄りました。
たしかに、週末の夕方にしては客が少なく、ダイエー時代のほうが多かったです。
あっさりと更地になってそれっきりのダイエー秋田店跡よりは、弘前のほうがマシかとは思いますが、地方都市中心部の商業ビルというのは、成り立たない時代遅れの施設になってしまったのでしょうか。もっと活用できるように思うのですが。
ツルハドラッグのように、北海道から東北へ出てきて、今はすっかり定着したものもありますが、スポルティヴァは今のところは、だいぶ小規模の企業というかお店のようですね。
そういえば、先週末ヒロロ地下に行く途中、店の前を通っていたはずですが、印象がぜんぜん…
弘大のねぷた。1回しか見たことがないと思います。
32年とはけっこう長く使い回すものなんですね。
今年は(今年も)ねぷたは見に行けません。
ところでこの時期のNHKの夕方のローカルニュースで、東北6県向けに各地の夏祭りを生中継するのが、恒例になっています。
青森県からは当然青森ねぶたと思いきや、2日に中継されたのは黒石ねぷたでした。
黒石ねぷたの光景を見る機会は少ないのでよかったのですが、NHKの不思議な選択が意外でした。