広く浅く

秋田市を中心に青森県津軽・動植物・旅行記などをご紹介します。

夜の動物園

2009-08-16 18:39:37 | 動物・植物
秋田市大森山動物園で「夜の動物園」が行われている。今年で17年目だそうで、「雪の動物園」と並ぶ定番イベント。

今年は8月14日から17日。16時30分の通常営業終了後、17時30分に再度開園、最終入園20時30分、21時で閉園。飼育員が給餌しながら解説する「まんまタイム」も行われる。入園料は通常と同じ大人500円(中学生以下無料)で年間パスポートも利用可。

僕は行ったことがなかったが、年間パスポートを持っていることだし、暗くて写真は撮りにくいだろうけど行ってみた。

秋田駅前からの路線バスが臨時運行され、動物園の公式サイトや秋田駅前バス乗り場の掲示によれば、行きが駅西口発17:00と17:30、帰りが大森山公園発20:30と21:00とのこと。
時間的に夕暮れから暗くなるまでいられると思い、17:30のバスで行くことにした。今日は買物回数券が使えるからお得。
ただ、このバス会社のこと、どんな運行方法を取るのか少し不安。行きは新屋線の新屋案内所止まりの同時刻の便があるから、それを大森山まで延長するはず。つまり通常の大森山行き新屋線と同じ運行形態なので、車両の行き先表示は「大町 新屋・大森山」だろうと思って(思い込んで)いた…
(参考) 通常の大森山行きの表示

時刻ギリギリにバス停に着くと、それらしきバスが来たが、車両後部の行き先表示を見ると「大町 新屋」。通常の新屋案内所止まりの表示。側面も同じ。
車両側面、ドア横の表示。「大森山」表示がなく新屋止まりと理解できそうだけど…
僕は「この表示のバスが大森山まで行くはずがない。先発のバスが遅れて来たか何かで、別に大森山行きのバスが来るに違いない」と思い込んでしまい、バス停から離れた所にいた。
その瞬間、車外スピーカーから「大森山公園行きです」と聞こえた! えっ?

バスはドアを閉めて発車したが、信号待ちで引っかかったので正面にまわると、

フロントガラス右上にワープロ打ちで「大森山動物公園行き」 ってそりゃないでしょ~!!! 不安的中

バス停にギリギリに到着し、正面の表示や音声案内をよく確かめなかった僕が悪い。
でも、この車両は日頃から大森山公園線を走っている車だから、(最初の画像で参考として示したのと同じ内容の)「大町 新屋・大森山」という表示幕が車両にセットされている(運転席で3ケタの番号を入力すれば任意の表示にできるはず)。それなのに何であえて新屋案内所止まりに見せかけた表示をし、わざわざ紙を作って貼るという手間のかかることをしているのか理解できない。(一方で車内放送は変更している)何かの理由で貼り紙で対応しなければいけないなら、側面と後部にも貼るべき。
しかも紙に書いてある「大森山動物公園」というものは存在しません(大森山公園と大森山動物園)。
以前から何度も書いてしまうが、バス会社には乗客の立場で分かりやすい案内をしていただきたい。
※翌日の2便も同様の表示だったので、運転士の独断ではなく、会社または営業所が指示していると思われる。

意思表示をすればドアを開けてくれたかもしれないが、僕の不注意だし、バス停以外での乗降は法令違反なのでやめた(本当はバス会社の相変わらずの不親切さに腹が立って乗る気が失せた)。
17時半のバスだったので後続はない。でもクヤシイので意地でも別の手段で行ってやろうと思った。

秋田駅からJR羽越本線の普通列車で新屋駅へ。新屋駅前の新屋案内所からローカルバスの「豊浜ふれあい号」浜田線に乗る。秋田駅と新屋での待ち時間が多く、直通バスに乗るのより1時間以上遅れての到着になる。まだ明るいうちに入園できたはずなのに、電車が雄物川を渡っている時に日が沈むところだった。

豊浜ふれあい号は、夕方の時間帯は本数が多く(といっても各路線1時間に1本程度)、お盆の土曜日なのに僕のほかには地元の奥様と思われる方が3人も乗っていた。
降車バス停は「大森山公園西入口」。公園まで行くバスが上る坂の下にある。親会社と違い、秋田市が運行するふれあい号は値上げしていないので、170円で済む。車内放送の「新屋支所前」が「日吉神社前」に変更されたのに対応しておらず、支所前のままだった。

結構長い坂だけど、5分もかからず上に到着。程よい運動だ。トータルでの運賃は直通バスより少し安く付いたし、JRと豊浜ふれあい号の収入に貢献できてよし、ということにしておこう。
この坂の風景、好き

動物園入口前は車がすごい
動物園の駐車場が全て満杯らしく、テレビ塔のある頂上方向の道に車が連なっていた。路上に停めるんだろうか。
門の外にババヘラや屋台が数件
かなり入園者が多いが、ほとんどが券売機でチケットを買っている。僕は年間パスポートなので、提示するだけで入場。

もともと夜間開園に対応した施設でないから、照明が少ない。提灯や手作りの灯籠、最近の工事現場にあるでっかい白い紙風船みたいな仮設照明を設置している。
フラミンゴ。適度な明るさ(暗さ)でいい雰囲気
サギと同じく暗くても目が見えるのか?
奥に進むとすごい人
この人だかりは「まんまタイム中」のアライグマ。通常開園でこんなに人がいるのって連休くらいじゃないだろうか。

カリフォルニアアシカは雄のマヤが相変わらずぐるぐる泳いでいた。シンリンオオカミは大人気でいちばん込んでいた。
アムールトラやライオンはガラス張り部分は込んでいたが、檻の部分は余裕があった。でも暗い。
トラ

こっちを見てる。夜に大勢人がいて珍しいの?
この日、展示場にいたのは母娘。2頭いた娘のうち1頭は6月に広島へ行ったそうだ。
暗くてよく分からないが、娘の方も大きくなった。ご近所のネコの母娘みたいにケンカしてないかな?
猿山は割と明るい

子ザルがちょこちょこ


売店も営業している(一部だけ?)ようだが、盛況の模様。

今年度オープンした、草食動物の展示と遊具を兼ねた「アソヴェの森」は遊具部分は暗いので閉鎖し、通路だけを開放していたけど、人が多いので外だけ見る。
チンパンジー。右上にいる。左奥はテレビ塔

涼しいのはいいが、僕は人ごみが苦手だしゆっくり見られないのも嫌なので、30分ほどで早々に退散。車で来た人たちは駐車場から出るのも大変だろう。
夜景やペンギンを見忘れたけど、まあいいや…

公園発の帰りのバス時刻まで1時間近くあるので、新屋の町まで歩いて“下山”することにした。バスが通る西側の旧道を通って下りたことはあったが、地図で見ると東側に近道の道路があるのでそちらへ。
車道と別に立派な1段高い歩道があり安全だが、森の中のカーブが続く道で照明がなく真っ暗で怖い。今日は動物園に行き来する車がたまに通るのでその灯りが頼りになったけど。
それでも西側の旧道のようなアップダウンはなく、ひたすら下る道だったので、わずか5分ほどで下に着いたようだ。昼間なら歩くのにふさわしい森の中の気持ちいい道だろう。夜はおすすめしません。新屋からバスで帰宅。


園内で気になったは、動物の檻の前でカメラのフラッシュを使う人。動物園の公式サイトでは「動物に向けてのフラッシュを使用する写真撮影は、ご遠慮ください。」とあるが、園内での掲示や放送は特に気づかなかったので、知らなかったのかもしれない。
詳しくはないが、動物の種によって眼の構造(光に対する感受性)が違うから、フラッシュが動物の眼に深刻な被害をもたらす可能性がある。また体への害はなくても、ペットとは違うのだから驚いて暴れたり、ストレスを与えることもあり得る。
僕が見た限りでは、アムールトラ、ライオン、チンパンジーという暴れたらおっかなそうな動物の前ばかりでフラッシュ撮影を見かけた。距離があったためか、動物が無反応だったようなのは幸いだが、その方々はコンパクトカメラを使った檻を背にした記念撮影のようだった。カメラ性能からして、人物以外は真っ暗な画像が撮れたのではないかと思われるので、無駄なフラッシュだと思うけど。
もっと管理者による周知が必要かもしれない。大森山動物園に限らず、各地の動物園・水族館・美術館・博物館など全体的に。

「雪の動物園」は雪国ならではのイベントで大好きだが、夜間開園は現在では多くの園がやっているようだし、僕としてはあまり魅力は感じなかった。お盆で帰省している人などならともかく、秋田市民なら通常または冬期の昼間にじっくり見る方がずっといいと思う。とにかく人の多さにうんざりしてしまった。
涼しくなったら昼間に行ってみよう。

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2 コメント

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こんな感じなのね (あどれ)
2009-08-16 21:42:41
意外と明るく照らしてるんだね。もっと暗いのかと思ってたから。
と言うのも、シンガポールに行った時、ナイトズーを見て来たのね。扉のないちんちん電車みたい車に乗って。
シンガポールの動物園って、世界でも檻のない動物園で有名らしいけど、全く全く灯りがなくて!どこに動物が居るんだかさっぱり分からず。。。たまに目が光るから「あ!あそこに居る!かも?」みたいな感じ。ただ車に乗ってぐるぐる回っただけだったような、そんなナイトズーでした。
それに比べたら、地元動物園。良く見える!やっぱりきちんと檻に入れてるせい?
明るい所は明るいけど (taic02)
2009-08-16 22:12:37
シンガポールに比べれば見やすいわけですな。
通路とか少し暗い所もありましたが、歩行に支障はなく、動物も肉眼なら見えます。照明の設置や管理は大変そうだけど。

やっぱり動物園は昼に見るものかな、と感じました。ヒトは昼行性の動物なんだから…

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