広く浅く

秋田市を中心に青森県津軽・動植物・旅行記などをご紹介します。

東山5・植物園

2009-12-12 19:03:43 | 動物・植物
名古屋市の東山動植物園の最後の記事です(前回はこちら、いちばん最初の記事はこちら)。
動物園側最後にシンリンオオカミを見た。展示場が分かりづらい場所にあり、「本園」に隣接した「北園」からエスカレーター・エレベーター・階段で(もしくは北園からぐるっと回って)「東山スカイタワー」の根元まで上り、さらにその奥。工事中ということもあり、人はとても少ない。
オオカミの展示場は、山の斜面を背にした少し薄暗い感じの場所。奥行きが深く、オオカミたちが奥にいたので遠くて見づらかった。秋田の大森山札幌の円山両動物園の方が、間近で迫力ある姿を見られる。
血縁関係のない4頭が飼育されており、みんな仲良しとのこと。この時はじっとしているのが2頭、せわしなく歩き回るのが2頭。
真っ黒い毛の個体が2頭いた
白やグレーじゃなく、黒いシンリンオオカミもいるんだ。

結局、食肉目(ネコ目)の肉食動物ばかり見て草食動物はほとんど見なかった気もするが、時間も時間だし、こちらも見てみたかった植物園側へ。
「大温室」
1937(昭和12)年の開園時からある、現存する日本最古の温室で、重要文化財。内部はかなり広く、いくつかに区切っていろんな植物がある。
 
上の写真の花はブーゲンビリア。初めて見たかもしれない。
ドクフジ「開園当初より植えられています」
このように開園時に植えられ、今も元気な植物もいくつかある。
サボテン
ここでは、うっかり転んだり、背がとても高い人が通ると痛い思いをしそう…
粒稜柱(りゅうりょうちゅう)というアルゼンチンのサボテン
太さやとげは普通のサボテンだが、長く伸びてヘビのように地面を這っていた。
アナナス科
パイナップルもアナナス科だが、サボテンと並ぶ乾燥環境に非常に適応した植物(独特の光合成システムを持っている)。
ブラジル産「断崖の女王」と言われるイワタバコの一種

西インド諸島原産「ベニヒモノキ」
とても大きくて驚いたのは、
巨大サボテン「弁慶柱」
西部劇の背景にあるものかな? 写真ではスケール感が分かりにくいが、目盛りによると7メートルに達していた。

動物ほどインパクトはないが、植物園の温室だけでもかなり楽しめる。僕としては名前や写真では知っていても、実物を初めて見た種がいくつもあった。
しかもまだまだ植物園は続いている。動物園のおまけ程度と思っていたが、なかなか手強い!
秋田市の千秋公園みたいな山道もあったし、紅葉が美しい日本庭園もあった。バラ・シャクナゲ・ツバキ・竹などを集めた一角、「お花畑」、「桜の回廊」、「ビオトープ東海の森」などもあるが、今は季節でないし、時間の都合もあり行かなかった。植物園だけでも丸1日ですべて見られるかどうかというほど充実している。しかも500円(交通局一日乗車券提示なら400円)で。
こんなものもあった
「合掌造りの家」
合掌造りの集落と言えば、世界遺産になった岐阜県白川郷と富山県五箇山が有名だが、これは白川郷でダムに水没した集落から移築した“本物”。1842(天保13)年築。
雨天時以外は、1階内部に靴を脱いで入ることができ、イベントが行われることもあるようだ。手入れが行き届いており、
中もきれい

 
窓には干し柿、縁側では串柿(串柿って東北では見ない)やザルでトチの実、栗、ホオズキを干しているなど、心憎い演出も。白川郷(名古屋市や岐阜市からは何時間もかかる)まで行かなくても、雰囲気は味わえる。

動物たちもまた見たいが、今度は花の時期に植物園をじっくり見てみたい。

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2 コメント

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外国の植物 (あどれ)
2009-12-12 20:52:11
色が鮮やかだったり、形がグロテスクだったり・・・そのヘビのようなサボテンも怖いわぁ。。。遠くから見るとニョロニョロしてるように見えるもの。
ただ、ダイナミックでわ~~!!っていう感動も大きいものもあるよね!その背の高いサボテン、そうそう、西部劇っぽい!
これに比べて、日本の風景って癒されるねー。って日本びいきかしら?
温室の中は (taic02)
2009-12-12 21:59:26
温室のむわっとした湿気はなんとなく好きです。植物ががんばって光合成した酸素がいっぱいあります。っていう気分がして。
ヘビサボテンの原生地を歩く時を想像すると、うっかりつまずいたら転ぶだけじゃなくトゲも刺さるという、二重に痛そうで怖い! 写真はないですが、普通の木っぽいのに長くて細いトゲがいっぱい生えてるのも怖かった。頭に刺さりそう。バラのトゲなんてかわいいものです。
それと比べれば、四季の移ろいのある、日本の落葉樹林の木々は優しいですね。日本人でよかった。

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