人生悠遊

写真付きで旅の記録、古都鎌倉の案内などを、周りの人の迷惑にならないように紹介していきます。

東海道中膝車 --二宮から須雲川(小田原まで)ーー

2020-03-24 10:49:34 | 旅行

チャレンジ3回目。当面の予定がすべてキャンセルとなったのを幸いに、晴れた日を狙ってチャレンジしていますので、今のところ順調に歩みを進めています。今日は9時に二宮駅をスタートしました。小田原までの道筋にはあまり見るものはないのですが、路傍に男女双体道祖神を多く見かけます。なんで男女双体なのかは良く分かりませんが、道行く旅人をやさしく見守っている姿には、疲れも癒されます。途中、JR国府津駅手前の車坂という場所に源実朝が詠んだ歌が紹介されていました。

二所詣下向に、浜辺の宿(酒匂駅)のまへに前川といふ川あり。雨降りて水まさりにしかば、日暮れて渡り侍りし時よめる

  634 浜辺なる 前の川瀬を ゆく水の はやくも今日の 暮れにけるかな

案内板をみますと、『吾妻鑑』のことが書かれていましたので、調べてみますと。建保元年(1213)正月廿二日のところに記事がありました。

天晴る。二所に御進発。相州(義時)・武州(時房)等供奉したまう。夕に及びてにはかに風雨甚し、戌の尅。酒匂駅に著御すと云々。

この歌の詠まれた年は、5月に鎌倉幕府にとり大事件であった和田合戦がありました。何かそれを暗示する出来事を歌に詠んだのでしょうか・・・。そして『金槐和歌集』と『吾妻鑑』の記事が一致することはなかなかありません。こういう発見が楽しみです。

さて国府津から小田原へは国道1号線を歩きますが、あまり記憶に残らない道です。写真の酒匂川を渡り、新宿の角を左へ旧東海道を歩き、清水金左衛門本陣跡に着いたのは11時30分頃でした。お昼は隣接する「なりわい交流館」でいただきました。

 

 

 

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