人生悠遊

写真付きで旅の記録、古都鎌倉の案内などを、周りの人の迷惑にならないように紹介していきます。

鎌倉を知る ーー琴弾橋ーー

2021-10-31 20:00:10 | 日記

さて妙本寺を後にして次に行きましょう。妙本寺の境内から下り山門の手前を右に小路を歩きます。詳しくは『鎌倉路地小路かくれ道』(大貫昭彦著 実業之日本社)をご覧ください。鎌倉でも珍しいサンゴジュの垣根を左にして道なりに進めばやがて琴弾橋に出ます。この橋は鎌倉十橋ではありませんが、個人的には鎌倉で一番美しい赤橋だと思っています。名前の由来は、この橋から見える小御所の丘にあった松林の松が風に吹かれて美しい調べを奏でたことから、その音色が琴のようだとついた名前だそうです。真偽のほどは分かりませんが風流な話です。

琴弾橋の下を流れるのは滑川。江戸時代頃までは材木などを滑川を船で運んだと言われています。実際に琴弾橋の下手に船着き場があり、鶴岡八幡宮改修の際に材木を運んだようです。今はそんなに水深は深くなく疑ってしまいますが、1923年の関東大震災の時に数メートル隆起したことを考えると確かな話かと思います。

 

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鎌倉を知る ーー妙本寺ーー

2021-10-31 14:35:39 | 日記

来年の大河ドラマは北条義時が主人公。そのためいま鎌倉では義時ゆかりの寺社を巡る企画で盛り上がっています。このブログの妙本寺もその一つ。長い間ブログを書いていますが妙本寺を取りあげたのは初めてだと思います。JR鎌倉駅から10分位の所にあり、町中にありながら閑静で広い境内が人気ですが、これまで取り上げる機会がありませんでした。

長興山妙本寺は文永元年(1260)の創建で開山は日蓮上人、開基は比企能本です。山号の長興は能本の父である比企能員の法名、妙本は母の法名です。日蓮宗のお寺のなかでは身延山の久遠寺、東京池上の本門寺に並び大変格式の高いお寺です。比企能員は比企氏の乱で北条氏に滅ぼされました。

正治元年(1199)に源頼朝が死んでから鎌倉は混とんとした時代を迎えます。一応源頼家が二代将軍を継ぎますが、頼朝ほどのカリスマ性はなく、残された御家人たちの間で生き残りをかけた駆け引きや死闘が繰り広げられます。御家人や重臣13人の合議制といっても名ばかり。正治二年(1200)には梶原景時が失脚、頼朝の伊豆配流時代からの老臣安達盛長、三浦義澄も亡くなり、翌年には三善康信も死にました。明らかに頼家周辺のパワーバランスは崩壊寸前。そんななか建仁三年(1203)7月に頼家が危篤状態になり、世の中は騒然とし始めます。頼家の乳母夫(めのと)比企能員は自分の娘(若狭局)の子である一幡を次期将軍に据えようと画策し、一方頼家の弟(千幡)の乳母夫である北条時政と政子・義時姉弟は千幡(のちの実朝)を後継にしようと動き始めます。先に仕掛けたのは北条時政で同年9月に比企能員を殺害し、政子・義時は一幡の暮らす比企ヶ谷にある小御所を襲い比企氏一族を滅亡させました。これが世にいう比企氏の乱です。しかしよく考えてみれば、頼家の子である一幡が後継将軍になることがほぼ決まっていたのですから、実際は北条氏の乱であったと思います。まさに妙本寺があるこの比企ヶ谷で起こった事変が後の北条氏の世の出発点となったわけです。

その後、元久二年(1205)6月には畠山重忠一族が滅亡し、7月には北条時政が出家し伊豆に下向、同月には時政の後妻である牧氏の娘婿である平賀朝雅が殺害されました。これにより三代将軍源実朝の時代が到来し、それを北条義時が支えることになります。

 

 

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ポルトガルワインを試す ーー(33)ヴィーニョ・ヴェルデ・ノヴォ・ロウレイローー

2021-10-21 20:19:41 | グルメ

今回はポルトガル北部のヴィーニョ・ヴェルデ地方にあるワイナリーであるキンタ・デ・パッソスの白ワインです。名前はヴィーニョ・ヴェルデ・ノヴォ・ロウレイロ。この白ワインはノヴォとありますので2020年の新酒です。ロウレイロはブドウの品種名。カタログをみますと、ポルトガルではヌーヴォー(ノヴォ)は珍しくメルカドの特別仕込み、フルーティーな半辛口と書いてありました。半辛口はあまり聞かない表現ですが、この白ワインのアルコール度数は11%と他の白ワインの12~13%に比べ低いため半辛口としたのでしょう。お酒を殆ど飲まない家族が「飲みやすい」と言ったのは、たぶんこの半辛口のせいかと思います。実際に飲んでみてもフルーティで飲みやすいワインです。確かにこれまでよりも減り具合が早い、美味しいワインでした。私の中では高評価の白ワインです。

さて写真のワインのそばにあるガロの置物も3つとなりました。10本空けるごとに1つ買い求めていますので飲んだポルトガルワインも30本越えということになります。このガロはバルセロスの雄鶏伝説にちなむ幸運のシンボル。美味しいワインを飲んで幸せになり、ガロの置物を買って幸運を呼び込む。このポルトガルワインを試すシリーズは今年の1月に始めましたが、能く飽きずに続いていると思います。その訳は買い求めやすい値段で味もよくコスパが高いことに尽きます。

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ポルトガルワインを試す ーー(32)ケヴェド・ロゼ・ポートワインーー

2021-10-13 16:22:56 | グルメ

久しぶりにポートワインワインを買い求めました。ワイナリーはケヴェドでロゼのポートワインです。色がイチゴシロップのような鮮やかな赤。カタログにもラズベリーやイチゴのアロマ。黒ブドウを軽くプレスして作られ、ステンレスタンクで熟成されると書いてありました。カクテルにして飲むと◎とありましたが、どんな風にして作るのかはよく分かりませんので、小ぶりのグラスでストレートで飲んでみました。この一杯は午後のひととき、ほろ酔い気分になりたい時には良いですね。贅沢な時間が過ごせます。

そのお供はアマゾンのプライムビデオで、最近よく見ているのはBBCが制作した「ニュー・トリックス 退職デカの事件簿」というシリーズ作品です。50分程度ですし、暴力的な描写もほとんどないのでお気軽に鑑賞できます。女性のボスと3人の個性的なおじさん・じいさんのベテラン退職刑事の組み合わせが面白く、イギリスらしいテレビ番組だと思います。最近の日本のテレビは日中はワイドショー、夜はクイズ番組とお笑い番組ばかりで全く面白くなく、自然とパソコンの前にいる時間が長くなってしまいます。テレビ離れが進むのもやむを得ないかもしれません。なんともワインの話からわき道に逸れました。これも午後の愉しみの一つです。

 

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コロナに負けるな!! DIVOCに生きろ!!

2021-10-04 15:16:01 | 日記

さて掲題のDIVOCとはどんな意味でしょうか?今日NHKの朝のニュースを見た方や日本映画ファンの方なら分かるかもしれません。巻頭写真のザクロの学名ではありません。学名はPunica granatum。その上映中の映画の作品名は「DIVOC-12」。あのヒット作「カメラを止めるな!」の上田慎一郎監督ら12名の監督が10分程度の短編映画を監督し、2時間程度の映画に仕上げたものです。

それでは種明かし。この映画名を反対から読むと「21-COVID」となります。そうです最近少し終息の兆しが見え始めてきた新型コロナのことです。12人の若手映画監督たちは1年半以上に及ぶコロナ禍で監督する機会を失ってしましました。そんな監督たちを救おうとコロナ禍であっても活動の場を提供しようと企画したものだとニュースで特集していました。なんとも実にセンスのいい作品名です。コロナを逆手にとって前向きに生きようとする気概が感じられます。思わずこれだと思ってしまいました。やむを得ないにしても悲観的な予測を連発し、その予測が外れればその原因すら分析できない専門家の大人たちより、余程若者たちの仕事のやり方の方が将来を希望に満ちて明るく生きられるような気がしました。今の若者、恐るべしですね。このコロナ禍であっても幾らでもビジネスチャンスを見い出している人が大勢います。出来ないと諦めるのでなく、どうしたら出来るかを考えた方がいいですね。withCORONAの時代にDIVOC(ディヴォック)な気持ちで生きたいものです。

写真は鎌倉山で見つけたザクロの実。ザクロの実は、ギリシャ神話では多産と豊穣の象徴。ローマ神話ではプロセルピナといい、復活の象徴です。このDIVOCの話題にぴったりでした。かなり無理のあるこじつけですけど、悪しからず・・・。

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