＜仁多郡奥出雲町＞
＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝
天上界を追放され、
「出雲の肥の河上の鳥髪の地」
に降り立ったスサノオは、
川の上流から箸が流れてくるのを目撃しました。
スサノオが川上のほうへ歩いて行くと、
すすり泣いている老夫婦と娘に遭遇します。
＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝
「出雲の肥の河上の鳥髪の地」は、
出雲国と伯耆国との境にそびえる
「船通山（別名：鳥上山）」という説が有力です。
船通山は日本海からかなり距離のある
内陸部の奥まった場所にある山ですが、
『古事記』の内容を素直に受け取れば、
スサノオは海側ではなく山側から
出雲に入ったことになるのでしょう。
一方、『日本書紀』には、少々ニュアンスの異なる文章で、
スサノオの地上界入りの様子が描かれていました。
