夢幻泡影

「ゆめの世にかつもどろみて夢をまたかたるも夢よそれがまにまに」

午睡  

2011年10月09日 22時45分59秒 |   私の小さな恋人たち
12/17/2005 00:02:35
前のブログからの転載です。1と2を一つにまとめました。
10/8/2011 写真を追加して、タイムスタンプを新しくしました。


いい天気の日曜日、私がソファーで昼寝を始めると必ずタマ(12月6日のお調子者のタマ、甘えん坊のタマを参照してください)がそれを見つける。
私は普通横になって寝るので、延ばした腋の下に鼻をつけ、しばらくあちこち嗅ぎながら私が起きてこないかなって様子をうかがっている。でも私が起きだして相手をしてくれないと判ると、私の体にできるだけ密着するようにしながら腋の下に丸くなって寝る。

しばらくするとマツが様子を見に来る。マツにしてみれば自分は暑いときも、寒いときも外の小屋にいるのに、猫たちだけは家の中に自由に入れるのが羨ましくてならない。だから私が眠っていて、猫がそのそばで寝ているのを見つけると、自分もそばの床の所に前足を投げ出し、その上に顎を乗せて、こちらを見ている。
しばらくの間はちょっとした動きの気配、音にも耳をぴくぴくさせている。

熱い、気だるい午後の一日、静かな静かな時間が過ぎていくと、さすがの名番犬マツ嬢も眠りに誘われる。

ところがこの平和な眠りはいつも闖入者によって破られる。私たちが寝ているのを見つけたミー(12月11日 ミー)やクロが(同じく12月6日のカルガモの行列参照)自分たちも入れてくれって、入ってくる。彼女たちはタマと私の間の殆どない隙間に顔を突っ込み、タマと私の間に自分のスペースを確保しようとするのだ。
そして3匹が喧嘩を初め、マツはそれに恐れをなして家の外に退避する。


平安な時間というのは戦い取るものなのですね。




上に書いたように私は横になって寝るのが楽なんだけど、猫や犬たちにはこちらのの方がもっとお気に入りだった。

私がたまたまソファーに上向きに寝ていると、タマがやってきて、胸に飛び乗り、くんくんと首や顔を嗅ぎまわり、嘗め回して、そして顎の下に頭を入れて眠る。ごろごろがすうすうに変わっていくころには完全に夢の中でネズミを追っかけている。

それを見ていたマツ(柴犬)も、ソファーに乗り、手を私の胸に置き、その上に顎を乗せて、身体を密着して、眠り始める。

タマもマツもこの形が好きなようだけど、私は胸の上に重石を載せられ、まったく動けない状況で、昼寝もできなくなってしまう。

そのうちにミーやクロまで私の体の上で丸くなっている。

どれかがちょっとでも身じろぎをすると、他の3匹がもぞもぞと動く。

猫や犬の体温って結構高い。
四匹の湯たんぽを胸に乗せて、熱い気だるい昼の一刻を身動きもできずに、ただただじっと横たわっている。

不思議なことに猫も犬も丸くなって寝ているときには寝息を立てないのだけど、人の胸の上に腹ばいになって寝ているときって結構スースーと寝息を立てている。
3匹の猫と犬の暑さと、寝息。
拘束衣を着せられたような私。

これはもう殆ど拷問。


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