知人のコンサートを聴きに鎌倉まで行ってきました。
実はCDは聴いた事がありますが、生は初めてでした。
いやいや、ちょっとというより、かなり驚きのコンサートでした。
この人にはじめて会ったときも驚きがありました。
会う前に下準備とCDを何枚か買って聴きました。
速めのテンポながらしっかりした音作りと、気持のこもった、叙情性のあふれるタッチ、演奏、、、、好みの音だなって感じました。
会ってみるととんでもない早口の話、頭の回転も凄く速い人って感じを受け、想像していたのとは違うものを感じてそのギャップが面白いと思いました。
そして始めての生。とんでもなく早く、歯切れのいいショパンのノクターン。。。あのCDでのたっぷりと歌っていた彼女のショパンはどこに行ったのでしょう?
そして間を埋める彼女の話し振りの、ゆったりとした語り口、、、
ねぇ、ねぇ、ねぇ、貴女はいったい誰なのって感じであっけにとられてポカンとした演奏でした。
でもね、早口の、歯切れのいいショパンもまた面白いって感じたのも事実だし、火の祭典などの、超絶技巧を余裕を持ってこなしてしまう彼女のテクニックに参ったのも事実、、、
でももし私がハウスエージェントなら、あの音、あの演奏なら、ピアノのピッチをあと1くらい上げたかもしれない。
そうすればもっと華やかさが出てきて、彼女の演奏の歯切れのよさをバックアップしてくれたかもしれない。
あのピアノのちょっと軽すぎる音。もしかしたら小さなあのホールの反響もかなり影響しているかもしれないけど、もう少し深みのある音がでる楽器の方を欲しいホールですね。
そうすればあのホールの音への身近な空間といういい面がもっと引き出せるのかもしれない。
そうだ、マイミクの陶芸家さんにグールド命の人がいるけど、このピアニストはグレングールドの家に押しかけて友達になった人ですよ。
それにちょっと前にフルトベングラーのモーツアルトが好きって言っていた人もいたけど、彼女のショパン(生演奏版ね)もまたちょっとミスマッチ的で、でも聞いていると結構面白い。
テンポの速さは今どき驚かない。コンセルトヘボウがベートーベンの7番を演奏してその速さに驚いていたら、2日後に聞いた18世紀オケはもっと早かったりして。バロックピッチの新幹線って感じでおかしかった。
彼女の歯切れのよいノクターンがとても新鮮でした。
久しぶりに演奏会に行って、久しぶりに面白い物を聞かせてもらいました。
やはり、私のような無教養な人間でも、ブンカとかゲージュツとかにもたまには触れなきゃ駄目ですね。
実はCDは聴いた事がありますが、生は初めてでした。
いやいや、ちょっとというより、かなり驚きのコンサートでした。
この人にはじめて会ったときも驚きがありました。
会う前に下準備とCDを何枚か買って聴きました。
速めのテンポながらしっかりした音作りと、気持のこもった、叙情性のあふれるタッチ、演奏、、、、好みの音だなって感じました。
会ってみるととんでもない早口の話、頭の回転も凄く速い人って感じを受け、想像していたのとは違うものを感じてそのギャップが面白いと思いました。
そして始めての生。とんでもなく早く、歯切れのいいショパンのノクターン。。。あのCDでのたっぷりと歌っていた彼女のショパンはどこに行ったのでしょう?
そして間を埋める彼女の話し振りの、ゆったりとした語り口、、、
ねぇ、ねぇ、ねぇ、貴女はいったい誰なのって感じであっけにとられてポカンとした演奏でした。
でもね、早口の、歯切れのいいショパンもまた面白いって感じたのも事実だし、火の祭典などの、超絶技巧を余裕を持ってこなしてしまう彼女のテクニックに参ったのも事実、、、
でももし私がハウスエージェントなら、あの音、あの演奏なら、ピアノのピッチをあと1くらい上げたかもしれない。
そうすればもっと華やかさが出てきて、彼女の演奏の歯切れのよさをバックアップしてくれたかもしれない。
あのピアノのちょっと軽すぎる音。もしかしたら小さなあのホールの反響もかなり影響しているかもしれないけど、もう少し深みのある音がでる楽器の方を欲しいホールですね。
そうすればあのホールの音への身近な空間といういい面がもっと引き出せるのかもしれない。
そうだ、マイミクの陶芸家さんにグールド命の人がいるけど、このピアニストはグレングールドの家に押しかけて友達になった人ですよ。
それにちょっと前にフルトベングラーのモーツアルトが好きって言っていた人もいたけど、彼女のショパン(生演奏版ね)もまたちょっとミスマッチ的で、でも聞いていると結構面白い。
テンポの速さは今どき驚かない。コンセルトヘボウがベートーベンの7番を演奏してその速さに驚いていたら、2日後に聞いた18世紀オケはもっと早かったりして。バロックピッチの新幹線って感じでおかしかった。
彼女の歯切れのよいノクターンがとても新鮮でした。
久しぶりに演奏会に行って、久しぶりに面白い物を聞かせてもらいました。
やはり、私のような無教養な人間でも、ブンカとかゲージュツとかにもたまには触れなきゃ駄目ですね。
Mixiのレスへの返事をこちらにも載せました。
人間の感じるテンポというのは生活環境のテンポが速くなってきているので、速くなっているのはずっと昔から言われていることです。
バロックやロマン派の時代、近代のテンポ、、、そして現代のテンポ、
例えばテンポの基本であるアンダンテ(歩く速さで)っていうのが昔のままのテンポならば、今の人には遅すぎると感じるでしょうし、今の人の普通のテンポ(アンダンテ)は昔ならアレグロ・ノン・トロッポくらいの感じを与えるのじゃないでしょうか。
第二次大戦の前、後でも生活のテンポ(そして音楽のテンポ)は大きく変わっています。
それに歳をとると、だんだんテンポが遅くなる(逆に速くなる人もいますけど)
不思議なんですけど、演奏家にとってテンポっていうのは自分の体内リズムなんですね。
友人でフルートを吹くのが言ってましたけど、イタリア人だからイタリア語で笛を吹いているって、、、皆自分の言葉で笛を吹く。
リズムも自分の体のリズムで刻んでいく。
日記の彼女も本来早口の人(スペイン育ちなので、スペイン語のリズムなんでしょう) テレビやステージのトークで早口すぎるって駄目を出されて、ゆっくり話すのが本当は苦痛なのだそうです。
だからアンダンテもそうですけど、自分のリズムで刻んでいる限り他の人からは早い大変そうって思われても、自分ではそれが一番引きやすいのですね。それから少し遅くしたり、早くしたりしていくのが逆に難しいかもしれません。
はしご段のたくさんついた早い音符、自分のリズムで読めれば、全部の音が聞こえるし、弾けるので楽なのです。それがちょっとずれると、指がもつれたり、舌がついていけなくなってしまう。
心拍数や、呼吸なんて人間の基本のリズムなんて変わり様がないと思うのですけど、でも音楽のテンポは社会生活のリズムが速くなってくると変わってきますね。これも不思議ですね。
少なくともプロならどんな難しいパッセージも弾けるのは当たり前なんです。
だからテクニックのことはあまり口にしませんでした。
その目で見ると、逆に遅い、感情のこもるパッセージのほうがはるかに難しいです。それは弾く人、聴く人にどちらにも明白にその人の気持が伝わるところだから。
ただテンポにも絶対的なテンポと、心理的なテンポがあります。
ちょうど新幹線に乗って早く走っていても、心にせくことがあれば亀の歩行のように遅く感じるのと同じですね。
アンダンテでもアレグロでもそれは4部音符を60といったような絶対的なテンポではなく聴いている人に心理的に与えるテンポのことですね。早いテンポで推移していて、弾く方も、聞くほうもそれに乗っていれば、かなり早いパッセージもそれなりに弾けるのです。
またアンダンテでも左手の分散和音や、上のオブリガードが凄く早いこともありますけど、メロディ的にはアンダンテってこともありますし。
ハンマー部分を手直ししなきゃね。
できれば、あの演奏だったら、ベーゼンドルファーのインペリアルで、なんていうのはねだりすぎでしょうけどね。