桜井昌司『獄外記』

布川事件というえん罪を背負って44年。その異常な体験をしたからこそ、感じられるもの、判るものがあるようです。

異論あり!!

2014-03-30 | Weblog
袴田決定を報じる中に、捜査の在り方を改革するように求める報道は少ない。特に、冤罪を作り上げる警察の問題を取り上げる報道は、ごく少数でしかない。
前に書いたが、あのパソコン遠隔操作事件で4名が誤認逮捕され、2名が嘘の自白をした事件では、警察首脳は「我々は嘘の自白に騙された。騙されないようにする必要がある」と『反省』しているのだ。犯人でない人が「犯人だ」と認める心理にさせられる「取り調べ」の問題性など、小指の先ほども認識しないのだが、この警察の反省をみれば、警察が自白強要の取り調べを自ら改革することは、絶対にあり得ないと判るだろう。それだけではない。過去も現在も、警察は無実の人に「自白」をさせてしまい、有罪に足りない証拠はでっち上げて犯人に作り、何も反省しない組織だと自認しているということなのだ。
袴田さんを犯人にするために、工作をした元警察官は、今も生きている。俺たちは、この犯罪者たちを黙って見逃すしかないのだろうか。

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