桜井昌司『獄外記』

布川事件というえん罪を背負って44年。その異常な体験をしたからこそ、感じられるもの、判るものがあるようです。

土産

2009-10-07 | Weblog
昨夜は、足利事件の菅家さんと食事をした。
この月末に愛知守る会総会があり、一緒に行くことでの話もあったが、たまには飯でもということあっての食事だった。
菅家さんは、前日に宇都宮地検の詫びを受けているが、記者会見で話したとは、少し違う思いも語っていた。それは当たり前。長年の苦悩は詫びでは消せない。ましてや、こうした行為をした検事は顔も出さない。警察も同じだよね。当事者がマスコミの前に顔を出して詫びないのは、その行為を庇う組織の論理がある。今後も行うと言う組織の意志がある。許せるはずはない。
菅家さん、各地に招かれて行っているが、昨夜は松山土産だと菓子を渡された。優しいんだよな、菅家さんは。
年末には足利に帰り、故郷で正月を迎えたいと強い思いも語っていた。
それを阻む意志があるみたいだが、全く判ってない。塀の中にいる者が帰りたいのはシャバじゃない。社会じゃないんだ。故郷に帰りたいんだ。
それを理解しない意志は、正月だけを過ごして帰れとか言ってるらしいが、帰りたいモノは帰りたいんだ!と言ってやれよと、お勧めしておいた。

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