桜井昌司『獄外記』

布川事件というえん罪を背負って44年。その異常な体験をしたからこそ、感じられるもの、判るものがあるようです。

こんなのがいるから

2016-10-21 | Weblog
沖縄の米軍基地拡大に反対する人たちを押さえるために、多くの県から機動隊員が沖縄に派遣されている。辺野古基地造りでの海上保安庁員の暴力は、それを撮影した映画で見ているが、本来ならば国民を護るべき存外が国民に暴力を振るうのかといえば、海上保安庁は国民を護るのではなくて権力者の思い描く国益を護る犬となっているからだ。アメリカを楯としと日本国土を護る、そのためには一部の国民の苦しみはやむを得ない。そう考えるのだろうが、これは誤った考えだ。
国民の総意で成り立つ日本国にあって、その存在を否定されたり、苦しみを受けたりして良い人は、1人たりといていてはならない。国家、公益と言えば、個人の存在は否定されても仕方ないと考えるのは、民主主義を理解しない思想だろう。と書けば、では個人を尊重して国家が消滅するようになって良いのか!と反論する声が聞こえそうだが、そんな極論は意味がない。誰が、どこが日本国土を奪うのだ。中国?ロシア?北朝鮮?
馬鹿げてる。
そのために政治があるのではないのか?国家間の利害を解決すべきが政治力なのに、その力量のない政治屋の弁舌に騙されているだけだ。
アメリカ軍が日本に駐留するのは、日本を護るためではない。日本国土を使ってアメリカの利益を護るだめだ。そこを見抜けずにアメリカ軍基地を造る手先になることは、日本に対する裏切りだろう。
海上保安庁の暴力に続いて、今度は機動隊員が「土人!」などの暴言だ。
ここにも犬がいるが、何を護るべきかを弁えない、こんな連中が機動隊と来ては、平和や安全を求める国民には悲劇の極みだろう。
その上に、橋下人気に乗じて知事になったに過ぎない奴は、この機動隊員を激励した上に「どっちが混乱を起こしているのだ」と言い放った。
国とは、なんたる存在か。国家とは、何によって成り立つか。
そこから学ぶべき輩が多すぎるよ。
こんなのがいるから日本は世界をリードする国家になれない。

最新の画像もっと見る

1 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
Unknown (五体満足)
2016-10-22 00:53:36
もし、沖縄に行って暴言を吐いたのが、兵庫県警の人だったら、知事の井戸敏三さんは、注意をするだろうね。

コメントを投稿