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松平郷周辺FW -5-

2024-05-10 07:25:25 | 取材・旅行

松平郷周辺FW -5-

令和6年5月5日、いつものメンバー(積知積徳会)で、松平郷周辺へFW(フィールド・ワーク)に行ってきました。その様子を10回にわたってお知らせしています。

今回の訪問地です。

第5回 松平東照宮 です。地形図です。平地が少なく、石高もわずかです。

時期にもよりますし、範囲もわかりませんが、250石、470石説があります。いずれにしても、わずかです。

今回は、この中の松平東照宮に絞って紹介します。

説明がありました。

文字起こししてみます。


松平東照宮は、はじめは松平家の居館の一角にあった八幡社という屋敷神でしたが、1619年に久能山から東照宮 (徳川家康)が合祀され、 名が改められました。徳川将軍家につながる宗家から分かれ、 松平郷を治めた松平太郎左衛門家は、大正初期までこの地に居住していました。 現存する水濠や石垣は、九代尚栄が関ヶ原の合戦の後に築いたものといわれています。境内には、松平家が代々産湯に用いたという産湯の井戸や、 松平家に関する資料を紹介し松平郷館があります。


笠懸の「かえで」と見初めの井戸

文字起こししてみます。


笠掛けの 「かえで」と見初めの井戸 (跡)

その昔、親氏公 (徳阿弥) が高月院 (寂静寺)を訪ねる道すがら、この「かえで」 に笠を掛け、 咲き誇る 「あやめ」 の美しさにみとれ一息入れていました。
そこに 「あやめ」 を摘んでいた水姫が井戸の水に一輪の 「あやめ」を添えて差し出したことが二人の出会いでした。
以後、多くの若い男女が見初め井戸により結ばれたと言われています。
※見初めの井戸は、昭和7年の水害によって土砂で埋まってしまったため、 この井戸は復元されたものです。


東照宮に入ります。

NHK大河「どうする家康」で参拝者が大きく増えました。

九代尚栄が築いた水郷です。

「国指定史跡」とは、文化財で言えば「重要文化財」に相当します。

拝殿です。

説明板がありました。

文字起こししてみましょう。


国指定史跡 松平氏史跡

(松平氏館跡・松平城跡・大給城跡・高月院)
松平氏は江戸幕府の創始者である徳川家康の祖で、ここ松平町が発祥の地です。
伝承によれば時宗の遊行僧・徳阿弥が諸国を流浪中、東国から三河の大浜、そして松平郷に入り、土豪在原信重の婿となり松平親氏を名乗り松平城を本拠としたのが始まりといわれています。三代信光の時、後の徳川将軍家となる松平宗家と幕末まで松平郷に住した旗本・交代寄合松平太郎左衛門家に分かれました。信光は松平郷から津・大給・安城・岡崎城へ侵攻し西三河一帯に進出、一族発展の基礎を築き、松平氏九代目家康が徳川に改姓して天下統一を果たしました。家康の死後、太郎左衛門家代尚栄の時に東照宮が駿河から当地に勧請され、「ご称号の地」として松平郷は幕府から敬まれてきました。
平成六年、松平氏の居館(東照宮境内)を「松平氏館跡」とし、「松平城跡」、「大給城跡」、「高月院」の4ヶ所が初期松平氏の状況をよく伝えていることから、一括して松平氏遺跡として国の指定史跡となりました。
「松平氏館跡」(現松平東照宮)は、三時期の歴史的な段階がありました。初めは、親氏の居館としての松平氏館、つぎに松平信光以後、宗家と分かれた旗本松平太郎左衛門の居館、そして、居館廃絶後、今日みるような元和年間に勧請されていた東照宮を前面に祭祀した松平東照宮の段階です。境内には「産湯の井戸」と呼ばれる井戸があります。松平家では三代松平信光が当館で出生した際、この清水を用いたことから松平家代々の「産湯の祝泉」となったといわれています。 天文十一年(一五四二)に家康が岡崎城で誕生した際には竹筒につめて早馬で届けたといわれています。また、
館跡正面から西側に巡る水堀の石垣は江戸時代初期に整備されたといわれます。


図のアップです。

松平郷館です。

後に紹介する大給松平氏の子孫である作曲家・松平信博の碑です。

やはりこの二人。実は三代信光がすごい

拝殿

壁には長篠の戦いの図。

松平東照宮の由緒です。

まだ新しいですね。

2つの葵の紋。微妙に違います。

拝殿の天井画の解説です。

厳かな雰囲気です。

2015年に新調された108枚の天井画です。安藤則義氏の作です。松平郷の植物を描いたものです。

素晴らしい!

始祖 松平親氏 の公願文。「無量寿経」巻下より 

松平親氏は時宗の僧です。

我が家の浄土真宗でも、「無量寿経」は大切にしていますので、時宗と浄土真宗の近さがわかります。

「無量寿経」巻上・下をテキストマイニングしてみましょう。21,955文字です。

 

天下和順 日月淸明 風雨以時 災厲不起 國豐民安 兵戈無用 崇德興仁 務修禮讓」を探したら、

かなり後半の、19,416文字目から書かれていました。

天下の静謐を願ったものです。


拝殿奥の天井、黒漆です。

ご神体が納められている本殿です。

菊の瓦

三つ葉葵です

松平郷のHPです。

動画を見てみましょう。

ぶらり旅 第324回 「愛知県:松平郷・松平東照宮」-神社,絶景,紅葉-

◆徳川家康のルーツ 松平東照宮・そうでしょ家康・はじまりは松平郷・高月院/The roots of Tokugawa Ieyasu Matsudaira Toshogu/Japan

明日へ続きます。

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