黒姫Time

登山ガイド・自然ガイド「山音」のブログ
黒姫にログハウスを建て、黒姫山を望みマイペースで活動する暮らしを綴ります。

独鈷山

2018-11-30 18:15:24 | 
この時期は天気が良ければ主に北信、東信、上越
などの里山歩き。
今日は上田市の信州百名山、独狐山へ。


独狐山の名前は弘法大師が独鈷(密教で煩悩を打ち破る
象徴として用いる法具)を山頂に埋めたという伝説から
名づけられたといいます。(他にも説あり)
深く切れ込んだ谷やごつごつとした岩壁、奇岩を持つ
山域です。
塩田平から見る稜線はのこぎりのようにアップダウンして
います。

三角点の山頂に向かって東西南北からコースがありますが、
平井寺から登ってみました。
現在は無料になった平井寺トンネルの塩田平側の入口脇
から林道を登っていくと登山口があります。
途中の道はコンクリート舗装が途中まで施してあり、
途中から未舗装路。

登山口はわかり易い案内板があります。


下の方は所々場所の説明看板があります。
ほほつき岩 

馬返し 
生活物資を乗せた馬は急登でここから引き返したという

中寺跡
中寺があった場所で老僧の修行の場所だったが、明治の
廃仏毀釈の際に廃寺になった跡である

座禅岩
奥の院まで行けなかった僧がこの上で修行した岩

柳小坂


岩の下にはネズミの食痕(オニグルミ)


この辺りから沢地形の急登。
落葉に隠れて足元がよく見えず、滑る地面、石、
根、朽ちた杭などなど気をつけるところが多い。



所々に山頂まであと◯分の看板。



ゴツゴツした岩壁も


沢地形をトラバースして


尾根に北東尾根に取付いたら山頂まであと少し。


山頂は良い展望!


塩田平

美ヶ原

蓼科山、車山

浅間山


往路下山だけど、落葉に隠れた急坂を充分注意して下山。

帰りに生島足島神社に立ち寄ってみました。

歌舞伎舞台があり、回り舞台や奈落の仕組みが
見られたり、

武田信玄の古文書があったり、
御柱があったり、
朱色の鳥居や建物が印象的です。


気持ち良い初冬の一日でした。

展望の浅間隠山

2018-11-27 19:54:00 | 
足を伸ばして浅間隠山へ。
天気も良いので展望を期待して行ってみました。


二度上峠からのお手軽コースはゆっくりでも
2時間はかからないでしょう。


登山道も概ね歩き易い整備された道でした。


ただつづら折りのルートをショートカット
している跡も多数。
カラマツ林とミズナラ他の雑木林の中を
登って行きます。
登山道沿いにヤマツツジやサラサドウダン
などの樹々があったので6月頃は綺麗かな。

山頂からは浅間山!
黒斑山から見るのとはまた違った景色です。


草津白根山から志賀高原の山並み、


山並みが重なる景色が素敵。
妙義山や甲武信ヶ岳、金峰山、瑞牆山など


谷川岳、至仏山、燧ヶ岳方面


八ヶ岳


などなど、展望は素晴らしい!
山頂から北アルプス、北信越の山々は樹々に
阻まれますが。。。

往路下山、下りはあっという間です。

こっちまで来たついでに白糸の滝まで遊歩道で
行ってみました。
浅間牧場との堺から雑木林の中を行きます。
落葉のルートは木の根が隠れているので注意。


沢地形にはズミが多く、奥に入って行くと
ミズナラが目立ちます。



沢の音がしてきたら下りになって渡渉ポイント
ありで、トレランシューズで行ったのを後悔・・・

渡ったのはいいけれど、河原はイノシシの
ぬた場になっているような状態で激しくぬかるみ。
落葉に隠れていたり、崩れていたりの遊歩道は
わからず。
結局獣道をトレースして道路へ合流。
とりあえず無事に白糸の滝へ。


地層からしみ出している感じが他の滝とは違います。
浅間山に降った雨が地下に浸透して固い岩盤との
間から白糸のように流れ出ています。


海外からの観光客もいました。
やはり有名どころですね。

また来た道を戻りますが、観光地の賑わいは一切無く
静かな森歩きでした。

箱山・鴨ヶ嶽

2018-11-24 19:28:21 | 
薄ら積もった雪が溶けるのを見計らって中野市の里山
鴨ヶ嶽、箱山へ。
どちらも山城跡で、他にも稜線上に付随する城跡もあります。


鴨ヶ嶽城跡は戦国時代前後に北信濃を本拠地に勢力を
強めていた高梨氏の詰め城として築かれたとみられて
います。
高梨氏は黒姫伝説でも出てくる名前で馴染みがあります。

さて、スタートは東山公園、ウォーキングしている人が
目立ちました。
山の周りにイノシシ除け(だと思う)の柵があって、
ここを開けて入ります。


道標がしっかりした散策路。


クヌギやコナラの雑木林を登って行くと七面山展望台の
東屋。




尾根上に登って行くとすぐに箱山への分岐。


トラバースしながら箱山方面へ。


箱山峠、すぐ下にトンネルが通ってます。


峠の近くに石積み跡、炭焼き窯跡かな。


トンネルの上辺りは雑木林の気持ち良い尾根歩き


箱山直下はそこそこ急で、足元が落葉で見難い。
堀切もあり。


箱山山頂は三角点あり、北信五岳がよく見えます。



石碑や石祠も。
湯覚行者、聖神行者などと掘ってある石碑、
石祠に御嶽大神祈祷神璽のお札もあって
山岳信仰の山ということかな。


一旦、分岐まで戻って鴨ヶ嶽城跡へ登っていきます。


三角点があり、堀切を横切り山城跡の展望地。
今日は北信五岳の他にも北アルプスの山々も見えました。





山城跡からも下れるみたいだけれど、更科峠まで
足を伸ばしてみました。
人通りは多くないようで、ササに覆われているところも。


鎌ヶ嶽城跡、菅城跡など稜線上の平坦地がありました。



更科峠は林道が通っています。
馬頭観音や道標も。道標に左◯◯ 右☆☆とあったけれど
読めず。。。



あとは林道で駐車場へ。


帰りに高梨小館跡にも立ち寄り。

箱山〜鴨ヶ城の山々が高梨小館の東側に屏風のように
立ちはだかっているようでした。

里にも雪

2018-11-24 07:11:31 | 暮らし
昨日、今日と朝は薄ら積雪。
やっと初冬らしくなってきました。

今朝の黒姫山も雪化粧。まだ足りないけれど。


我家の畑も薄らと。スノーダンプも出したし、
雪囲いも済んでいるので順調に積雪して欲しい〜。

戸隠古道と新蕎麦

2018-11-22 18:47:26 | 
夕方から天気は下り坂、霙や雪予報の今日は
昼食に新蕎麦を食べに行くため、戸隠古道を
歩いてみました。
ま、車で行けばすぐなのですが(笑)

一ノ鳥居苑地から町石を数えながら歩く古道は
時に民家の裏やバードライン沿いも歩くけれど
とても歩き易い整備されたルートです。



道標には「右 ちゅういん  左 ほうこういん」
廃仏毀釈で梵字は削られています。


町石は古いものと新しいものの混在。
古いものは数個しか残っていないとか。
並列に置いてあるものも


火之御子社経由で中社参道へ。


山口屋さんの角にも「五十一丁」


中社では新嘗祭の太々神楽の奉納がありましたが
滑り込みアウト! 
ちょうど終わったところでした・・・残念


昼時の「うずら家」さんは平日だったけれど待ち人
多し。新蕎麦を食べるべく我々も待ち人になって
今年初、新蕎麦いただきました。

保存食

2018-11-21 21:04:33 | 暮らし
雪予報を前に大根を全部収穫して保存食にすべく
一気に下処理を。

切り干し大根は先日から少しずつ作っているので
乾燥してきたものも



葉っぱは栄養があるし、冬場は緑野菜が減るので
茹でて粗熱と水分をまずは風通しの良い日影で飛ばして
冷凍保存と乾燥保存に。
乾燥は今年初、その後は薪ストーブの煙突周りで乾燥を。


まだ数本掘ったものがあるのでしばらく大根づくしだな。

クライミング研修

2018-11-19 22:55:05 | 
昨日、今日は所属の静岡山岳自然ガイド協会の
クライミング研修。
当会のフリークライミングインストラクター
トミーさんの指導で和気あいあいと行なわれました。



初日は城ヶ崎ファミリークラックエリアで研修。
基本的なことからクラックルートを3〜4本。

まずはテーピング、基本の結びを確認。



ジャミングを板を使って解説


トップロープで登ってみます。






支点の設置方法や回収方法の解説にボードを使って
わかりやすく。


この時期夕暮れも早く、撤収して温泉宿へ。
熱い温泉でした〜。
夕食後はオリンピックのクライミング競技についての
説明とトミーさんの海外クライミングスライドショーで
楽しい時間を過ごしました。


2日目はジムにてまずはオリンピック競技種目を体験。
スピード競技のルート(少し足りないけれど)を前に
言葉を失う(笑)
こんなのよく数秒で登れるな・・・・

身体が慣れてきたら我々のレベルに合わせた(←ココ重要)
模擬競技の実施。
採点しながら複合で競います! 
男女別に優勝商品あり、の言葉に俄然やる気が(^^;)
男性5名、女性3名だけど

ボルダリング。課題は2つ。注目を浴びながら登ります。


リードの代わりにトップロープで。制限時間内に課題を。


最後はスピード。接戦でした!


商品もらってご満悦な優勝者(^^;)
 

ガツガツ登るだけでない、楽しく登る、そんな研修でした。
トミーさん、ありがとうございました。
みなさん、お疲れ様でした。

落葉を踏みしめ虫倉山

2018-11-16 16:38:58 | 
天気が良さそうなので展望の良い虫倉山へ。



コースがいろいろあるけれど、まだ行った
ことのない小川村の大洞登山口から。
小川村は「信州の自然百選(景観選)」
「信州サンセットポイント百選」に選ばれている
北アルプスの景観が素晴らしい場所があります。
星と緑のロマン館向かいの大洞高原に登山口
があります。
登山口は飯縄山稲丘神社の参道に。


しばらく登るとコンクリート道路と合流して
急な道路を登って行きます。


コンクリート道路が終わって砂利道のつづら折り。
登り上げると稲丘神社、 飯縄山山頂でもあります。

屋根の上に六文銭、真田の関係の神社の模様。


ここからスギ、カラマツの植林地やコナラやミズナラ
の薪炭林、ブナ林など植生は変化し、アップダウン
が続きます。
何の爪痕?シカ?クマ?


飯縄山から下った鞍部は林道と合流


そこそこ急な勾配をつづら折りで。


1310mピークは比較的広い平坦地。


樹々の間に白馬の山々がチラチラと。


また急登を登って大洞山の三角点。
特に標識も無く、展望もあまり無いです。


下って登りに入るとブナも増えてきます。

次のピークは虫倉山系の最高峰1391m
展望はほぼ無し。


少し下っていくと戸隠連峰や黒姫山、飯縄山が
見えてきます。


進路を南に変えて虫倉山が見えてきます。


程なく不動滝コースと天神城コースからの
ルートと合流


細尾根もあるけれど足元は安定。


山頂はちょうど入れ替わりでひとりじめ。
雲はあるものの良い展望!





落葉して見通しも良く、歩いていてちょうど良い
気温の登山日和でした。

若槻山城跡

2018-11-15 17:42:07 | 
パソコン仕事の息抜きに近場の若槻山城跡へ。
もとどり山から坂中峠に繋がるルートで三登山を
中心にトレッキングルートが整備されています。
善光寺平を見下ろす里山で戦国時代は要衝で、
若槻山城は戦国時代は上杉側の手中にありました。



今回は蚊里田八幡宮をベースにひと回りする
コースで行ってみました。
若槻温泉に向かっていくと案内板があるので
よく見ていけば間違うことはないと思います。
コナラ、クヌギの林は落葉が始まっています。


ムラサキシキブの実がひっそり


途中に堂沢出城跡があります。
ここは地元の小学6年生が発見した遺構です。
若槻山城と里城の中間部に位置して、尾根上に
人工的な平らな場所がいくつか、土塁もあり、
山城であった可能性が高いということで調査を
したということでした。



林道を横切り基本的に尾根沿いに登って行くと
若槻山城跡があります。
長野市周辺の山城に行っていますが、ここは割と
広い敷地で、主郭〜五の郭の他、さらに上部に
番所、それぞれの上部に空堀が3重〜5重にがあり
土塁も整備されて警備が万全な印象でした。



山城の山側の空堀は3重に


番所は狭いが土塁と空堀も


さらに登って行くと稜線に。
スギの植林と雑木林の堺。


アンテナが多数ある山なので遠くからでもわかりやすい


善光寺平がよく見える展望地まで。



下りはアンテナ帯から蚊里田八幡宮へ向かう尾根で。
蚊里田八幡宮は土俵がある神社
イロハモミジは紅葉終盤



車が複数あればもとどり山から若槻山城跡への
縦走も楽しめます。
秋時期が歩いていてちょうど良いですね。

痕跡

2018-11-14 16:33:02 | 暮らし
段々とイノシシの掘り返しが我家の建物の近くまで
来ている・・・。困ったもんです。

獣道、ぬた場、足跡  痕跡だらけ。

お隣の畑を通り

水路の縁を完全に壊して渡り

湿っている場所がぬた場

足跡