黒姫Time

登山ガイド・自然ガイド「山音」のブログ
黒姫にログハウスを建て、黒姫山を望みマイペースで活動する暮らしを綴ります。

唐松岳〜五龍岳

2018-08-28 19:18:27 | 
昨日、今日とお仕事で唐松岳〜五龍岳。
昨日は稜線はガスっていたけれど、中腹までは
まずまずの天気の八方尾根から入山。
八方池までは平日とはいえ人出があります。


すっかり秋の花々に移り変わり。
所々でタムラソウの花が綺麗に咲いていました。


ウメバチソウもこの時期の花。


ツリガネニンジンの淡い紫色も素敵。


ヤマトリカブトもこの時期の花。


扇雪渓の雪もだいぶ少なく。


丸山ケルン手前の沢地形にはチングルマの花や種、
ウサギギクがまだ咲いていました。




タテヤマリンドウやイワギキョウはひっそりと。



唐松頂上山荘手前のトラバースルートは現在
尾根ルートで山荘の上部に登り上げます。

ガスの中、五竜山荘に向かって牛首の鎖場を通って。
少しガスは取れてきたものの五竜は顔を見せず・・・


岩場にイワウメが残っていました。


五竜山荘近くでまたガスが濃くなって、かなり
近づいてからでないと山荘を認識出来なかった・・


今日は西風強く、悪天候のため五龍岳へ行くのを
あきらめ荒れる前に下山。
遠見尾根は風の影響はほとんど無く歩けました。
雲が取れない稜線を振り返る。


中遠見からカクネ里氷河も見えました。


午前中のうちに下山して温泉でまったり〜。

ひょうたん池から志賀山

2018-08-26 18:49:20 | 
週末は仕事で志賀高原へ。
木戸池からひょうたん池経由で志賀山に。
変わりやすい天気だったけれど、これもまた良い経験でしょう。


ひょうたん池の全容は私のカメラでは写せず。
まあ、上空から見ればひょうたんの形に似ているから
なのですが・・・

渋池まではとても静かなルート。
ひょうたん池の隅でクロサンショウウオ(たぶん)の幼体
(だと思う)を発見。


ゲンゴロウもいて(動きが早く写真は撮れず)個人的に
なかなか楽しい場所でした。

志賀山へのルートは風が通らず蒸し暑かった・・・


裏志賀山への登り返しで雨に降られ、雷の音を聞きつつ早々に下山。
渋池で晴れ間が出てきてほっとしたと思ったら木戸池手前でまた雨。

天気予報通り、変わりやすい天気でした。

火打山

2018-08-22 19:44:38 | 
のんびり高谷池ヒュッテ泊で火打山へ。
下見のお供で行ってきました。

朝の天狗の庭では綺麗な鏡火打が見られました。



昨日は黒沢湿原経由で。
富士見平分岐からパッと開ける風景は気持ち良い


オヤマリンドウが盛り、イワショウブがそろそろ終盤



夏の花はもうそろそろ終わり。
黒沢池ヒュッテ脇の日影にあったモミジカラマツ、ヤマハハコ



茶臼山経由で高谷池へ
シラタマノキは実に。


ウメバチソウはこれから。


オオバスノキの実はブルーベリーそのもの。


雲が増えてきた高谷池、イワイチョウも黄色に色づき始め。


天狗の庭を散歩。火打山山頂は雲の中。


夕暮れの火打山。見ていて飽きない雲の流れと雲の色。



今日は朝から良い天気で期待が膨らむ山頂からの展望。
高谷池ヒュッテを出発して振り返る。


天狗の庭から池に映る火打山が見事。


途中で足元にミヤマクワガタ・・・何故ここに。


ミョウコウトリカブトが盛り


振り返って妙高山


ウサギギクはほぼ終わり


山頂到着!展望素晴らしい〜
久しぶりに山頂でのんびりしました。




下山はあっという間。
天狗の庭まで下りてくると少し雲が出てきた火打山


高谷池ヒュッテは増築工事が進んでいません。
大きな岩が出てきてひたすら砕いています・・・
来年も定員は少ないでしょうねぇ。


昼過ぎに笹ヶ峰へ下山。
ついでに苗名滝へも寄り道。
今日は結構水量が多く見応えありでした。


お疲れ様。また紅葉の時期に。

実り始める袴岳

2018-08-19 20:21:08 | 
袴岳は四季を通じてふらっと行きたくなる低山。
ちょっと雲が沸いてきていたけれど日影は涼しい。



この夏はこの辺りも暑かったので行く気がしなかった
けれど、お盆が明けて一気に涼しくなったので
行ってみることに。

目的はいろいろな実の状況を偵察。
ふむふむ順調に実がなっていて熟すのを待つばかり。

今日はサルナシの実がよく目につきました。


こちらも順調に、ミツバアケビ


これも好き、ツノハシバミ


定番、ヤマブドウ


今年は花を良く見たヤマボウシ


足元にマルバノフユイチゴ


よく考えたら食べるものばかり・・・が目につく

少しずつ葉も色づき


虫こぶも目立つ
ヤマブドウハトックリフシ

マタタビミフクレフシ


のんびり探しものをしながら山頂へ。
ちょっと雲はかかったけれどまずまず。


柏ヶ峠、林道を経由して周回コースで下山。
これから実りの秋!ですねえ

秋の気配の立山

2018-08-17 20:25:43 | 
急に気温が下がった今日は立山へ。
まだ夏休みという感じで子ども連れの家族もたくさん。
風は冷たく、一気に秋の気配でした。



扇沢から入ったけれど、今日は7:30が始発のトロリーバス。
約1時間半並んで無事順調に室堂へ。
ダムの観光放水も。


黒部ダムから遠く読売新道の山々


室堂はさすがに風が冷たい。13℃くらいでした。


立山三山縦走へ、まずは浄土山。
立山カルデラ方面は雲でまったく見えず・・・
緩やかな浄土山山頂へ。
慰霊碑の方はロープが張られていて近づけなかった。


秋の花に移り変わり。
タテヤマリンドウ


トウヤクリンドウも終盤


富山大学研究所から龍王岳


一ノ越へ下って雄山へ登り返し。
一ノ越は老若男女、人が多い。


登りと下りの印をつけてくれているので入り乱れることは
少なかった今回。
一ノ越では雲に隠れていた山頂もすっかり晴れ渡った。


続いて大汝山へ。


風は相変わらず強め、その分雲もだんだん取れてきました。


富士ノ折立。
韓国からの登山者が大勢登っていたので山頂はパス。


下っていくと右側に内蔵助氷河。こちらは鹿島槍ヶ岳の
カクネ里氷河とともに認定されたもの。
非常に近いところから見られる氷河です。


登り返した緩い山頂が真砂岳


別山もよく見えます。


登り返して別山。


剣岳は雲に・・・残念。


劔御前小屋前も賑やかでした。
思いのほか早く到着したので下山。
大きな荷物を背おった人とたくさんすれ違い。
ナナカマドの実もすっかり赤く。


チングルマも実に


キャンプ場も色とりどりのテントが賑やか。
ぐるりと立山三山。




地獄谷のガスの吹き出す音が生々しい


帰りのトロリーバス、ロープウェイ、ケーブルなども順調に
乗り継いで扇沢に到着。
トロリーバスも今年で終わり、来年からは電気バスです。


歩くには涼しく、登山日和の立山でした。

避暑

2018-08-13 15:36:25 | 暮らし
昨日から両親と甥っ子が避暑しに黒姫へやってきた。
早速虫取り網を手に森に入ってみたが収穫無し。

今日も朝から虫取り網を手に別の森へ。
が、収穫無し。今年は虫の動きも早い感じ。
マタタビがすでに良い感じの実に


なかなか目的のものが無く、薮をかき分け苦戦中の甥っ子。
ま、もうちょっと体力必要かな(笑)


その後は雨の合間をついて苗名滝へ。
ちょうど雨が上がり青空も。


さて最終日は何をしたいのか・・・

展望の稜線歩き

2018-08-10 19:51:37 | ガイドツアー報告
3日間中日ツアーズさんのガイドで常念岳〜蝶ヶ岳縦走
でした。


台風の動きが心配されましたが、大きな影響なく、
初日は少し霧雨にあたりましたが、メインの2日目は
朝から槍穂が見え、展望の稜線歩きが出来ました。


そしてまさかの我々以外誰もいない山頂を満喫。


行く先も見え、遠くに見える蝶ヶ岳ヒュッテにやや不安
な方もいましたが、しっかり歩き通せました。


トウヤクリンドウも良い感じに咲いています。


夕方にガスが取れ、雲の上に槍が浮かびました。


3日目朝は濃いガスに覆われましたが、出発のころに
穂高連峰が雲の合間にチラチラみえるほどに回復。


青空が広がった上高地に無事到着。
3日間、お疲れ様でした。

朝は早い

2018-08-07 19:57:07 | 暮らし
電話の音で起きたのは5:00
もう一度電話が鳴って、受話器を取ろうとしたけど
間に合わず。
そしてすぐに家の呼び鈴、ピンポーン。
お隣のじいちゃんでした。

「もろこし用意できるけどいるかね」

そう頼んでおいたもろこしの本数が穫れるとのこと。
ありがたくお願いしました。

農家の朝は早いや・・・ふ〜ぅ



高妻山・夏

2018-08-05 22:22:40 | ガイドツアー報告
夏の高妻山へ!


高妻山といえば花の時期と紅葉の時期がベストシーズンですが、
花の時期はブユの襲撃、紅葉の時期は日が短い、そしてともに
入山者が多い(特に週末)という状況。
なので、ゆっくりと焦らず登り、日の長いこの時期に。

この時期4:30にはヘッドランプ無しで歩け、牧場の牛たちの
視線をあびながらスタート。


大洞沢の登りは荒れていますが、新しく草刈りしたルート
や目印等整備がなされているのでよく見て行けば大丈夫。


ここのところ雨も無く、沢の水量は少なく沢をぬって行く
登山道は渡りやすいです。滑滝も水量少なめ。


帯岩も特に問題無し


ただ全体的に一不動までの沢沿いルートは足元は不安定な
石がゴロゴロしています。
沢沿いはクロクモソウが良い感じ


一不動からは尾根沿いのアップダウン、修行の道。
ツリガネニンジンがゆらゆらと


アップダウンにやや苦戦


九勢至から急登を見て「こんなに登ったのにまだ・・・」


急登にやられているおふたり(^^;)



やっと到着! しばし休憩〜
北アルプスの上部は雲がかかってしまったけれど
雨飾山、火打山、妙高山、黒姫山などはすっきりみえました。


下山も苦行、登りもあります
徐々に遠ざかる高妻山
ハクサンオミナエシも満開


六弥勒から弥勒尾根へ。
ここで高妻山は見納め


弥勒尾根も長い急な下り。
だいぶ苦戦していましたが、無事牧場合流。

長い一日、大変お疲れ様でした!

表銀座で槍ヶ岳

2018-08-02 20:18:21 | 
久しぶりに槍ヶ岳へ。
どこから見ても目立つ山容は絵になります。



まずは中房温泉から合戦尾根で燕岳へ。
合戦沢の頭までは青空で稜線からの展望を期待


・・・したけれど、燕山荘についたら雲に覆われ・・
燕岳への稜線歩きも厚い雲が。



コマクサも終盤


大天井岳へ。雲があったので涼しく歩けたのは良かった
けれど、やはり展望ルートなのでちょっと残念。
大天井岳で天気待ちしたけれど、厚い雲はなかなかとれず。


昼過ぎには大天荘についてマッタリ。
サルの調査以来、毎年お世話になっているお宿です。



2日目の朝は良く晴れた稜線。


大天井ヒュッテまで下り、喜作新道へ。
ビックリ平から北鎌尾根


西岳ヒュッテまでの東斜面のお花畑、今年は花の成育が早い


西岳ヒュッテから鉄梯子も使って大きく下り、アップダウン



だんだん槍ヶ岳が近づいてくる感じはいいなあ


岩場に花々
ミヤマリンドウ


ヨツバシオガマ


ウサギギク


イワオトギリ(か、シナノオトギリ)


チングルマは果実に


イワギキョウ


トウヤクリンドウも咲き始め


イワベンケイは実に


シコタンソウも


槍の穂先へ登っている人も少なく、比較的スムーズに
高校生らしきグループが登ってました。


昼過ぎに午前中に通り過ぎたヒュッテ大槍に戻ってマッタリ。
夕暮れ時に綺麗な雲を見て就寝



今朝も綺麗な朝焼けでスタート。


槍沢で下って行くと朝焼けの槍


続々と登ってくる人々を見送りながら下山。
横尾もまだ静か


混み合う前の河童橋で。


まずまずの天気の中、久々の槍ヶ岳を楽しみました。