行く末遠ければ

生まれも育ちも富山県砺波市
地元サッカークラブ・カターレ富山を応援するブログ

恩返し勝利で首位堅持。ホーム負けなしを継続 ヴァンラーレ八戸戦

2023-06-25 22:35:51 | カターレ富山
2-1で勝利!
試合前にはカターレ富山創設15周年レジェンドマッチが開催され、これまで積み重ねられた歴史に思いをはせるシーンもありました。
そして迎えた八戸戦。
石﨑前監督と、チームコンセプトを受け継いだ小田切監督との直接対決。
接戦となりましたが、譲らぬ気迫で上回ったカターレが勝ちきり、ホーム負けなしを継続。
クラブの歴史にまたひとつ、勝利を積み重ねてみせたのでした。

レジェンドマッチの和気藹々とした雰囲気もひと段落して。次は真剣勝負。今現在を戦うカターレの、今季初のホームナイトゲームとなった今節。
前監督として手の内を知り尽くす八戸・石﨑監督に対し、田川と坪川以外の9人は当時からのメンバー。真っ向勝負で挑む対戦となりました。
試合の入りは集中したカターレが押し気味に、その後相手の反撃を受けつつも、なんとかしのぎつつチャンスをうかがうーーー前節の岩手戦と同じような試合展開に。
やはり、相手がどことかは関係なく、いかに自分たちのスタイルを崩すことなく集中してプレーできるか?今節もまた、そんな部分が問われた試合であったかと。
そんななか、前節同様に均衡を破って先制したのはカターレでした。
39分、陽次の技ありヘッドが決まり、スタジアムが沸くことに。
スタメンに起用された柳下からのクロスに合わせてのゴール。柳下にとってはディフェンスラインの間に蹴り込むかたちは、あらかじめ狙っていたもの。その意を汲み、ゴールを背にしながら後頭部に当てての陽次のヘッドには、驚かされました。
前節、イエロー2枚で退場となってしまった大山。その無念を思えば、代わってスタメンとなった柳下にとっては、いやがおうにも気合の入る試合であったことかと。
そして、2試合連続ゴールの陽次。連勝に向けて、勇気の出る見事な先制点でした。

そして、次の1点もカターレにもたらされることに。
71分、ペナルティエリア内で倒された吉平が得たPKを、自ら決めて追加点。
先日の天皇杯での選手一巡PK戦、そして前節の絶体絶命ピンチをしのいだPK阻止など。このところ、いつになくPKに縁のあるカターレにあって。
今節も、決めたと思ったら、先に動いていたと判定されて蹴り直しというアクシデントもありましたが。
ただ、カターレにとっては先の京都戦で経験済みのシチュエーション。
2度目のキックとなった吉平でしたが、動じませんでした。相手GKとのメンタル勝負。どちらの強い気持ちが勝つか。
そこでより強い気持ちを見せたのが、カターレのPK絶対決めるマン・吉平。
1度目と同じ正面に蹴り込むという強心臓っぷりで、見事に決めきってみせたのでした。
思えば、石﨑監督在籍時にも、前所属・藤枝との古巣対戦でPKを決めたことがあったっけ。
イシさんがいなければ今の富山にいる自分もいない、と吉平。その思いを、サッカー選手としてプレーで示してみせたのでした。

恩返しゴールで2得点。さらに勝利を近づけたカターレでしたが。
前節同様に・・・と言ってはなんですが。
今節もまた、2点目を挙げてから程なく1点を返されてしまうことに。
75分、鋭いカウンターから妹尾 直哉に決められてしまい、1点差に。
楽に勝てる試合などない。その事実を、またも突きつけられることに。
それでも。
勝利への意志が揺らぐことはなかったカターレ。
終盤の苦しい時間帯にあっても、怠慢なプレーになってしまうことはありませんでした。
積極性を失うことなくハードワークを貫くーーーそれもまた、石﨑前監督の教え。
それを、プレーでもっていかんなく体現してみせたカターレ選手たち。
4分あったアディショナルタイムも、誰一人として気を抜くことはなく。
前節に続き、今節もまた2-1でしっかりと逃げ切りに成功。
価値ある勝ち点3を獲得し、2連勝。
そして平均勝ち点を2とする勝ち点30を積み重ねることとなったのでした。

前節終了時に2位であった鹿児島が、鳥取に0-1で敗戦。先のホーム戦で鳥取に勝てなかったカターレとしてはとやかく言えませんが、痛恨の敗戦で勝ち点差が開くことに。
そして、前節の対戦であわやというほど苦しめられた岩手が、4連勝を狙っていた松本を撃破。
一方、6戦連続負けなしでじわじわと浮上してきた岐阜が6位に。
上位陣が苦戦するなかで、カターレ同様に2点差から1点を返されるも逃げ切った愛媛が2位浮上、首位との勝ち点差2は変わらず。
あらためて示された、今季J3の混戦模様。
そのなかで、我慢強く、粘り強くプレーし、2連勝。首位を堅持したカターレ。
勝ちきることの意義を、その影響の大きさというものを、再確認させられました。

15周年のカターレの歴史と伝統、それをあらためて実感したレジェンドマッチ。
そして、決意を新たに臨むことになるJ3優勝からのJ2復帰。
まだ、道半ば。
されど、着実に進んでいます。
天皇杯2回戦を含め、6月を負けなしで乗り切ったカターレ。
上位陣との直接対決が組まれる試練の7月。気を張らねばならない試合が続きます。
勝って兜の緒を締めよ。
単独首位が、あたりまえになっていくためにも。
勝ち続ける意思を、さらに強固なものとせねば。
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第15節 ヴァンラーレ八戸戦

2023-06-23 20:32:34 | カターレ富山
首位に立ったクラブは勝てないというジンクスに屈することなく、見事にアウェイで勝利を飾った前節。
首位を堅持する連勝を目指して臨む、ホームでは今シーズン初となるナイトゲーム。
昨季途中まで富山を指揮していた石﨑監督が率いる、ヴァンラーレ八戸を迎え撃ちます。

昨シーズンの対戦では1勝1敗だった八戸戦。
ホームでは先制点を許してしまったものの、大野の2ゴールの活躍で逆転勝利。
アウェイでは先制点を挙げたものの、試合終了間際に元カターレの萱沼 優聖に逆転ゴールを喫し、敗れています。
双方のチームにとって、ホームで勝利しアウェイで敗れる結果となりました。
カターレにとっては、それぞれがただの1試合以上の意味合いがあった試合でした。
クラブ新記録を樹立したものの、その後のアウェイ2連戦で1分け1敗と停滞。巻き返しを図りホームで迎えた八戸戦であったものの、先制されてしまい。
けれど、そこからの逆転劇。チームの底力を示した勝利でした。
アウェイでの再戦は、シーズン終盤の第30節でした。
小田切監督就任から3連勝したものの、藤枝に4失点の大敗。そこから立ち直るべく挑んだアウェイ八戸戦、そこで幸先良く先制するも。
攻勢に晒され、劣勢を強いられるなかでも耐えていたものの、最後の最後で勝ち越しゴールを許してしまい、手痛い敗戦。
さらには次節の今治にも敗れて3連敗、事実上、昇格の目がほぼ無くなってしまったのでした。
そして迎える、今節。
今節もまた、ただの1試合以上の意味を持つ試合となることでしょう。
単独首位とはいえ、2位・鹿児島との差は2。負けでもすれば、たちまち追い抜かれてしまう差でしかありません。
連勝すべきシチュエーションで、しっかりと勝ちきるーーー言うは易く行うは難し、というところではありますが、それでも。やりきるよりほかありません。
そのことが、まだ半分にも満たない状況である今シーズンを戦っていくにあたり、重要となっていくことは明らかでしょう。

八戸は前節、ホームで福島に0-3で敗戦。
先制されて追う展開となったなかで、チャンスを作り出すも決めきれず。試合終盤、突き放される2点目、さらに終了間際にダメ押しの3点目を決められ、万事休す。
決めるべきところで決めきれない勝負弱さを露呈してしまい、第4節のホーム開幕戦以来となるホーム戦勝利が、またも達成されないままということになりました。
指揮を執っているのがカターレの前監督であった石﨑監督だから、というのもなんですが。
決めるべきところで決めきれず勝てない、というシチュエーションは・・・正直言って、石﨑監督時代に何度もあっただけに。どうにも他人事のような気がしません。
そして、今節は石﨑監督を敵将として迎え撃つ立場。
昨季途中に監督交代がありながら、ベースとなるメンバー、戦術に大きな変更がないカターレ。それはすなわち、今季J3の対戦クラブのなかで、他のどの監督よりもカターレを知る石﨑監督が相手、ということでもあります。
各選手の長所・短所を知り尽くす石﨑監督。そして、ピッチレベルにおいても、元チームメイトであるところの姫野 宥弥の存在もあり。
姫野に関しては、カターレ所属時に前所属であった藤枝戦に躍動、勝利に貢献する活躍を見てきているだけに。同じことを、今度は受ける側になるかと思うと複雑です。
昨年の交代から引き継いで以降、小田切監督のサッカーのベースとなる部分は、石﨑サッカーを継承してのもの。とは言うものの、まったくのコピーであるわけでもなく。小田切監督自身のポリシー、そして右腕たる長山コーチの影響も受けつつ、磨いてきたもの。それを、“師匠”たる石﨑監督に、いかにぶつけるか。恩返しを果たすか。
奇しくも、ここまで14試合でカターレも八戸も総失点14で同じ。それでも首位のカターレと9位の八戸とを分けている要因は、得点力。カターレの24に対して八戸の15と、相性だなんだと無視できないレベルでの差があります。
すなわち、“小田切色”とでも言うべき要素が出ている部分。そこを十二分に出し切ることが、勝利への道なのでしょう。

期待したいのは、吉平。
かつて、石﨑監督の就任に合わせてカターレに移籍加入し、姫野、安藤とともに藤枝三人衆として石﨑サッカーの体現者となっていた吉平。
吉平と安藤はカターレ、石﨑監督と姫野は八戸と、道は分かれることとなった今シーズンではありますが。
姫野と同様に、藤枝・富山・八戸で三度石﨑監督の下でプレーするという選択肢も、あったかと思います。けれど、そうしなかった。富山に残る道を選んだ。
それはすなわち、カターレでJ3優勝、J2復帰を成し遂げるという覚悟を決めたということに他ならず。
その決意を、プロサッカー選手としてのプレーで示すこと。それこそが、薫陶を受けた石﨑監督への恩返しというものでしょう。
また、八戸戦と言えば、前回対戦でせっかく先制ゴールを挙げたのに逆転負けをくらってフイになってしまったこともあります。
岩手戦に続いての2試合連続ゴールが、今度こそ八戸を下してカターレに勝利を呼び込む得点となるように。
たゆまぬ進化を続け、その先に優勝を見据えている姿を、恩師に見せるためにも。
そしてなにより、ホームで応援するファン・サポーターの期待に応えて勝利するためにも。
カターレ富山に吉平 翼あり!と、見る者を魅了する活躍ぶりを示してほしい。そう願います。

今節の試合前には、カターレ富山15周年記念事業の一環として、クラブOBによるレジェンドマッチも開催されます。
クラブの積み上げてきた歴史に思いをはせる、特別な日となりましょう。
その歴史の中に含まれる、石﨑前監督、そして元カターレ・姫野。彼らをリスペクトしつつも、超えてみせねばならない今節。立ちはだかるならば、押し通るのみ!ならばこそ、勝つしかないでしょうよ!

師匠越えを果たし、進化を成し遂げ真価を示せ!

勝たれ!!!富山!!!!!
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勝利への執念で首位堅持!大ピンチに屈せず勝ち点3を掴み取る いわてグルージャ盛岡戦

2023-06-18 11:05:58 | カターレ富山
2-1で勝利!
2年ぶりの岩手戦。しかも、昇格失敗の現実を突きつけられたという因縁の地で。
ここであえなく敗れてしまうようなことがあったならば、「上位総崩れで首位キープした前節は、ただのラッキーだった」などと揶揄されるところだったでしょう。
首位にふさわしい格を見せて勝たねばならなかった一戦。
やはり、簡単な試合ではありませんでした。
それでも、勝った。勝ちきってみせた。
大ピンチに晒されながらも、チーム全員が勝利のためにプレー。全力で勝ち点3を追い求めた。その結果としての、価値ある勝利。
前回対戦で、昇格目前の岩手に「勝つべきクラブが勝つ」という格の違いのようなものを見せつけられて敗れたカターレですが。
今節、それを示したのはカターレのほう。
大ピンチにも屈せず、見事にリベンジを成し遂げたのでした。

2021年11月以来のいわぎんスタジアムでの試合は、当時とはホーム側とアウェイ側のゴール裏が入れ替わるかたちとなっていました。
試合に臨むにあたって、選手入場時には全員が揃いのTシャツを着用。先日の大怪我で戦線離脱を余儀なくされてしまったガブを激励するものでした。
出場する選手だけではない。まさしくチーム一丸となって挑むんだ!―――そんな決意とともに、キックオフのときを迎えることに。

ほぼ別チーム体制でリーグ戦と天皇杯とをこなした3連戦を経て。いつも通りの1週間のインターバルから、現在のカターレのベストメンバーで臨むこととなった今節。
選手たちもそれぞれ、この試合の重要度というものをしっかりと共有しながら試合に入っていったようで。
試合開始から、押し気味にすすめていたのはカターレ。
チームの持ち味であるところの前への推進力、ボールに喰らいついていくアグレッシブさを序盤から発揮。主導権を握りました。
ただ、バーに嫌われてゴールならず、などの惜しいシーンを作り出しながらも、得点には至らず。
自分たちのいい時間帯に決めきれないと、いずれしっぺ返しをくらうことになる・・・というのは、あるあるですが。
15分から20分を過ぎるころには、岩手の側も試合状況に対応。徐々にペースを盛り返すこととなっていきました。
現在12位と不本意な順位にいる岩手ではあるものの、だからといって、決して劣ったチームなどではない。その手強さというものを実感しながら、攻防を繰り広げることに。
あくまで、試合の結果が出るのは90分を戦い抜いて試合終了のホイッスルが鳴った時点。
うまくいくこと、いかないことがあっても、それを結果に結びつけることこそが、なによりも肝要でした。
そんななか、岩手は前半のうちにイエローカード2枚。
こういう拮抗した展開では、カードの影響が試合展開を左右することもあり得るーーーそんなことを思いつつ、前半はスコアレス。勝負は後半戦に委ねられることとなりました。

勝負は最初の1点をめぐる重苦しい展開になるのでは?との予想が、裏切られたとでも言えばいいのか。
後半開始早々に試合が動くことに。
51分、駿太、安光らのつなぎから陽次のシュートが決まり、先制!
前半も大詰めの44分にも、バーに当たってゴールならずという惜しいシュートがあった陽次ですが。見事に決めて、今季3ゴール目を挙げることに。
それにしても。過去岩手戦4ゴールという「岩手キラー」の陽次が、またしてもやってくれました。期待はしていたけれど、さすがに驚いたのが本音です。
さらに59分。中央の末木からボールを受けた陽次が前へとボールを送り出すと。それを、走り込んできた吉平が右足で蹴り込み、ゴール!追加点を挙げました。
大きな2点目によって、勝利をぐっと引き寄せることに。
ただ。
よく言われるジンクス・「2-0は危険なスコア」
もちろん、油断があったわけでもなんでもないですが・・・。
68分、FW佐藤 未勇にゴールを決められてしまい、1点を返されることに。
途中交代で入ったのが60分、そこからわずか3分で大きな仕事をしてみせた佐藤。逆転を信じて反転攻勢をかけようという岩手にとっては、勇気の出るゴールであったことは間違いなく。
一方のカターレにしてみれば、その交代出場の佐藤に対して寄せが若干甘くなってしまった、ということがあったのに加えて。シュートが末木の足に当たってコースが変わってしまい、さすがに田川も反応しきれなかったという不運も。なんとも後味の悪い失点の仕方。
ただでさえ勝たねばならない試合にあって、2-0から逆転負けなど論外というなかで。勢いづく岩手に、手を焼かされるカターレという展開が続き。

そんななか、79分。
同点ゴールをねらって攻勢をかける岩手、2点目を狙う佐藤をペナルティエリア内で倒したとして、PKを献上してしまうことに。
しかも倒したのが、既にイエローをもらっていた大山。2枚目で退場、1人少なくなるという。
イエローカードが試合に影響するのでは?という予想が、まさかこんなかたちで現実のものになるとは思いませんでした。
ただでさえ岩手に押し込まれるところを耐えていた展開であったなかで。
PKを決められて同点にされたならば、数的不利の状況のなか、さらに残り10分以上もある・・・まさしく、絶体絶命のピンチを招くこととなってしまいました。
極限の状況で、命運を託された田川。
すると。
キッカー佐藤のシュートを、横っ飛びでブロック!
見事に阻止し、ゴールを死守したのでした。
キッカーが絶対的に優位であるPK。運の要素も多分にはありますが。
それでも。
伊達に、先日の天皇杯・京都戦で選手一巡PKなどという修羅場をくぐってきたわけじゃないと。
年齢も近く仲良くしているチームメイト・ガブの思いも背負っていたという田川。大事な大事な場面で、値千金のビッグセーブで窮地を救ってみせたのでした。
こうなればもう、勝つしかない。
数的不利もなんのその。勝利への執念を燃やし、一丸となったカターレに隙はありませんでした。
5分あったアディショナルタイムも耐えきり、試合終了。
苦しかった試合を制し、アウェイの地で見事に勝ち点3をもぎ取ったのでした。

もちろん、スコアでも内容でも圧倒し、名実ともに完勝できれば言うことはなかったけれど。
それでも。大ピンチにも屈せず、勝ちきったこと。首位に立ったクラブは勝てないなどというありがたくないジンクスを覆し、勝って首位を堅持したこと。
そして・・・前回対戦では昇格するクラブとの差を見せつけられた試合。図らずも今回もまた数的不利に陥りましたが、その逆境を跳ね返して、リベンジを成し遂げたこと。
優勝するクラブは、こんな試合でも勝つんだーーーファン・サポーターに、そう印象付ける勝利であったことかと。
その意義は、とても大きいです。

他会場では上位を争う愛媛や松本が勝利し、差を広げることはなかったけれど。
それでも。1試合を消化して差が変わらないということは、そのぶん逆転されるリスクが減少したということでもあります。
勝てば、負けない。それが単独首位。
勝ちながら強くなるーーーそれを実践していくことが、今節のような試合をしっかりとモノにしていくことこそが、優勝への道なのでしょう。
大きな勝利をモノにして、またひとつ、優勝への手応えを得たカターレ。
シーズンはまだ半分も消化していないけれど、それでも。
優勝への気概、覚悟というものに、早すぎるなんてことは無いでしょう。
それこそ、勝ち続ける限りにおいては、首位は不動なのだから。
だったら、それをやり抜くのみです。
戦いは続きます。
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第14節 いわてグルージャ盛岡戦

2023-06-16 22:40:04 | カターレ富山
ホームの連続得点試合が止まるスコアレスドローで、勝ち点1を得るにとどまってしまった前節。それでも、他会場の結果によって単独首位をキープ、2位との勝ち点差をひとつ広げて2としました。
今度こそ、勝った上で首位を堅持するために。
昨年はJ2であった岩手との2シーズン越しの対戦。岩手の本拠地・いわぎんスタジアムへと乗り込みます。

2021シーズンを2位でフィニッシュ、クラブ初のJ2昇格を果たした岩手。
ただ、J2の洗礼と言うにはいささか以上に厳しい現実を突きつけられ、最下位に。わずか1年でJ3に舞い戻ることとなってしまったのでした。
クラブの抜本的な見直しを図るなかで、監督であった秋田 豊氏が社長兼オーナーに転身。身銭を切って財務を支えるなど、まさに身を切る改革でチームを立て直そうと奮闘しているようで。
松原 良香監督の下でJ2復帰を目指す今シーズンですが、なかなか一筋縄ではいかない様子。ここまで5勝2分け6敗の12位と、苦戦中。
勝ったり負けたりがあったなかで、なかなかホーム戦での勝利が遠く。
そんななか前々節、難敵・今治に勝利し、待望の今シーズンホーム初勝利を挙げることに。
その勢いをかって連勝したかった前節のアウェイ讃岐戦だったものの。
前の試合で富山に3失点で完敗、そこから立ち直るべくホームで気合を入れなおした讃岐に返り討ちに遭ってしまい、0-1で敗戦。連勝はなりませんでした。
それでも、“ホーム戦連勝”を狙って待ち構えている岩手。
首位の富山とは勝ち点差7、まだまだあきらめる段階ではないと。
前節、勝てなかったまでも富山を無得点に抑え込んだ鳥取の奮起もあった。ならば、自分たちだってやってやれないことはない!というところでしょうか。
天皇杯では1回戦を突破した岩手ですが、多くの試合が集中開催された今月7日には試合がなく、21日に天皇杯2回戦に臨むことになります。
今節より中3日で挑むこととなるJ1・横浜FC戦。もちろん、首位富山をを迎え撃つ今節のリーグ戦は集中して臨まねばならない。一方で、天皇杯のほうもおろそかにするわけにもいかない。メンバー起用のバランスなど、難しい選択を迫られることとなりましょうが。
とはいえ。
日時こそ違え、カターレだって難しい連戦をこなしてきました。讃岐を破って首位に立ち、J1・京都をPK戦の末に撃破し、鳥取に勝てなかったまでも引き分け、勝ち点1を積み上げた。
ならば。たとえ岩手が100%のメンバー編成とならないことがあったとしても、それはそれ。カターレとしては、遠慮呵責なしに撃破するまでのことです。

一昨年の11月28日にいわぎんスタジアムで対戦し、0-1で敗れて以来の岩手戦。
個人的に、初めて盛岡にまで赴いて応援したアウェイ戦だけあって、よく覚えています。
北陸新幹線から大宮で東北新幹線に乗り継いで盛岡まで。シーズン最終盤、多くのカターレファン・サポーターが現地へと赴きました。
シーズンの趨勢はほぼ決していたなかではありましたが。それでも!と意地を見せ、昇格目前であった岩手に一矢報いる勝利を挙げねばならなかった試合。その意義を皆が知っていたからこそ、多くの人々が現地に赴いたのであって。
ですが・・・。
昇格を成し遂げるクラブが、それを阻もうとする相手をきちんと返り討ちとし、粛々と歩みを進めたーーーそんな試合にしかなりませんでした。
挑みかかる側であったカターレのほうに、末木のイエロー2枚退場という数的不利が。ハンデと言うには重い、けれど、それでも!ーーーそんな意思も、昇格に手を掛けようとする相手には、及びませんでした。
同じ目標未達にしても、勝って意地を見せられないままに、敗れて終戦。
「今年もまたダメだった」という現実と、昇格に値するクラブと比較して足りない部分があるということを見せつけられた、苦い思い出です。
あれから月日は流れ、巡ってきた再戦。
あのときの状況と同じではないならば。あのときと同じ結果ではなく、カターレの勝利とせねばならないことは言うまでもなく。
今度はカターレの側が、昇格を成し遂げるクラブとしての矜持を示し、それを阻もうとする相手を粛々と撃破する、そんな試合にせねばなりません。

今節、他の誰にも増して特別な思いで試合に臨むことになるのが、キャプテン・脇本でしょう。
前回対戦では、昇格を成し遂げるクラブ側・岩手の一員として、古巣の富山を迎え撃つ立場であった彼ですが。
カターレへの復帰を果たし、今度は挑む側として、いわぎんスタジアムへと乗り込む立場に。
両方を知るからこそ、負けられない。勝たねばならない。
目指すは、“同カード個人連勝”。是非にも、成し遂げてほしいです。

そして、末木。
前回対戦での無念の退場、そこからの敗戦。リベンジマッチとなる今節。この機を逃す手はないでしょう。
前節・鳥取戦はメンバー外となりましたが、代わって出場していた碓井が試合中に負傷、全治4週間という診断を受けることとなってしまいました。
先月第2子が生まれ、公私ともに更なる飛躍を!という矢先でのアクシデント発生となってしまった碓井。チームメイトとして、その無念を晴らさねばならないでしょう。
無念の離脱と言えば、さらに深刻なのがーーー。
昨年、シーズン終盤に出場の機会を得て、さぁこれからだ!というタイミングで大怪我、長期離脱となってしまったガブ。
その彼が、ようやく実戦復帰。それも高校時代を過ごした京都の地で!という、これ以上ない復帰戦であったのですが・・・。
交代出場から数分で、まさかの負傷退場。しかも、今季絶望の大怪我だという・・・。
察するに余りあるレベルでの無念でしょうけれども。
負傷を代わることは出来ない。けれども、彼のためにやれることは、ある。
つまりは、チームの悲願・J3優勝を成し遂げること。
来シーズン、戻ってきたガブをJ2クラブ所属選手にすること。
まずは、この岩手戦の勝利から、勝って首位固め。やるべきことは決まっています。

前節・鳥取戦での無得点を踏まえて。攻撃陣の奮起も欠かせません。
個人的に期待したいのは、マテウス。彼もまた、前回対戦で敗れたときの当事者でした。
一昨年のシーズン途中からカターレの一員となったマテウス。クラブの昇格に向けて尽力していたなかで、名実ともに昇格失敗確定をつきつけられた、岩手戦。
あれから月日は流れ、カターレに欠かせない選手となった今。やるべきことは、明らか。リベンジマッチでの勝利にほかなりません。
そして、讃岐戦での勝利の立役者・陽次。
かつて、岩手戦で4試合連続ゴールなど、「岩手キラー」っぷりを発揮していた彼ですが。
その脅威が、衰えてなどいない、今もまだ健在であると示してほしいです。

今年でクラブ設立15周年を迎えるカターレですが。
クラブの歴史上、どうにも東北でのアウェイ戦が苦手、というありがたくないジンクスがあったりします。
けれども。
今、やらねばならないことは何か?
首位にふさわしい力を見せつけて、その地位を盤石のものにする。それ以外にありません。
ありがたくないジンクスなど、大事の前の小事どころではない、どうでもいいこと。
やるべきことの前には、些事でしかありません。
今度は、カターレが昇格を、優勝を成し遂げるクラブとしての格を見せつける番。
あの時とは逆に、粛々と勝つ側に。
他クラブの結果がどうあれ、勝てば関係ない。それが単独首位。
勝って、首位固め。それ以上でもそれ以下でもない。
ならば、勝つのみ!!

東北アウェイを制し、さらなる飛躍を!
揺るがぬ強靭さで、首位堅持!!!

勝たれ!!!富山!!!!!
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勝ちきれずスコアレスドローも、ホーム負けなし継続 ガイナーレ鳥取戦

2023-06-13 05:50:21 | カターレ富山
0-0のドロー。
前週の讃岐戦の快勝、そして天皇杯2回戦でのJ1・京都撃破。その流れに乗って、3連戦を3連勝とせねばばならなかった試合でしたが。
ピンチの場面もあったけれど、相手に得点までは許さず。集中したプレーで、脅威を封じ続けました。リーグ戦2戦連続の無失点は、しっかりと評価すべきです。
一方で、無得点に終わった攻撃。決して、消極的で得点を挙げる以前の問題、とかではなく。果敢に攻めて、相手を上回るチャンスを作り出してもいましたが。
いかんせん、それがゴールにはむすびつかなかった。
先の岐阜戦で連続試合得点が19でストップ。それでも続いていたホーム連続得点も止まってしまったかたち。
ホームでの無得点は、2021年10月に初めてYS横浜に敗れた試合(0-1)以来のこと。1年半以上も脈々と続いてきた流れが止まってしまったことは、やはり無念です。
ただ、それでも。
カターレも含めてながら、上位が軒並み勝てなかった今節にあっては。
首位をキープし、毎節のようにその座が入れ替わっていた流れに待ったをかけたかたち。勝って+3ぶん引き離すことは出来なかったものの、1ながらも差を広げ、2位との勝ち点差を2としました。
勝てなかったなかでは、悪い結果ではなかった。それをいかに次節以降につなげていくかが問われます。

午前中に振っていた雨は、試合開始時刻ごろには止みましたが。それでも、その雨で濡れたピッチ、さらには湿度の高いなかでプレーせねばならない状況と、コンディションに気を遣いながらの試合となりました。
京都戦から中3日。GKの田川はともかくとして、ただひとり碓井だけが中3日で連続スタメン。予想通り、ほぼ総入れ替えであったメンバーをリーグ戦仕様に戻すかたちでの編成となりました。

気温は21.7℃、雨が降っていたこともあって、ここ最近では低いくらいではあったものの。それでも、湿度80%のジメジメしたなかでの試合とあっては、水分補給をはじめ、選手たちもいつも以上に体調に気を遣いながらプレーせねばならなりませんでした。
それでも。
前から積極的にボールを追い、果敢にプレスをかけていくというカターレのスタイルは、この試合でも健在。やはり、京都戦のPK戦にまでもつれる激闘を制したメンバーに負けなるものか、という気概がそうさせていた部分もあったかと。
ボール保持率は55:45でカターレのほうが優勢。
一方的に主導権を握る、というものではなかったにせよ。相手の勢いに押されて後手後手に、ということになっていたなら。攻撃力が持ち味の鳥取にあっては、劣勢を強いられることとなっていたでしょう。
それをさせなかったカターレ。
ピンチの場面もありました。けれど、それはあくまで散発的なもので。攻撃の勢い、圧といったもので押し込まれるような展開には持ち込ませず。
たとえピンチでも、それをしっかり防いでいるぶんにはやられはしないーーーそんな頼もしさすら感じたのは、このところ向上してきた守備の安定感ゆえのことだったかと。
一方の攻撃陣も、それぞれ持ち味を発揮。
果敢にサイドから仕掛ける大山、身体を張って前線で頑張る吉平、マテウスや松岡のアグレッシブなアタックなどなど。
それだけに・・・。
もしもドローに判定決着の要素があれば、カターレの勝ちであったであろう試合。
気持ちを切らさず、怠慢なプレーやチョンボといったものもなかった。
それだけに、惜しい。
チャンスが無かったわけではないけれど、それをモノに出来なかったということ。
朝からの雨もなんのその、J1撃破の余韻もあって、来場したファン・サポーターの期待値も高まっていたはず。
それに応えられず、勝てなかったということ。
もっとも、気の抜けた散漫なプレーで勝てなかったということではなく。頑張っている意気込みは感じながらも結果が伴わなかったということ。それが伝わってきただけに、「期待を裏切った」というのは違うだろうと。残念には思いますが、批判される内容ではなかったことは確かです。

「またしても」と言ってもいいでしょう。上位陣が総崩れ、勝って勝ち点を伸ばすことができませんでした。
混戦の今季J3、現在上位につけているからといって安泰なわけではなく、下位だから負けてて当然というわけでもない。
シーズンのおよそ3分の1が経過し、現時点で首位のカターレですが。
勝ち点3を得て引き離すチャンスを逃したとも言えるし、引き分けたことで、たとえ1であっても積み上げられた価値は少なくない、とも言えます。

言い方は悪いですが、それでも敢えて言えば。
「終わり悪けりゃ全て駄目」
それが、リーグ戦の真理でもあります。
現時点で首位ではありますが、それが何かを保証するものではない。
12月の最終節終了時点で首位であること、そのことだけに価値があるのであって。
けれども。
何事も、一朝一夕には成し遂げられません。
立場が人をつくるように。
リーグに参加するクラブ全てが優勝を狙い、目標に掲げていることでしょう。ですが、それが具体性を伴うものかどうかは、また別の話。
現時点で首位、それはすなわち、優勝にいちばん近いということ。
そして、自分たちが勝ち続ける限りにおいて、何人もそれを阻めないということ。

2節連続で首位の座をキープしたカターレ。1ながらも、差を広げることにも成功しました。
勝てなかった反省も、もちろん必要。
その上で今一度、首位であるとはどういうことか?ということを省みる必要があるかと。
優勝が、「できたらいいな」という漠然としたものでなく。
自分たちの頑張り次第で掴み取れるもの。そうすることが出来る立場にいるということ。
まだ、3分の1。この先何が起こるかは誰にもわかりませんが。
それでも。
優勝は、具体的な目標。それを、再確認せねば。
勝ちきれなかったからこそ、奮起が必要です。
先の京都戦で・・・土壇場で追いつく起死回生のゴールを決めたパトリックでしたが、最後の最後でPKを外し、チームも敗退。ブーイングも浴びせられ、つらい経験になりましたが。
そんなパトリックが、今週末おこなわれたリーグ戦で見事にゴールを決めて、勝利の立役者に。連敗脱出に貢献する見事な活躍。
勝てなかったことを引きずって落ち込むのではなく、次こそ!という気概を勝利に結びつけた、そんな強靭なリバウンドメンタリティ。
勝ちきれず無得点に終わったカターレも、見習うべきかと。
勝てなかったけれど、負けなかったからよかったね、ではなく。
無得点で勝てなかった事実は受け入れつつも、それをバネにできるかどうか。

さしあたっては、次節の岩手戦。
単独首位ということは、勝てば追い越されることが無いということ。
それを改めて内外に示す、そんな勝利を。
戦いは続きます。
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