行く末遠ければ

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地元サッカークラブ・カターレ富山を応援するブログ

勝ちきる強さを見せて後半戦白星発進!J通算150勝を達成 藤枝MYFC戦

2021-08-29 16:16:49 | カターレ富山
2-1で勝利!
長い中断明け、ホームのファン・サポーターにとっては、まさしく首を長くして待っていたリーグ戦の再開。
折からの新型コロナまん延防止等重点措置地域指定もあり、上限5000人設定とされた今節。それでも駆けつけた3790人の応援を受け、その期待に応える見事な勝利。
ホーム無敗を継続させるとともに首位を堅持、幸先の良いリスタートとなったのでした。

中断期間に頑張っていたのは選手たちだけではなく。フロントスタッフもスポンサー資金募集など、各分野で奮闘。「J2昇格祈願スポンサー」として2000万円の目標を掲げていたところ、それをしっかりと達成してみせるなど。まさにチーム一丸となって悲願成就に向けて邁進する様が印象的でしたが。
そんなこともあり、久しぶりのホームゲームということも相まって、試合前からいつも以上の熱気がスタジアムに醸し出されていたような気がします。
夏限定ユニフォームの着用対象試合の3戦目。もちろん、狙うは勝利、勝ち点3。
中断期間のあいだにも、しっかりと厳しいトレーニングを積んできたという選手たち。
試合に臨むメンバー編成に関しては、ほぼこれまでを踏襲するかたちとなったなかで。
新加入の中山が、さっそく控えとしてメンバー入り。
そして・・・なんといっても今節いちばんのトピックが、やはり新加入のマテウスが、スタメンとしてカターレ初出場を果たしたということではないかと。
攻撃の厚みを増すための即戦力として期待される背番号28が、いかなるプレーを見せてくれるのか。注目が集まりました。

ただ。
敵もさるもの。11位と不本意であろう順位ながらも決して油断ならない相手だとは思っていましたが、やはり。
後半戦の巻き返し、首位撃破を期する藤枝に対し、苦戦を強いられることとなったのでした。
安易にボールを放り込むのではなく、しっかりと意図した連携によってパスを繋ぐ藤枝。その正確性、力強さに関してはカターレのそれ以上であることがハッキリと見て取れ。この中断期間にしっかりとトレーニングを積んできたのであろうなと、うならされました。
明らかに藤枝側が優勢である中で、いかにしっかりとプレーし続けるか。
順位など関係ない、上位陣にも劣らぬ難敵として、集中したプレーが求められました。
そんな藤枝を中心となって支えていたのが、ベテランの鈴木 惇。かつて福岡でユウスケらとともに活躍していた、カターレファンにとっても一目置かれる選手ですが、その力は今季から加入の藤枝でも衰えは見えないようで。
パスさばき、ポジショニング、さらにはセットプレーのキッカーなど、警戒すべき要素が盛りだくさん。
それに加えて、押谷、大石らのやはり名の知れた選手らが攻勢をかけ。油断ならない展開が続きました。

そんななか、試合が動いたのが18分でした。
相手陣内遠目からのFKの場面で、キッカーは椎名。勢いがつき過ぎないように、GKが出て直接クリアしきれないような絶妙な位置へと蹴り込むと。雪崩をうってボールを追う選手たちの中で、しっかりと頭で合わせた林堂がピッチにたたきつけると、そのボールがゴール隅に吸い込まれ。見事に決まり、先制に成功したのでした。
中断期間の前、前回ホームゲームにあたる岩手戦に続いてのゴール。
勝利を信じて応援するファン・サポーターに、「いけるぞ!」という手応えを与える先制点となったのでした。

しかし。そのまま一気呵成に追加点を挙げて突き放す展開にできればよかったのですが、そうはならず。
先制を許しても、藤枝が怯むことはなく。なお、ペースを握られた状態が続いたのでした。
速い展開から、次々と繋がるパス。ふわりとしたボールに追いついてくれ、というものではなく、低い弾道でビシバシとつなぎまくる、という明確に意図が見えるパスワーク。それに手を焼かされ続けていたなかで。
28分。そのパスワークのなか、カターレのディフェンスがひきつけられたところを中央に折り返されると、待ち構えていた鈴木が冷静に蹴り込んで、同点に追いつかれてしまったのでした。
相手にペースを握られていたなかで、崩されての失点。なかなかにダメージの大きい同点ゴールであったように思われました。
前半終了間際には遠目から花井が果敢にミドルシュートを狙うも、GK杉本 拓也の好セーブに阻まれてゴールならず。
そのまま同点で試合を折り返すことに。

ハーフタイムには花火が打ちあがり、詰めかけたファン・サポーターを楽しませました。
思い起こせば、昨シーズンの8月最終週。やはり花火が予定されていましたが、雷雨の影響で試合開始直前になって延期が決定したということがありました。
今節は、曇り空のナイトゲームでこの時期にしてはそこまで暑くないし、風もほとんど吹いていない。良好なコンディションと言えました。
だからこそ、勝たねば。
勝ち越しを狙う後半開始にあたり、勝負師・石﨑監督が動く。
後半開始時に高橋を投入。フォーメーションも変更し、全体の引き締めを図ることに。
「相手の3バックのサイドの選手がかなり攻撃的にきた。そこをうまく抑えられず前半は押し込まれた。前半のシステムでも対応できるはずだが、かなり押し込まれた。前半の途中でシステムを変えたかったが、ゲーム中だとその指示がうまく伝わらない恐れもあるのでハーフタイムまで待ち、メンバーチェンジとシステムの変更を指示した。」
なかなか思うようにいかない試合展開にあって、冷静に試合を分析していたからこその一手。
すると。起用がズバリ的中することに。
64分、やはり交代で入った末木からのパスに前線の高橋と音泉が反応、ディフェンスとGKを引き付けると。その間隙を狙って高橋が倒れ込みながらも蹴り込み、見事にゴール!
気迫でもってゴールを奪い獲る!という、いかにもFWらしい気持ちのこもったプレーによって、勝ち越しに成功したのでした。

再び追う立場になったから、という面もあるでしょうが。後半、時間が進むにつれて、だんだんと動きが重くなってきた感のあった藤枝。
一方で、勝ち越したからと守り一辺倒になるのではなく、しっかりと集中力を切らさずプレーを続けたカターレ。
試合を通じてですが、出色の出来と言えたのが、新加入からの初出場・マテウスであったかと。
正直言って、想像以上でした。
厳しいマークに遭いながらも球際で簡単に負けたりしないテクニック。なんというか、ボールタッチの質というものが、普段見ているJ3の選手のそれではありませんでした。素人目に見てもわかるくらいに、レベルが高い。
かつて天皇杯でJ1クラブと対戦した時に「なんでそんなパスがキレイにつながるんだ」とか、その差というものを見せつけられたことがありましたが。その時の感覚に近かったように思います。
ボールの競り合いなんかのときにも、コンマ数秒早く足を出せる。その差は、決して小さいものではありません。
そして、攻撃だけでなく献身的に守備も出来て、チームプレーにもしっかりと対応。
さすが、加入即スタメン抜擢されるには、充分な訳があったということかと。
まだまだ本領発揮という段階ではないでしょうが、それでも。期待を抱かせるプレーぶりであったかと。

5分あったアディショナルタイムもしっかりとしのぎ切り、試合終了。
着実にリードを守りきり、リーグ後半戦スタートとなる試合を見事に制したのでした。
ここぞ!という試合をモノにすることが出来た。その意味は、とても大きいです。
混戦状態のなかにあって、追いつかれながらもしっかりと勝ちきった、それによって1止まりであったかもしれなかった勝ち点を、3にしてみせた。
想定していた通り・・・いや、鈴木の活躍をはじめとして想像以上に強かった藤枝。
逆転負けでの敗戦も有り得たなかで、それをさせることなく勝ちきったこと。
価値ある勝利でした。

長い長い中断期間を経て迎えたリーグ戦再開。
その間もしっかりとトレーニングを積んできたからこその勝利でもあったかと。
首位だからと慢心する者などいなかった、勝利を追い求める姿勢を保ち続けた。それが勝ちきる強さにつながった、と。
カターレが首位のチームにふさわしいと、結果でもって証明できたかたちです。
もちろん、気を抜くことなど出来ません。手強いとわかっていながらも、想定以上であった藤枝。今後の相手も、想定を超えてくるであろうことも、十二分に有り得ます。
後半戦もいけるかどうかの試金石でもあった今節。そこを白星発進できた意義というものは、評価されてしかるべきというものでしょう。

とにもかくにも再開されたリーグ戦。
優勝への道を、着実に進んでいくために。
今節の勝利で得た手応えを力に変え、邁進していかねばなりません。
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第16節 藤枝MYFC戦

2021-08-28 00:25:38 | カターレ富山
7月10日にアウェイで行われた第15節・鹿児島戦以来、実に7週ぶりの試合となるシーズン後半戦の初戦。ホームで藤枝を迎え撃ちます。
ホーム戦に関して言えば、岩手戦以来8週ぶり。2か月近い、本当に長いインターバルでした。
その間、世間では1年遅れの東京オリンピックが開催されていたり。
同勝ち点で2位につけていた福島に選手の不正出場問題が取り沙汰され、2-0の勝利であった試合がペナルティで0-3負け扱いとなり、一気に6位まで順位を落としていたり。
カターレにあっては、14日にファン感謝祭が開催される予定であったところ、大雨の影響で延期を余儀なくされてしまったり。
そしてもうひとつ、忘れてはならないのが新加入選手。
先に発表されていたマテウス、中山に次ぐ3人目の補強として、V・ファーレン長崎から期限付き移籍で鹿山 拓真がカターレの一員となることとなりました。
・・・と、振り返ってみれば、そこそこいろんなことがあったような気もしますが。
それでも。
やはり、長かった。いわゆる、ロスという期間が。
再び始まる、2021シーズンJ3リーグの戦い。
春先のシーズン開幕戦のそれと違うのは、カターレが首位という状態からのスタートであるということ。
もちろん、僅差も僅差の大混戦でたまたま先頭に居るだけ、とも言われるかもしれませんが、それでも。
目指すべき悲願成就に向けて、また立ち向かっていくためには。
まずは、後半戦の初戦を勝利で飾らねばならないことは、言うまでもありません。

久しぶりの公式戦、相手は藤枝。
シーズン前半戦は3勝5分け6敗で11位。この中断期間で監督交代を敢行、須藤 大輔新監督を迎え、巻き返しを期しています。
ごく私的な印象ではありますが・・・正直言って、藤枝が振るわずに11位に居ることが、とても意外です。
なぜなら、前半戦の対戦14戦で、いちばん強かった印象があったのが藤枝であったから。
え?0-4でボロ負けした長野のほうが強かったんじゃないかって?
確かに長野も強くはありましたが、あの試合の最たる敗因は、カターレの側が自分たちのサッカーが出来ていなかったから。負け惜しみにしか聞こえないでしょうが、本来のポテンシャルを十全に発揮出来ていたならば、同じ結果にはならなかったかと。
長野の上昇気流のエアポケットにハマり込んでしまった、というかたちであったように思われ。
話を戻すと。
チームとしての攻撃への姿勢、各選手の攻めへの意識がとても洗練されていた感のあった藤枝。
見ていて、「これはヤバいやつだ」というプレッシャーがありました。プレーの端々から感じ取れる真摯さというか、点を獲る!という意識に関しては、こちらも見習わなければならないほどであったかと。
試合後半途中で雷による中断、そしてPKによる同点と、藤枝から見たならば、勝てた試合を落とした前回対戦であったかと。
そして迎える、リターンマッチとなる今節。
新監督のもとで、首尾よく首位撃破によって初陣を飾れたならば、藤枝にとって絶好のスタートとなること請け合い。
この長い中断期間、富山対策にも充分な時間があったはず。ともすれば中2日や3日で次戦ということもあるリーグ戦にあって、またとないチャンス。混戦の今季J3にあっては、11位とてあきらめるほどの差では全くないなかで。相手にとって不足なし、必ずや打倒富山を成し遂げてやるぜ!と、気合を入れて乗り込んでくることかと。

迎え撃つ立場の、首位カターレ。
それでなくとも勝たねばならない、今季いまだ無敗のホームゲーム。返り討ちにせずしてなんとするか。
たとえ僅差であったとしても、何の理由もなく首位に居るわけではない。運や偶然、ラッキーだけで首位に居るわけではないと。
積み重ねてきた実績は、ここまで今季J3で最も成功しているチームである証であると、勝利によって示さねばなりません。
昨シーズンまで藤枝を指揮していた石﨑監督。知っている選手も多いなかで、ゆめゆめ過小評価などしないでしょう。
それは、前藤枝3人衆にとっても同じこと。昨シーズンの自分たちがどうであったかの思いを重ねてみれば、藤枝がどういう意気込みで首位撃破を期して富山に乗り込んでくるか、窺い知れようというもの。
だからこそ、負けられない。勝たねばならない。
自分たちの決断が正しかったということーーー藤枝を離れることを決めた一方で、カターレ富山というクラブを選んだことに間違いはなかったと。それを、勝利によって示さねば。

古巣対決に挑む前藤枝3人衆の活躍に期待するのは当然として。
個人的に期待したいのは、柳下の活躍だったりします。
降格以来、今シーズンで7年目となるJ3を戦うカターレ。前半戦を首位ターンとしたのは初めてですが、振り返ってみれば、それに近い戦績であったことはありました。
2017シーズン、前半戦を昇格圏の2位でターン。
その間、僅か2敗。内訳は、当時新参チームであった沼津、そして長野。今シーズン新参チームの宮崎、それと長野に敗れていることと、奇妙に符合していたりもしますが。
そのシーズンの、この時期、花火の上がるホームゲームのことでした。
FC東京U23と対戦し、後半に柳下のゴールで先制に成功。あとはいかに試合を〆て勝ちきるか、という試合でした。
勝てば秋田を抜いて首位浮上となる大事な試合で、勝たねばならない理由しかなかったなかで。
・・・しかし。
試合終了間際に立て続けに失点、痛恨の逆転負けを喫してしまったのでした。
交代で試合を退いたあとでの逆転負け、ヒーローになり損ねた柳下。
そして・・・その敗戦が、はじまりでした。
そこから坂道を転げ落ちるように不振に苛まれ。優勝争いをしていた秋田が後半もその座をキープして初優勝を遂げた一方で、最終的に8位にまで順位を落とす転落ぶりでシーズンを終えることに。
さらにその転落は年をまたいでも止まるところを知らず、2018シーズンはゴールデンウイークには最下位にまで落ち込み、史上最悪の状態。監督交代の憂き目に遭ってしまったのでした。
あれから年月は流れ。当時を知る選手も少なくなりましたが。
だからこそ。
あのときの無念を知るからこそ。
あの悔しさを、繰り返すわけにはいかない。断じて。
それでなくとも、上位は僅差の団子状態。勝たねばならないことは、明らかであって。
あの時とは違う、なぜならば、今年は優勝するからだーーー当時を知るからこそ、柳下にはその証人となってほしいです。
チームを勝利に導く活躍でもって、優勝にかける意志をみせつけてほしい。そう願います。

大混戦の上位争いにあって、首位に立つとはいえ、その差は僅か勝ち点1差でしかないカターレですが。
しかし、それでも。
ちょっと前の福島と同勝ち点の状態であれば、話は違ったのですが。
その勝ち点差1は、絶対のもの。
勝って、勝ち点3を積み上げたならば。なんぴとたりとも、カターレの首位を覆すことはできません。
要するに、「勝てば、負けない」
カターレが、首位であること、優勝にふさわしい強さをしっかりとみせつけることができるなかにあっては、どのチームもそれを阻めないということ。
それが、首位に立つチーム。
だったら。
首位にふさわしいチームであり続けようではないかと。
他クラブもそれを認めざるを得ない、そんな力をみせつけるチームであり続けようではないかと。

まずは、この後半戦初戦・藤枝戦。
巻き返しを期す相手の挑戦を跳ねのける、強さを!
待ちわびたホームのファン・サポーターに、「待ってて良かった!」と笑顔と歓喜を届ける勝利を!
中断期間にリセットなどされない、むしろ洗練された強さをみせつけろ!!
再び走り出す優勝への道、快勝でもってリスタートを!!

勝たれ!!!富山!!!!!

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