行く末遠ければ

生まれも育ちも富山県砺波市
地元サッカークラブ・カターレ富山を応援するブログ

今季ワースト内容で惨敗。勝利への意志を見せられず ガイナーレ鳥取戦

2022-08-28 11:12:02 | カターレ富山
0-3で敗戦。
上位戦線に喰らいついていくために、3-0で勝たねばならない試合ではなかったか?
もちろん、下位だからといって必ず勝てるわけではない。
けれども。
相手ではなく、自分たち自身の至らなさが起因しての敗戦。しかも、これまでの敗戦、とりわけ最近の松本戦や長野戦の悔しさを忘れていなければ、同じ轍は踏むまいと、奮起せねばならなかったはずなのに。
勝利への意志、絶対に勝ち点3を奪うんだ!という気迫が見せられたかといえば、さにあらず。
これまでの敗戦でも指摘してきたこと。悔しかったら、石にかじりついてでも勝ちにいけ!と。
また、同じことの繰り返し。
勝ちたくないのか?と。優勝したくないのか?と。
失点数だけなら4失点した鹿児島戦のほうが多いけれど・・・これまでの失点パターンを繰り返すようなまずい失点の仕方、そして相手の攻勢をこらえきれずにさらに失点を重ね。挙句、意地を示せず無得点負け。
間違いなく、今季ワーストという内容での敗戦。
この大事な時期に、いったい何をしているのかと。
せっかくアウェイの地にまで駆け付けたファン・サポーターの期待を大きく裏切る、ただの1敗以上の重みを伴った、ガッカリな敗戦となってしまったのでした。

累積警告によって姫野が出場停止、代わって末木がスタメンとなった以外は、前節と変わらないメンバー編成となって挑んだ今節。
17位と低迷しつつも、ここ最近は複数得点を挙げて攻撃に手応えを感じている鳥取。そんな相手をいかに封じつつ先制し、試合の主導権をにぎりつつ、さらには得点を重ねていかねばならないかーーーそんなことが問われる試合だったのですが。
結果は、まったくの真逆。
やりたいこと、やらねばならないことを、そっくりそのまま相手にされてしまうことになってしまいました。
開始10分という良い時間帯に先制、後半開始早々に追加点、さらには終了間際にはダメ押し点で3得点。
守っても無失点で切り抜け、連勝を期して臨んだ試合を見事に制し、ホームの期待に応える勝利を挙げるーーー4-0勝利もある鳥取ですが、それでも内容としては今季ベストゲームであったかもしれません。

一方の、カターレ。やられた側としては、たまったものじゃありません。
攻守の切り替えのときに後れを取って、隙を見せてしまったところを突かれての失点。これまでも繰り返してきた失点パターンというものを、また繰り返してしまいました。対策を講じていないのか?普段の練習で、いったいなにをしているのか?とつっこまれてしまうところ。
それでも・・・「1点くらい、ハンデだ!絶対に逆転勝ちしてやるぜ!」という気概でもって、逆襲に転じられたら良かったのですが。
後半開始時に大野とシルバ、56分という比較的早い段階で柳下と高橋を、それぞれ同時投入。反攻への意志を示す交代策で、実際にも前半に比べたならばチャンスの回数も増え、ゴールに迫る勢いも見せたのですが。
ハッキリ言って、甘い。
なんで、ゴール前まで迫って無理やりにでも押し込むようなシチュエーションで、シュートを選択せずにパスしてしまうのか。
1度で決められないなら2度3度、なんなら決まるまで続けねばならない攻勢で、なぜ息切れしてしまうのか。
本当に逆転勝ちを目指してプレーしているのか、正直、伝わってきません。
相手の寄せの速さや勢いというものもあったでしょうが・・・なぜ、それをバカ正直に受けて立っているのかと。
「そんなもん知らん」とばかりに、自分たちのやりたいことをやりたいように貫き、ゴールを挙げねばならなかったのではなかったのかと。
勝利の前には、なにもかもが優先するーーーそれは、無理やりにでもゴールを挙げるという執念にもつながること。それを詰め切れずにパスしているようなプレーに、納得などできようはずもありません。

敗因は、相手の強さ云々ではないところ、自分たちの弱さ。
これまでの勝てなかった試合の反省を活かせず、同じような失点。そして、攻め手にも厳しさを欠いて日和った挙句に無得点では、擁護のしようがありません。

今節もまた、遠く鳥取にまで駆け付けたファン・サポーター。ホームクラブである鳥取以上の応援を繰り広げていた、と自負しています。
そんな応援に、期待に応えるどころか、裏切ったと断じざるを得ない内容で惨敗。
いったい、なにをしているのかと。
優勝したくはないのか?
優勝したいチームが見せていい内容ではないです。断じて。
一戦必勝、毎試合が決勝戦のような気迫でもって、絶対に勝つ!という凄みをプレーで体現できているのか?
遺憾ながら、そうは見えません。
いつまでも、同じ失敗の繰り返しで失点し、同じ甘さで得点できない。

また、優勝が遠のきました。
そんな不甲斐ないカターレを、対戦する各クラブは見逃しはしないでしょう。
球際厳しく喰らいついていけば、カターレは守備のもろさをみせてボロを出すーーーそんな弱点が共有され、対戦相手は遠慮呵責なく突いてくることでしょう。
優勝どころか、目先の1勝ですら怪しいと言っても、過言ではない。
期待しているのは、勝ってほしいのはファン・サポーターだけなのか?と。
本気で優勝してほしいと願っているのに、当の選手たちに、その気がないのか?
そんな不躾な問いに、どう答えるのかと。
もちろん、全身全霊でもって否定し、懸命に勝利を追い求めている!と・・・そう、言ってほしい。そして、それを勝利で証明してほしいわけです。

今のままでは、なにを言っても口先だけにしかならないでしょう。
失望を汚名返上したいならば。
内容と結果が伴った、気迫あふれる全力ブレ―からの勝利でもって、信頼回復する以外に道はないのです。

あきらめるようなことは、したくありません。
まずは、次のホーム福島戦。
「それだけ出来るなら、前節の鳥取戦からやればよかったんだよ!」と文句のひとつも言われるほどの勝利を。
期待に応えるだけの勝利のために。
ワースト更新ではなく、ベスト更新となる勝利を、期待します。
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第22節 ガイナーレ鳥取戦

2022-08-26 22:08:02 | カターレ富山
前節劇的ゴールで3試合ぶりの勝利を挙げ、差を詰めることこそできなかったものの、上位に喰らいついたカターレ。
もちろん、その勝利の勢いを今節にもつなげるべく、連勝を目指して17位・ガイナーレ鳥取との対戦に臨みます。
このところ苦戦が続くアウェイ戦ではありますが。
良い意味でこれまでの流れに囚われないような快勝でもって、勝ち点3を積み上げねば。

シーズン前半戦で3勝3分け11敗と苦しみ、下位に低迷する鳥取。
昨季途中より指揮を執る金 鐘成 監督のもとで攻撃サッカーを志向するものの、うまくいくときもあればうまくいかないときもある、というか・・・チームとしての未成熟さが、なかなか戦績が上向かない要因のようで。
シーズン後半戦に入ってからは、第18節の福島戦は2-3で敗戦、第19節の岐阜戦は4-0で勝利、第20節の愛媛戦は2-7で敗戦、第21節の宮崎戦は2-0で勝利。ここ4試合で2勝2敗。
なにか、各試合で複数得点を奪えているし、勝つときには無失点で勝ちきるものの、負けるときには複数失点でやられてしまうという、どうにも大味にも思える結果となっているようで。
ある意味、カターレとは対照的なチームという見方もできるやもしれません。
なぜなら、カターレはここまで21試合中、複数点差がついた試合がたったの4試合しかなく、ほとんどの試合で1点差。
前節にしても例にもれず接戦となりましたが、試合最終盤の劇的ゴールによって勝利。
首位のいわきが得失点差でプラス30をオーバーしたというのに、カターレはたったのプラス7。混戦の上位陣のなかにあっては、いささか以上に心もとない数字ではあります。
このところ、無失点に抑えられない試合が続いていますが・・・逆に言えば、失点しても1止まりで、複数失点はしていない。
得点できずに敗れてしまった試合もあるけれど、勝つときは1点差でも競り勝ってきた、と。
翻って、今節。
ジンクスだというならば、大量得点でやっつけてのカターレ勝利、というところに乗っかろうじゃないかと。
ここまで挙げた12勝のうち、複数点差がついた試合はわずかに2試合しかないけれど。
もちろん勝ちは勝ちで、その価値が揺らぐものではないけれど。それでもやはり・・・ガッツリと大量得点を挙げて勝つ、上位につけるチームにふさわしいだけの強さを誇示するような勝利を見せつけることで、ライバルたちに脅威を与えたならば。そこでプレッシャーを感じさせたならば。
たとえば、首位のいわきとはもうすでに2試合を消化し、直接的に追い落とすことが出来ません。
それでもなお、やれることと言えば・・・やはり、そうやって有形無形の圧力をかけていくこと。それがすなわち、優勝の可能性を1%でも上げるということ。
上位チームには上位チームの、下位チームには下位チームの、それぞれに居るだけの理由というものがあるはず。
その差を、見せつける勝ちを。
すなわち、大量得点で圧倒するだけの勝利を!
出来るか出来ないかじゃない。
やるかやらないか、それだけ。
もちろん、やる方向で。

昨シーズンのアウェイ鳥取戦で、シーズンベストゴールと本人も評したほどの見事なゴールを挙げた大野。
前節の古巣対戦となった愛媛戦で勝利に貢献するゴールを挙げた林堂にとって、鳥取戦もまた古巣対戦。かつてのホームスタジアム・とりぎんバードスタジアムあらためAxisバードスタジアムでの試合に気合も入っていることでしょう。
もちろん彼らの活躍にも期待する一方で。
ここは敢えて、松岡の躍動に期待したいところです。
ここ2試合連続でスタメン起用され、前節は先制ゴールにつながるCKを蹴ったりもしました。出場するからこその手応えというものを、だんだんと掴んできている流れのなかで、そろそろそれをJ初ゴールという形で結実させてほしいところかと。
持ち味のドリブルからの積極的な仕掛け、機を見て狙っていくシュートなど、可能性は十分に感じられるだけに、あとはそれを結果に結び付けてほしいところです。
前節の平均年齢がおよそ24歳と、若いチームである鳥取。現在23歳のプロ2年目の松岡にとっては、同世代の相手とも言えましょう。
それはすなわち、キャリアの差を言い訳に出来ないということでもあります。
カターレ富山にとって、地元出身のホームグロウン選手でもある松岡。
そのかかる期待を、ゴールで、勝利で活躍することで還元してほしい。そう願います。

ここ最近は上位、順位の近い相手との対戦が続いてきたなかで、今節は下位のチームとの対戦となりますが。
ただ、下位だから楽に勝てるなんてものではなく。むしろ、取りこぼしは許されないというプレッシャー、ホームで連勝を狙う相手のモチベーションを加味したならば、苦戦を強いられたとしても何ら不思議はありません。
けれども。
譲るわけにはいかない、勝ち点3。
僅差のゲームが続いたカターレではありますが・・・いい意味で、その流れに逆らってほしい。1点差と言わず、2点でも3点でも!ゴールラッシュで勝ちきる強さを!

連勝を成し遂げるのは、カターレだ!
勝ち点3を、奪取せよ!

勝たれ!!!富山!!!!!
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スタジアムに響く歓声!劇的決勝ゴールで6ポイントマッチを制す 愛媛FC戦

2022-08-21 15:50:14 | カターレ富山
2-1で勝利!
双方ともに上位クラブに喰らいついていかねばならない5位・愛媛と6位・カターレの直接対決。どちらにとっても譲れない戦いのなかで、じりじりとした展開が続き、1-1の同点のままに試合最終盤。
声出し応援が解禁されたスタンドから、勝利を願って必死の声援、選手を後押しするというその声が、力となって届いたということでしょうか。
試合終了間際の90分、劇的な勝ち越しゴールが決まり、見事に勝利!
譲ることのできない6ポイントマッチ。どうしても勝ちたかった試合をものにし、ホームのファン・サポーターに勝利を届けることができたのでした。

3週ぶりのホームゲーム、夏ユニフォーム着用試合にしてハーフタイムには花火も上がるとあれば、多くの動員が期待できる試合であったはずだったのですが・・・。
そんな思いをあざ笑うかのように、朝からずっと雨模様。しかも、時折激しく降りつけるその勢いは警報級か?というくらいで。
先のホーム長野戦のように雷雨で試合が中断ということにでもなれば、それはそれは厄介であったところ。けれど、それが雷の影響が無くて雨だけであれば、プレーに影響こそ出るだろうけれど、試合成立そのものに関しては問題なかろうと。
ただ、そう考えるのは、天候がどうあれ、とにかくスタジアムに駆け付けるようなコアなファン・サポーターとしての見方であって。
市町村サンクスデーとして富山市の日が設定され、申込者に無料招待もあったところですが・・・やはり、「雨が降っているから行かない」という人も、少なからずいたのではないかと。機会ロスという意味で、なんとも無念。
それでも、18時30分のキックオフごろには雨も上がり、ピッチ上にも水たまりなどの影響もなく。濡れた芝と湿度が気になることはあったかもしれないにせよ、お盆を過ぎたながらもまだ暑い日が続くであろうなかにあっては、24.3℃という気温は、サッカーには適温ですらありました。

クラブ新記録の6連勝をかけて乗り込んできた愛媛。
右SB三原 秀真が累積警告で出場停止、さらにコロナ陽性者が出た影響を受けての編成となったこともあり、前節鳥取戦よりスタメン4人を変更したようで。
それでも、前節の大量7得点をすべて違う選手が決めたりなど、「誰が出場しようが勝ちきるのみ!」という、実績を伴う自信があったことでしょう。クラブとして8年ぶりとなるアウェイ富山戦に臨むことに。
8年ぶりと言えば。
サブメンバーには、かつてカターレに所属していた内田 健太の姿も。2014年、実質的にはたった2度しか勝利に酔えなかった県総ではあったけれど。それでもやはり、感慨深いものがあったのではなかろうかと。
カターレのほうも、あるいはコロナ陽性からの影響が完全に抜けていたかどうか?というところもありましょうが。
鎌田が抜けて、大畑・林堂・神山という3バック。中盤では姫野がスタメン復帰、そして前節に続き松岡が起用され、ホーム初スタメンとなりました。

実に2年と8か月ほどぶりとなった、声出し応援。
のどがついていかない、雨で湿ったマスク越しの発声になって息苦しいなど、若干の戸惑いもあったりはしたけれど。
それでも・・・すぐに、慣れました。コロナ前まであたりまえにやっていた応援スタイル。なんだかんだで、始めてみれば、勝手知ったるいつものチャント。声量が足らずとも、応援のノリというもののカンは、すぐに取り戻せました。

キックオフからしばらくは、両チームの鍔迫り合いというか。チャンスもピンチもありながらも、一方的にどちらかのペースに傾くというほどにはならず。
前節の長野戦で、しっかり引いて守備をする相手にボールを持たされ、なかなか自分たちの良いかたちに持ち込めないままに無得点で敗れた。そんな苦い敗戦を無駄にしないためにも、なんとしても得点し、勝利に結びつけねばならなかったカターレ。
得点力に自信を深める相手に不用意なミスは命取り。けれど、守備にばかり追われて攻撃に迫力を欠いてしまっていては、得点できなかった前節の二の舞。
その舵取りというものを、いかに的確にこなしていくかが問われました。

前半も時間の経過とともに落ち着きはじめると、流れが愛媛の側に傾き、FKやCKでピンチを招くものの。GK山田の好セーブをはじめ、しっかりと防ぐと。
試合が動いたのは31分。
左からのCKのチャンス、キッカーは左利きの松岡。その中央へのボールに走り込んで頭で合わせたのは、林堂!相手に当たって入ったゴールはオウンゴールかとも思いましたが、ヘディングシュートが決まったという判定であったようで。
先のいわき戦での超ロングシュートに続き、ホーム戦2試合連続ゴール。古巣対戦として臨む愛媛戦に、他の選手にも増して気合が入っていたであろう彼ですが。
決めるなら同じようにFKか?という予想は外れたものの、そんなことは些細なこと。
なによりも・・・そのいわき戦のゴールは予想外過ぎたものとして例外とするならば。このところ、これ!といったかたちで先制ゴールを挙げることが出来ていなかったカターレ。そんな状況にあっては、ホーム戦連続得点の継続とともに、3試合ぶりの勝利に向けての大きなゴールとなったのでした。

活躍を期待していた林堂が、それに応えて先制点。そしてハーフタイムには今節ホーム戦イベントの目玉・花火の打ち上げが。雨の降るなかにあっても試合に駆け付けたファン・サポーターにとっては、「来た甲斐があった」という思いでいたことでしょう。
もちろん、その思い出は勝利とともにあるべきで。しっかりと勝って勝ち点3を挙げるべく臨む後半戦が始まりました。
もちろん、例によってウノゼロ勝ちを決めてしまえば、それはそれで良しかもしれませんが。
ここはもちろん、2点目、それ以上を決めて、勝利への道筋を盤石なものとせねばならないところ。
62分、吉平に代わって大野、松岡代わって椎名が同時投入。
ゴールこそなかったものの、前線からしっかりとボールにくらいついていった吉平の働きというものは評価されるべきで。交代時間についても、想定していたプラン通りという時間帯だったことでしょう。
だからこその、大野にかかる追加点の期待。前線でターゲットとなるプレーでのゴールが求められました。
・・・しかし。
次の1点は、愛媛に。
65分、愛媛の左サイドからのFKの場面、競り合いがオウンゴールとなってしまい、失点。追いつかれてしまうことに。
オウンゴールっぽかったけれどそうでなかった先制点に、オウンゴールの失点・・・なんとも皮肉というか。
逆転負けは論外として、もしもこのまま終わってしまったなら、先のホーム連勝がストップしてしまったいわき戦の二の舞。それでなくとも、勝てずに上位に引き離されることはあってはならない。勝てた試合を落とす、ということは、繰り返してはならないのであって。
愛媛の側にとっても、勝たねばならないという思いは同じ。クラブ記録の6連勝がかかった試合、上位追撃がかかった試合で、「アウェイで勝ち点1なら上々」とはならない。
どちらにとってもドロー決着はノーサンキュー。次の1点を求める展開に。
71分に高橋、81分に柳下と末木を投入し、交代枠を使い切るカターレ。同点のままに最終盤を迎えた試合、ピッチの選手たちに勝利を託すことに。

刻々と時間が過ぎていくなかにあっても、あきらめるような気持ちは沸きませんでした。なんなら、前々節・いわき戦や前節・長野戦のほうが、ままならない展開に苦虫をかみつぶしていたくらいで。
やれる手応えというものは、感じ取れました。
チャンスがあれば、きっとなんとかしてくれる!そんな予感めいた気持ちが、声出し応援にも力を振り絞る動機になりました。
そして・・・90分に差し掛かりアディショナルタイムに突入しようかという、まさにそんなタイミングでした。
相手陣内深くへ蹴り出されたボールへとダッシュ、追いついた高橋が走り込んできた柳下につなぐと、シュートかパスか、というボールが相手に当たってこぼれたところ、それを椎名が蹴り込んでゴール!
最終盤、試合を決定づける勝ち越し点に、スタジアムの興奮も最高潮に!
高橋が、安易なキープとしてしまわずにしっかりと前への意識を持っていたこと。後詰めに油断なく走り込んでいた柳下。ボール処理に愛媛選手が転んでいなければ、オフサイドであったかもしれません。けれど、さまざまな可能性のなかでしっかりとゴールを決めるという仕事をやってのけた椎名。
見事に、やってくれました。思いを、かたちに、ゴールに繋げてくれた。
4分あったアディショナルタイムも、気を抜かず守りきり、タイムアップ。
勝たねばならない試合を制し、勝ち点3を積み上げることが出来たのでした。

前節の無念の敗戦を引きずることなく、さらに連勝中の相手にも臆することなく立ち向かったことで、掴み取った勝利。
上位のいわき、鹿児島がそれぞれ勝利して差を詰めることはできなかったものの、それでも。
勝ち点1に終わってしまう可能性も少なからずあったなか、そうはならなかったし、させなかった。
残念ながら期待ほど動員を伸ばすことはできなかったけれど、それでも・・・やはり、重要な試合を制して勝利をもぎ取ったことは、地元の関心につながります。
選手たちが口々に「声援が後押しになった」と言ってくれましたが。
リーグ中盤戦から終盤戦にかけて、もっともっと熱いファン・サポーターの応援が必要となるはず。
それを呼び込むための、まさに呼び水としての勝利ともなったのではなかろうかと。
いつもとは違う夏ユニフォームをまとっての試合を制したカターレ。
このあとのホーム福島戦、宮崎戦でも着用することとなりますが、もちろん狙うは全勝です。
まずは、次週のアウェイ鳥取戦に向けて。
必勝の思いを力に変えて、連勝をなしとげねば。

追伸
予算的に背伸びをして組んだという今シーズンのメンバー編成にあって、あるいは夏補強は無しかと思っていたら。なにか意外なかたちで新戦力の加入が発表となりました。
陳 彬彬 (チェン ビンビン)選手。
上海海港足球倶楽部でACL出場の経験があり・・・というか、中国A代表の経験すらあるという24歳のMF。
まったく予想外のところから新たにカターレに加わることとなった彼が、昇格サバイバルを生き抜かねばならないチームに、いかなる化学反応をもたらすのか?
カターレデビュー、Jリーグデビューの日を、期待を込めて待ちたいと思います。
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第21節 愛媛FC戦

2022-08-20 01:30:11 | カターレ富山
勝ち点差3であった首位追撃に向けて、勝って勢いを加速せねばならなかった前節。
しかし、悪い意味でのこれまでどおりを継続してしまい、自分たちのミスで失点、さらに得点力不足も克服できずに無得点。その結果、相手の長野に勝ち点差なしにまで肉薄されてしまい。首位との差は6に広がり、どうにもこうにも厳しい結果を突きつけられるかたちとなってしまいました。
そしてなによりも・・・前節7得点の猛攻で圧勝した愛媛に順位で抜かされてしまい、6位に転落したカターレ。
今節、ホームで迎え撃つのは、他ならぬ愛媛。
ここで見事に返り討ちにして抜き返し、上位へ戦線にくらいついていくのか。
それともあえなく連敗を喫してズルズルと後退してしまうのか。
後者は有り得ず、前者でなくてはならないことは言うまでもなく。
正念場を乗り切らねばなりません。

3月のシーズン開幕戦で逆転勝利を挙げて以来の対戦となる愛媛戦。
クラブ史上初のJ3降格となってしまった愛媛に、長年J3に在籍する富山が「J3は甘くない」ということをわからせた試合でもあったかと。
そこから開幕3連敗などスタートダッシュで大きく躓いてしまった愛媛だったながらも、それでもじわじわと、着実に勝ち点を重ねていき。
前節、鳥取を相手に7-2と大勝し、今シーズン最上位の5位にまで浮上。首位との勝ち点差も5、まだまだ1年でのJ2復帰も狙えるぞ!と。クラブタイ記録の5連勝も達成した今こそが、愛媛にとって今シーズン屈指のビッグウェーブに乗っているぜ!という時期なのやもしれません。
対して、カターレ。
クラブ新記録の6連勝、5試合連続ウノゼロ勝ちをしていた時期が、なにか遠い昔であるかのような。
6連勝でストップしてしまって以来、複数失点こそ無いながらも、確実に毎試合1点ずつ失点を続けてしまっており。
さらに、得点力不足も露呈。勝った試合にしても、下位を相手にどうにかこうにか逆転勝ちできた結果に過ぎず、相手を圧倒する攻撃力などは、お世辞にも発揮できてはいません。
1点獲るのもやっと、それすらできず、前節は無得点で長野に敗れました。
やはり連勝中であった長野に屈してしまった前節に続き、今節でもまた上り調子の愛媛の前に敗れ去るようなことがあれば・・・痛すぎる勝ち点0、連敗になってしまうというだけでなく、「もう今シーズンはダメかも」と、上位追撃の機運そのものが失われてしまう危惧すらありましょう。
デッドオアアライブ、今後のカターレの行方を左右する分水嶺となる試合になるのではないでしょうか。

第三者が客観的にこのカードを見たら、5連勝中で、しかも前節7得点をはじめ、コンスタントに複数得点を挙げているような好調・愛媛に分があると見るでしょう。前回対戦で富山が勝っていると言っても、開幕節であっては、あまり参考にはならないところ。しかも、その富山は前節、勝たねばならなかった試合に元気なく無得点で敗れているという。
さらに加えて言うならば・・・先のコロナ感染の影響でのメンバー離脱、一応全員が復帰とのことですが、それとて、試合勘を取り戻すことが出来ているかどうかはまた別問題とか。
そんななかで、自然気胸の発症で離脱し、その後復帰したかと思っていた鹿山が、再発して手術となり、さらに8週ほどの離脱になってしまうとのこと。
自分も自然気胸から手術をした経験があって、その気持ちがわかるだけに・・・再びの離脱、無念は察するに余りあります。
ネガティブなことを言い始めてしまったら、あれもこれもと出てきてしまうことでしょうが。

けれど、一方で。
今節に奮起が求められることは、他ならぬ選手たちがわかっているはずで。
今節よりホーム戦3戦で、昨年に続き夏限定ユニフォームの着用試合となります。
胸スポンサーが無いという今シーズンにあって、夏ユニ限定とはなっているものの、ユニフォームスポンサーであるGOLDWINがスポンサードしてくれることに。
そもそも、夏ユニの設定そのものが、各所の企画・協力、そして購入して応援するファン・サポーターらの熱意があって成立するもの。やはり、それを身にまとう選手たちは意気に感じるところではなかろうかと。
そして、ハーフタイムには500発の花火が打ち上げられる予定。これも、スポンサーの協力あってこそ成し得る企画であって。
先のいわき戦でホーム戦連勝は途切れてしまったけれど、連続負けなしは継続中。そして、アウェイでは無得点試合が2試合あっても、ホームでは今シーズンずっと連続得点中。その記録は途切れていません。
いちばん駄目なのは、前節までの流れを引きずって悲観すること。けれど、ネガティブなことではない、ポジティブに引き継がねばならないこともあるだろう?と。
だったら。
好調の愛媛のお株を奪うゴールラッシュを見せつけて、夏ユニともども、ポジティブな意味でいつもと違うカターレを見せつけようじゃないか!と。

期待したいのは、大野。
前節は、同点、逆転を目指して後半開始時に投入されたものの、それを果たせず無得点。本人は持ち味を発揮して果敢に飛び込んでヘディングシュートをねらうなど、アグレッシブさは見せていたのですが。
愛媛との前回対戦で、後半から出場して同点、逆転ゴールを決めて勝利の立役者となった彼だけに、当然、相手も警戒を厳としてくることは間違いありません。
しかし、だからこそ。
自分の活躍こそが勝利のために必要だと、先の敗戦の悔しさを踏まえ、決意も新たにしたことと思います。ならばこそ、それを試合で体現して見せねば。
愛媛の側にも、警戒してなおやられてしまった!というダメージを与えるようなゴールを。
そして、2戦連続勝利の立役者となり、ホームで喝采を浴びるヒーローに!
もうひとり、愛媛戦と言えば、前所属クラブとして縁の深い林堂。
5シーズン所属した愛媛が特別なクラブであることは確かでしょうが、今の彼はカターレ富山所属3年目、ディフェンスリーダーとして欠かせない中心選手となっています。
元愛媛の林堂ではなく、カターレ富山の林堂として。迎え撃つホームゲームで、かつてのチームメイトではなく立ちはだかる壁として、愛媛を封じ込めてほしいです。
そして、チャンスがあれば、その相手にとって脅威となるキック力でもって、いわき戦に続くゴールを決めて古巣に恩返しをしてほしい。そう願います。

上位に喰らいついていくためには負けることの許されない6ポイントマッチ。
勝って再び順位を入れ替えることとと、負けて引き離されてしまうこととでは、天と地ほどの差があります。
正念場を、いかに乗り切るか。チームの底力が、総力が問われます。
夏ユニを着用した特別感ある試合ですが、そこにもうひとつ。
コロナ禍で長らく声出し応援が禁止となってきましたが、今節から部分的に解禁。スタジアムに声援が戻ってきます。
応援するファン・サポーターにとっても、ホームで勝つ意義が問われる大事な試合という位置づけとなることは、間違いありません。
だからこそ。
共に、戦わねば。
カターレ富山の勝利という、願うべき、叶えるべき最良の結果を目指して。

カターレの力を、優勝にふさわしいクラブであることの証明を、見せなければならない試合。
覚悟はいいか?俺はできている。

ならば、勝て!
ハーフタイムの花火に負けないくらいの、勝利の歓喜を響かせろ!!

勝たれ!!!富山!!!!!
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リベンジに屈し、痛恨の黒星。6位後退 AC長野パルセイロ戦

2022-08-15 23:54:05 | カターレ富山
0-1で敗戦。
相手の長野のほうに3連勝中の勢い、コロナ陽性で離脱したメンバーのためにも!という奮起、なによりも前回対戦でやられた富山にホームでこそは勝つぜ!という意気込みもあったことでしょうが。
それを跳ね返し、上位戦線に割って入ってこようとするチームを蹴落とし、勝ち点を積み重ねなければならなかったのに。
・・・悪い意味で、これまでとなにも変わっていませんでした。
ともすれば、「試合のなかった2週間になにやってたんだ!遊んでたんか!」などというヤジのひとつも出そうな。
自分たちのミスから失点、それを取り返すことが出来ないままに無得点で敗れてしまうという。
結果だけ見れば、最少点差の0-1という惜敗という見方もできるかもしれませんが。
もちろん、虎の子の1点をしっかりと守り切ってホームの期待に応えた長野の頑張りもありましょう。
けれど。
そんな相手の奮起すらも、「そんなもん知らん」とばかりにはねつけるだけの頑強さでもって、勝利を掴まねばならなかったのではなかったか?
それが、自分たちの問題点を克服できず、悪い意味でこれまでどおり。さらなる高みを目指すだけの力を感じ取れない敗戦。
負けるときは負ける、頑張りそのものが否定されるものではないーーーそうは思いますけれど、それでも。
よく、「目先の結果に一喜一憂すべきでない」と言われはしますが。
それはあくまで、その時々で死力を尽くして、その結果に向けて言われるべき言葉。
逆に言えば、「これまでどおり」という印象しかもたらされないような試合に向けた言葉ではないのです。

ひとつ、確認したいのは。
優勝したくはないのか?と。

他の人がどう言っても・・・気にすんなとか、次頑張ればいいよ、とか言っていたとしても。
個人的には、ベストを尽くした末の結果に見えない試合は、受け入れられません。
この敗戦を、取り返す術がないのだから。
次に頑張る、というのは、最低限、前の試合の課題に向き合い、昇華する気概をみせてこそ言えるのであって。
次、ということで言えば、今節だって前節からの「次」の試合。
先制点を奪いながら勝ちきれなかった悔しさを晴らす試合であったはず。
もちろん違う相手であり、思い通りにいかないことのほうが多かろうけれど、それでも。
失点したとして、その後「意地でも逆転勝ちしてやるからな!」という必死の気迫というものが、充分であったようには・・・残念ながら、見えませんでした。
もちろん単純な比較はできないにしろ・・・前節、逆転勝ちのチャンスがありながらドロー止まりであったいわきは、今節、八戸に5-0と圧勝して首位をキープしました。
くどいようですが、単純な比較はできません。
けれども・・・それくらいの気迫をもって今節に挑めていたならば、同じ結果にはならなかったのではないのか?シーズン2度目の無得点に終わってしまうこともなかったのではないのか?と。

もう一度、問いたい。
優勝したくはないのか?と。

優勝したいチームが、課題の克服もないままに「これまでどおり」を漫然と繰り返して良いわけがない。
石にかじりついてでも、絶対に勝ちきる!
そういった凄みを感じさせるプレーでもって、観る者に説得力をもたらす試合を繰り広げねばならない。

優勝、したいです。どうしても。

なにか、試合の振り返りもそこそこに愚痴ばかりになってしまいましたが。
「次こそ頑張る」、そう言うのならば。
これまでどおりに収まってしまうような試合をしていては、きっと優勝なんて出来やしない。
優勝を目指すに相応しいクラブとして、その力を遺憾なく発揮することーーーそれを、なによりも願ってやみません。
コメント
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