行く末遠ければ

生まれも育ちも富山県砺波市
地元サッカークラブ・カターレ富山を応援するブログ

3得点で完勝!無失点も継続し、単独首位浮上  グルージャ盛岡戦

2017-03-27 23:21:04 | カターレ富山
3-0で勝利!
開幕第2戦で勝てないジンクスを打ち破った前節に引き続き、今節もまた苦手の東北アウェイ戦で勝利と、これまでのカターレを超えてみせました。
連勝を目指して取り組む気概を、しっかりと得点に、そして勝利に結びつけられているということ。
さらには、リードを奪っても慢心することなく、しっかりチーム全体を律していること。それによってもたらされる、無失点。
昨季勝てなかった盛岡に完勝して借りを返し、まさに理想的な開幕3連勝を成し遂げたのでした。

気温8.2度、やや強い風の影響を考慮しながら臨まねばならなかった試合。前節からほとんど同じメンバーの中、萱沼が控えに回り、代わって國吉が今季初スタメンに抜擢されました。
追い風となっていた前半、開始直後から積極的な“戦術 パブロ”を展開。得点にこそ結びつかなかったものの、それでも相手選手を引き付けながら個の力で打開を図ってみたりと、非凡なセンスを発揮してみせたパブロ。盛岡の守備陣が明らかに嫌がっている様子が見て取れました。
パブロのみならず、陽次、衛藤といった前線の選手から果敢にボールに食らいつき。脇本、西室のボランチコンビ中盤を締め、サイドは國吉と山形、中央は代と平出がしっかりとケア。
練習どおりにしっかりとプレーしているのだろうな、という手堅さを感じました。
そんななか、22分。
ライン際で相手を引き付けた國吉が倒れこみながらも逆サイドにボールを蹴り出すと、それがちょうどイッキの目の前に。飛び出してきた相手GKに先んじて蹴り出し、ループシュート。ゴール手前でバウンドしてバーにはじかれたものの、それを予期して詰めていたぶんだけ相手DFよりイッキの反応が早く、反転しながら押し込んで見事に先制。
前節ゴールを挙げた陽次に負けじと、同じく徳島からの新戦力であるイッキが期待に応えてくれました。嬉しい自身J初ゴールは、3連勝を目指すチームに勢いをつける先制点となったのでした。

先制に成功したとはいえ、油断は禁物。
盛岡は攻撃的ポジションの梅内 和磨、谷口 堅三、岩渕 良太といった選手が今シーズン既に得点を挙げて結果を残している。中でも昨季相模原でチーム最多7ゴールを挙げた実績を引っ提げて移籍してきた岩渕のプレーぶりというものは、危険度レベルが注意から要注意に上げねばならない、といったところであったかと。
しかし、そんな攻撃陣に立ちはだかったのが我らが永井。
CKからファーに流れたボールをシュートされたものの、体を張って阻止。前節も似たような至近距離からのシュートをブロックしたシーンがありましたが、今節もまたゴールを許さず。なんとも頼もしい限りです。

前半も残り少なくなった42分。
FKのチャンスで西室のキック、相手DFがヘッドでそらすもののゴールライン際で陽次が奪取。シュートというよりはゴール前に詰めてくれることを期待したパスであったのかもしれませんが、そのボールがGKの足に当たって股抜き、ゴールに。
残念ながら2試合連続ゴールとはならずにオウンゴールということでしたが、それでも。0-1であれば相手もハーフタイムを挟んで後半勝負!と気を引き締めて臨んできたことでしょうが、だからこそ効果てきめんであった追加点。
角度のないところからの前節のゴール同様、陽次のゴール奪取への執念がもたらした得点であったかと。

2-0は危険なスコア、などとは言われますが、後半に入ってもカターレに慢心や油断は無く。
65分、途中出場の萱沼が相手ディフェンスラインの裏に蹴り出したボールに脇本が飛び出し、一気にゴール前へ。並走していた衛藤に渡すと、落ち着いて相手をかわしてシュート、見事に決めて試合を決定づける3点目を挙げたのでした。
5分ほど前に同じような場面でシュートを外してしまった衛藤でしたが、自らミスを帳消しにするファインゴール。イッキ、陽次に続き、衛藤。元徳島選手が躍動し、勝利を大きく手繰り寄せたのでした。
勝利が、開幕3連勝が近づいたなかにあって、いかにしっかりと試合を締めくくるかが問われることに。
盛岡にしてみれば敗戦濃厚とはなったものの、それでも一矢報いねば、という姿勢。それにしっかり対処し、得点を許さない断固たるプレーが求められました。
そんななか、西室が負傷交代を余儀なくされるというアクシデントが。
しかし、その西室に代わって入った窪田、同時にイッキと交代で入った柳下の両名が奮闘。途中出場でありながらもしっかりと試合に順応、無失点勝利にむけて献身的なプレーでチームを盛り立てました。
そして、4分あったアディショナルタイムをしのぎきり、試合終了。
今季最多3得点、そして無失点継続。最高のかたちで3連勝を成し遂げたのでした。

第3節終了時点で、同じく3連勝の福島を得失点差で上回り、単独首位に立ったカターレ。
過去、一時的にすら首位に立った経験は無く。史上初めてのことです。第2戦の呪いだとか東北アウェイで勝てずだとかのジンクスが影響していたからではありますが、それを打ち破った意義というものが現れた結果、という見方もできるのではないでしょうか。
もちろん嬉しいですが・・・いや、嬉しいからこそ。
慢心するわけにはいきません。あくまで、目標は優勝でのJ2復帰であり、まだ道半ば。いや、始まったばかり。
この首位の座を明け渡すことなく、ずっと君臨し続ける必要があります。
3連勝はなしとげましたが、逆に言えば、まだ3連勝。
J参入以来一度も破れていない4連勝の壁を破らねばならないし、連勝記録ということで言えば、昨季10連勝の栃木の記録にはまだまだ。その栃木もJ2復帰に失敗していることを思えば、油断などしている場合でないことは明らか。
勝って兜の緒を締めよ。
これまでを超える戦いは、まだまだ続いていきます。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

第3節 グルージャ盛岡戦

2017-03-26 01:07:02 | カターレ富山
難敵・鹿児島を撃破し、史上初の開幕2連勝と絶好のスタートを切っている我らがカターレ富山。もちろん狙うは3連勝という今節、アウェイでグルージャ盛岡と対戦します。
連勝スタートを切ったのが長野・福島とカターレの3クラブのみという今季J3ですが、だからこそ。単にまぐれで勝ったのが続いただけ、などということはなく、しっかりと勝利を目指したサッカーが結実しての連勝であるということを、結果でもって示すために。伝統的に苦手としている東北アウェイ戦で勝利し、連勝継続でもってその証明を打ち立てねば。

現時点でJ2ライセンスを取得しておらず、いわゆる昇格争いライバルクラブではないグルージャ盛岡。しかし、だからといって軽視して良いわけでは決してなく。むしろ、盛岡側からすればJ2を目指すクラブに一泡吹かせてやろうということになるわけで、それを受けて立たねばならないむずかしさというものは、やはりあります。
それが証拠に、というべきか・・・昨季の同カード1分け1敗で勝利できず。中でも7月のホーム戦では3失点を喫して完敗という苦い敗戦を経験しています。
巡り合わせ、というものもあったのかもしれませんが・・・昨季の対戦は2戦とも盛岡側としては前節に勝利を挙げた勢いが引き分けと連勝に繋がり、逆にカターレはどちらも前節に敗戦、それを引きずるかたちで勝てず、という状況でした。波に乗れたチームと乗れなかったチームとの差が結果となって表れてしまった格好。シーズン後半戦最初の試合での躓きがその後も良化されることのないまま、「ここぞ!」で勝てずにJ2復帰失敗につながったと思うと、どうにもやりきれないものがありました。
ひるがえって、今シーズン。
敗戦を引きずっていた昨年とは逆に、前節は苦戦を強いられながらも見事に零封勝利。まだチームとしての完成形には遠いながらも、それでも自信をもって今節に挑むことができるカターレ。
一方の盛岡は、開幕戦は0-2から追いついてのドロー、前節は琉球に逆転勝利と粘り強さを見せて、課題は残しながらも手ごたえを得てホーム開幕戦に臨むこととなります。開幕から9戦連続勝ちなしで大きく躓いていた昨季の序盤戦を思えば雲泥の差。さらには今季から指揮を執る地元出身の菊池監督のホームデビュー戦ともなれば、否が応でも気合が入るというものでしょう。
しかし、だからこそ。
3連勝を狙うのはもちろんとして、ここ2試合連続無失点が伊達ではないことを示すべく、今節もまた零封勝利を継続し、昨季勝てなかった借りを返さねば。

期待したいのは、山形。
SBとしての守備での貢献はもちろんとして、プレースキッカーとしての役割、開幕戦で衛藤のゴールをアシストしたフィードなど、新加入ながらチームの中心的な役割をしっかり果たしてくれています。ここ2試合だけで見ても、その活躍ぶりは頼もしい限り。そのキックでもって移籍後初ゴールを期待したいというのも、決して高望みなどではない、むしろ現実的な願いとさえ言えるかと。
栃木に在籍していた昨季、盛岡には2戦2分け。結果論とはいえ、そこで失った勝ち点4があればJ2復帰も成し遂げられていた、ということを思うとき・・・やはり彼の中でも盛岡へのリベンジを成し遂げたいという思いは、他の選手同様にあることでしょう。カターレの一員となった今季も、J2復帰へ越えなければならないハードルならば、それを飛び越えるのみ。是非とも、勝利でもってその思いを成就しなければ。
そして、攻撃ではパブロの活躍を願いたいところ。前節は執拗なマークと鹿児島寄りとしか思えなかったジャッジに苦しめられた試合となってしまいましたが。それにめげることなく、力を出し切ってほしい。そして、まずは初得点という課題をクリアし、チームを勢いに乗せてほしいです。
2試合連続で相手に先制ゴールを許してしまっている盛岡。それでも負けなかった、という自負はあるかもしれませんが、だからと言って失点にもノーダメージかと言えば、決してそんなことはないはず。
むしろ、先制ゴールを挙げることによって、「2試合連続無失点、しかも5得点鹿児島の攻撃さえ凌ぎ切ってみせた富山相手では苦しい」という心理的圧迫にまでつなげられれば。
1点と言わず2点、3点を狙っていくような、そんな攻撃が見たいです。

前節、それまでの呪いじみた開幕第2戦でまったく勝てなかったジンクスをうち破ってみせたカターレ。
ジンクスと言えば、東北勢とのアウェイ戦も大概のもの。チーム設立から去年まで通算9シーズンあったなか、一昨年に福島戦でわずかに1勝しただけ。昨季も3試合とも勝てず。(ついでに言えば、東北3クラブにはホームでも勝てなかった)
逆転勝利で意気揚々とホーム開幕戦に臨む盛岡に、まずは気持ちで負けないこと。そして、勝利を奪い取ること。
自ら証明してみせた、「ジンクスは破るためにある」というセオリー。
今節もまた、破らねばなりません。
今季スローガンに掲げている、「超戦」
これまでを超える戦いというものを、前節に引き続き、勝利でもって体現せねば。

連勝も、まだ道半ば。開幕ダッシュと言うには、2戦ではまだまだ。
もっともっと、貪欲に!
勝利を目指し、その力を存分に示せ!!!
ジンクスを破る強さを、今節も!!!

勝たれ!!!富山!!!!!!
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

ジンクスを破り開幕連勝!2試合連続零封勝利  鹿児島ユナイテッドFC戦

2017-03-19 19:58:57 | カターレ富山
1-0で勝利!
これまで1度も勝てなかった、鬼門であった開幕第2戦で遂に初勝利。史上初の開幕2連勝を達成しました。
昨年カターレを率いた三浦監督の「ホーム凱旋」に注目が集まったものの、凱旋に燃えていたのは敵将だけではなく。
出身地・富山での飛躍を期してカターレでプレーすることを選んだ陽次が、その決意を込めた先制ゴール。角度のないところからの難しいシュートでしたが、気合で決めて見事に挨拶代わりとなる決勝ゴールとなったのでした。
守っても、ファインセーブで決定的ピンチを救った永井をはじめ、全員が勝利のために奮起。鹿児島の攻勢を見事にしのぎ切り、2試合連続となる零封勝ちを達成しました。

昨季最終戦以来、約4カ月ぶりとなった県総での公式戦。好天にも恵まれ、この日を待ちわびたファン・サポーターがホーム開幕戦に詰めかけました。
前節のスタメンからの変更として、パブロが満を持してのカターレデビュー。スタンドではブラジル国旗を振っている人の姿も見受けられました。他クラブではよく見た光景ながら、それがカターレの側のスタンドでも見られるようになったんだなぁ、と感慨深かったです。
試合は、開始からわずかに7分でいきなり動くことに。
「みんなにとっては前監督のチームとの対戦という意識があったかもしれないが、僕自身は浮氣監督とJ2昇格を目指すにあたり、ホーム開幕戦でも勝ってチームを流れに乗せたいという気持ちだった。」
そう語った陽次が、西室からのパスを受けると果敢に攻め込み、自らシュート。角度のないところから左足を振りぬき、ボールはGKの頭上を越えて右サイドに突き刺さったのでした。
前節のFC東京U23戦でも開始直後から積極的に仕掛けていた彼ですが。今回もまたその思いを貫き、それを移籍後初ゴールにしてリーグ戦初ゴール、地元富山での凱旋ゴールとしたのでした。
鹿児島の側にとっても、まだ試合に入り切れていない時間の失点は痛手であったようで。これがもし逆に開始7分での失点であったならどうなっていたことか。前節は前半だけで4得点、計5得点を挙げて圧勝した鹿児島ですが、あるいはその再現がなされてしまっていたやもしれません。
状況的にも、昨年と同じであったなら、敵陣深くに切れ込んでいっても自らは仕掛けず「だれか」にパスしていたシチュエーション。そのだれかが上手く決められない、その前にパス自体が雑になってしまってつながらない、などで結局チャンスを活かしきれず、という場面を何度見てきたことか。
今回については、ゴール前に詰めていたパブロにラストパス、という選択肢もありましたが、陽次自らが果敢に仕掛けてのゴール。
だからと言って、それは陽次の自己中心的なプレーであったかと言えば、そうではなかったかと。
むしろ、これまでのほうが「自ら行くべきシチュエーションに積極性を欠いたパスを選択してしまう」という状況がままあったように思えるくらいであって。
チームメイトを信用しない、というのではなく。むしろ、信用するからこそ自分にできる最大限のプレーでもってチームに貢献する。
そんな意思がつまったホーム戦初ゴールであったかと。

しかしながら、鹿児島もさるもの。
開幕戦5得点の自信を胸に乗り込んできた気概は伊達ではない、ということか。果敢な攻撃に手を焼かされることに。
中でも、25分に2試合連続ゴールを狙う鹿児島のエース・FW藤本 憲明のシュートがバーをたたいたときには肝を冷やしました。
前半も大詰めの43分には、MF関 光博のシュートのこぼれ球を詰めて再び藤本。決定的なシチュエーションでしたが、永井が体を張って阻止。事なきを得ました。
予想されていたことではありますが、やはり、攻撃的な相手に対する厳しい対応が求められる試合となったという印象。
体格差や経験の差で相手を上回って優位に進めた前節とは違い、ガチの競り合い。

しかしながら、カターレの側も落ち着いていました。
西室が「やられる感じは正直あまりしなかった。ノリさん(山形)やセンターバックの2人、(永井)堅梧が、厳しく声を掛けてくれたのもあり意識を高くもってプレーできた」と振り返るように、攻め込まれる中にあってもしっかりとやるべきことをわきまえてプレー。
中でも光っていたのは、ビッグセーブもさることながら、攻撃の起点となるキックにおいてもその力を示した永井。今シーズンの目標として、無失点はもちろん、キックの質にもこだわりたいとしていた彼ですが。まさに有言実行というべきか。
前線のパブロにボールを預けてそこから攻撃を組み立てる、という戦術を徹底していたカターレですが、それを忠実に実行していました。
ゴール前から蹴り出す状況は様々でしたが、それがあらかじめそうなると決まっていたかのように、きちんとパブロへ。その視野、判断、正確性に感心させられました。
3人の候補の中から選ばれて正GKとして出場しているわけですが、それも納得。なんとも頼もしい限り。
そして、カターレデビューとなったパブロ。
富山での初ホームゲームにして、自身久々となる公式戦。期するところはあったでしょうが・・・開始9分でいきなりイエローをくらってしまったり、相手から執拗なマークをうけたり。それでいて「どっちのホームアドバンテージだよ!」とツッコみたくなるくらいに鹿児島寄りとしか思えないジャッジ。
そりゃ、パブロ本人ならずともイライラさせられてしまうよ、と同情を禁じえませんでした。
それでも。攻撃の起点となる働きはもちろんとして、守備面でも積極的にボールを追うなど献身的なプレー。真面目に、真摯にサッカーに取り組む姿勢というものは、カターレ富山というチームスタイルに合っていると思います。
今節こそ本領発揮とはなりませんでしたが、次節以降の働き、躍進に期待したいと思えるデビュー戦でした。

虎の子の1点をいかに守るか―――後半も攻勢を強めてくる鹿児島を相手に我慢の時間が続いたカターレ。しかし、集中力が途切れることはありませんでした。
特に感心させられたのが、陽次。なかなか追加点に結びつく状況にはならなかったものの、守備面で奔走。「試合も終盤になって、なおそれだけ動けるのかよ!」と驚きました。
危ない場面も1度や2度ではなかったものの。監督が「球際、セカンドボールへの意識、前線の2人がボールホルダーにプレッシングにいってくれた。そういう小さなものの積み重ねてよって無失点で抑えられたのだと思う。」と語ったように、まさに全員がしっかりとやり切るんだという姿勢を貫き通した結果であったかと。
4分あったアディショナルタイム、最後のプレーは相手GKも前線に上がってきてのCKだったものの、そこも見事に掻き出して難を逃れ。
そして、タイムアップ。
粘り強いサッカーを連続無失点に繋げたカターレが、見事に史上初となる開幕2連勝に繋げたのでした。

まさに、「ここぞ!」という試合でした。
得点力不足など、要因はほかにもあったにせよ。昨季のJ2復帰失敗における最大の要因は「ここぞ!」という試合で勝てなかったことにあったのは明らかでした。
どのクラブよりもカターレを知る三浦前監督との対戦、それでなくとも勝利が宿命づけられたホーム開幕戦。さまざまなプレッシャーもあったことでしょう。
しかし、乗り越えてみせた。
8年にも渡って呪いじみて続いていた開幕2戦目未勝利のジンクスを、しっかりと跳ね除けてみせた。
内容的には、まだまだ納得のいく出来とは言えないものの。それでも、この連勝で得た手応えというものは、決して小さくないはずです。
J2復帰という必達目標の達成に向け、現時点でやるべきことをしっかりとやってみせた。
まだまだシーズンは始まったばかり。
それでも。
この先も何度も訪れる「ここぞ!」という試合で勝っていくために。
今節の勝利で得た経験を糧に、更なる精進を続けねば。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

第2節 鹿児島ユナイテッドFC戦

2017-03-17 21:02:05 | カターレ富山
幸先よく勝利でスタートした2017シーズン。連勝をかけて、そしてなにより開幕を待ちわびたホームのファン・サポーターの期待に応えて連勝を果たすために。
開幕戦勝利を収めたクラブどうしの直接対決として、ホーム・県総で鹿児島ユナイテッドFCを迎え撃ちます。

優勝候補と目されている北九州・栃木がともにドロー、ホーム開幕戦に勝利できなかった第1節。そんななか、最もインパクトを与えたのがホーム開幕戦で5得点と圧勝スタートを切った鹿児島ではないでしょうか。
ニューイヤーカップなど開幕前から精力的に実戦経験を積み、その努力が大勝というはっきりとしたかたちとなって表れた格好。大きな自信を胸に、昨季2度の対戦で勝利を挙げられていない富山を打倒すべく、意気揚々と乗り込んでくるはずです。
チームJ3初年度であった昨季に15点を挙げてリーグ得点王に輝いた藤本 憲明、前節2ゴールを挙げて勝利の立役者となった五領 惇樹など、攻撃陣がかみ合った活躍をみせたならば苦戦は免れないでしょう。
U23の選手を侮るつもりはありませんが、それでも。先のFC東京U23戦と比較しても、チーム成熟度の高さということで言えば鹿児島のほうが上であろうことは間違いないでしょうし、だからこその奮起が求められます。

迎え撃つカターレとしてのトピックは、やはり前監督である三浦泰年監督との対戦というところでしょうか。
カターレの元監督ということで言えば、昨年、安間監督との対戦がアウェイで1度ありましたが。変動メンバーのU23クラブ、カターレ側も監督当時と選手の大半が入れ替わっているなど、参考程度という意味合いの強いものでした。なお、監督交代により“ホーム凱旋”は実現せず。
その意味において―――前監督で、選手の多くが残っていて、さらにシーズン開幕2戦目にしてホーム開幕戦。そして、初のホーム凱旋。
カターレの歴史上その機会が数少なかっただけで、以前チームを率いた監督が敵将として立ちはだかる、ということ自体はよくあること。
しかし、それがよりにもよってこのタイミングかーと微妙な気分なってしまう、というのが正直なところです。
三浦監督側とすれば、カターレ選手の多くを熟知し、しかもその印象が新チーム移行の影響がまだ少ないあまり更新されていない時期。そして、勝手知ったる県総。
そして、率いる鹿児島も手ごたえ充分と。“お礼参り”で勝利をかっさらっていく気満々であろうかと。

迎え撃つカターレ。
ここが、力の示しどころです。
選手たちが先の開幕戦について、口々に「勝利したけれど、まだやりたいサッカーを実現できていない」という旨のコメントを残しています。
それでも。しっかりと勝ち切ったという事実は動かないのであって。
飛び級久保選手に注目が集まる、ある意味必要以上にプレッシャーのかかるなか、それを乗り切ったこと。
流れの中からの得点ではなかったものの、それでも、狙っていたセットプレーからしっかりと得点を決め、さらには膠着状態を破っての追加点を挙げたこと。
そして、最後の最後まで気を緩めることなくしっかりと守りきり、無失点に抑えたこと。
それら手応えをしっかりと力に還元し、ホーム開幕戦にかかる地元のファン・サポーターの期待に勝利でもって応えねばなりません。

期待したいのは、永井。
昨シーズンは開幕から正GKとして出場し続け、終盤にケガで離脱するまでゴールを守り続けました。三浦監督のもとで進められたチーム作りの中で、あるいは最も重要なキープレイヤーであったとの見方もできたかと。
己の能力を知り尽くす三浦監督が、しかも現時点でどのクラブよりも脅威であるところの鹿児島が相手。
逆に言えば、ここで前節に引き続きしっかりと零封してみせたならば。「あの5得点の鹿児島をも封じきった」というインパクトは、他クラブへの大きなプレシャーに、脅威になるに違いありません。
だったら、やるしかないでしょう。シャットアウト勝ちこそが、恩返し。去年との違いを、去年以上であることを、勝利でもって証明してほしいです。
そして、攻撃陣で期待したいのはスタメン出場が有力とみられるパブロでしょう。
前節は書類不備により、まさかの出場回避。けれど、そこは発想の転換で。手の内を晒していないという見方もできます。
三浦監督が勝手を知る選手が多くいるなかで、新生カターレの象徴となりうる・・・いや、なるべき選手。去年の印象にしばられていたらえらいめに遭いますよ、ということを、移籍後初ゴールをもって証明してほしいです。

シーズン開幕戦に限って言えば、引き分けと勝利を繰り返して7年連続負けなし。いや、2010年に1度敗れただけで、ほかは負けていません。
それとは真逆に。
開幕2戦目は、去年やっと引き分けが1試合あっただけで、それまですべて敗れていました。いまだ、勝率0%。
カターレがこれまで開幕ダッシュというものが出来ていなかった理由が、2戦目に勝てないから、と言ってもいいかもしれません。
その鬼門と言えるような第2戦に、よりにもよって前監督率いる「首位」鹿児島。
ここでまたジンクスに屈するようなことがあれば、「また今年もダメなのか」と、だだの1敗、1分け以上の手痛いダメージを被ることにもなりかねません。
けれども。
ピンチは、チャンス。
昨シーズン、無敗対決で迎えた秋田戦で敗れ、首位に躍り出るチャンスを逃してしまったカターレ。それ以降も「ここぞ!」という試合を落とし続け、最終的には鹿児島にも勝ち点差1で下回る6位に甘んじてしまいました。
シーズン開始間もない時点でいきなりのプレッシャーのかかる正念場ですが、だからこそ。
ジンクスを跳ね除け、ここぞという試合を勝ち切る強さを見せたならば。
去年とは違う、今年こそはやってくれる!・・・そんな期待を、ホーム開幕戦に駆け付けるファン・サポーターに抱かせたならば。
それは、ただの1勝以上の価値のあること。
ならば、やるしかない。
勝つしかない。

開幕戦勝利クラブどうしの対戦で、連勝を続けられるのはどちらか一方のみ。
無論、それはカターレの側でなくてはならない。
いかに鹿児島が手強かろうと、それは単なるタイミングの問題。相手がどうあれ、打倒せねばならないことに何の変わりもないのだから。
「ここぞ!」で勝ち切る強いカターレを!!
ジンクスを、プレッシャーを跳ね返し、開幕ダッシュを!!

勝たれ!!!富山!!!!!
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

勝利への意志が結果に結びついた快勝!開幕白星発進  FC東京U23戦

2017-03-14 05:37:06 | カターレ富山
2-0で勝利!
いよいよ始まった2017シーズン。今年こそは悲願成就を成し遂げるべく挑んだ大事な緒戦で、見事に勝利しました。
開幕数日前になって雪に見舞われて思うように練習できなかったりとか、U23クラブが相手で対策が立てづらかったりとか。書類不備で主力と目されていたパブロが出場できなかったりとか、当日は当日で良好とはいえないピッチコンディションへの対応を迫られたりとか。
試合内容についてもまだ発展途上の感が強く、物足りなさも否めませんが。
それでも、勝った。勝ち切ってみせた。
ただでさえシーズン最初の試合である上に、いろいろな意味で難しい対応を迫られた試合ではありましたが。ともすれば集中力が切れて空回り、という状況にもなりかねなかったところ、そうはなりませんでした。
そのあたり、勝利への意志がしっかりと持続、結果として無失点勝利につながったという事実は、しっかりとポジティブに受け止めるべき点であるかと。

同日にトップチームの試合があった去年の同カードとは比較しにくいところもありますが、それでも。開幕戦であることを差し引いても、それでも。富山でいうところの桃山を思い出させるこぢんまりとしたスタジアムであった夢の島競技場ですが、おそらく普段通りでない雰囲気の中の試合であったかと。たぶん、普段は2475人も来場しないのではないかと思います。
それもひとえに、飛び級参戦の久保 建英選手が初のスタメン出場を果たす、ということでメディアの注目度がぐっと高まった、ということにあって。入場後の整列、集合写真や富山側ゴール裏に陣取るカメラマンの数など、明らかにJ3リーグのそれじゃない。
彼以外にも2種登録で公式戦初出場という選手も複数いたりして、平均年齢が18歳という若さであったFC東京U23。そのなかで平均を上げるオーバーエイジ枠に入っていたのがオーストラリア代表経験者・ネイサン バーンズとか。いやいや、アンタ、普通にJ1で出場しなきゃならない選手でしょうが!とか。
そんな、J最年少ゴールなんてものを期待しているようなメディア視線がみつめる試合ではありましたが。
「残念ながら、みなさんの思い通りにはならん」
駆けつけた我々カターレサポーターの想い。選手たちに至っては言わずもがなであったところかと。

先週の金沢とのTMで前線の起点となって活躍していたパブロがいなくて驚いていたら、それが書類不備という予想外の事態で2度びっくり。これがもし“カターレ富山初のブラジル人選手”ではなかったとしたら起こらなかったことなのか?とか考えてしまうと、なんともフクザツな気分になってしまいます。
パブロのカターレデビューはお預けとなったものの、新加入選手としては山形、佐々木 一輝、佐々木 陽次が開幕スタメンに名を連ねることに。
なかでも気合の入っていたのが、FC東京U18出身の陽次。「自分がゲームの流れをつくることを考えていて、最初はドリブルからシュートまで持っていこうと決めていた。立ち上がりにシュート1本打つことで、自分自身の流れもできるし、チームに勢いもでると考えていた。」とのコメントにあるように、流れを意識しながら自分たちのリズムにもっていこうというプレーぶりが見られました。
あたりまえと言えば当たり前なのかもしれませんが、浮氣監督の下で取り組んでいるサッカーは去年とは違った印象を受けるもので。
去年は、ともすれば約束事にとらわれ過ぎて推進力が足りない部分がすくなからずあったりしましたが。それと比べても、明らかに今のほうが前への意識がしっかりと感じられる。パスひとつとってみても、去年のそれとはタイミングが違う、リズムが違うように見受けられました。
ただ、それが最大限に有効に活きているかといえば・・・確固たるスタイルの確立というには、いかんせん物足りない印象はありました。

当然のことながら、若く線の細い選手が多いFC東京U23の選手たち。競り合いになっても後れを取ることは少ない・・・というより、後れを取っていてはいけない状況ではあったのですが。
それでも、いかに若く経験に乏しいと言えども、そんじょそこいらのレベルでJ1クラブに所属できるわけがない。エリートの集まりと言ってしまってさえ良いかと。U23だからとなめてかかるわけにはいかないことは明らかで、もし半端なプレーをしようものなら、もともとの能力の高さでもって手ひどい仕打ちを受けてしまうことは覚悟せねばならなかったところ。
いかにして自分たち有利の展開に持ち込んでいくか―――それを探りながらの展開が続きました。
そんななか、先制ゴールがうまれることに。
39分、相手ファウルで得た良い位置直接FKのチャンス。キッカーは西室。ゴールを直接狙わずにファー方向へ蹴り出されたボールにドンピシャのタイミングで走りこんだ代がヘッド!見事に決まり、2017シーズンファーストゴールが生まれたのでした。
つい先日、3月3日付で入籍したとの報告があったばかり。その喜びに自ら花を添える見事なゴール。昨年の同カードで移籍後初ゴールで勝利に貢献し、今回もまた価値ある先制弾。“持ってる男”ぶりを遺憾なく発揮してみせたのでした。

1-0で前半終了、ハーフタイムを挟んで試合は後半へ。
経験の差もある、体格的な差もある。直接やり合ってもそうそう後れを取りはしなかったものの、それでも。
いかに経験の少ない若手とて、いい加減なプレーぶりでは逆にやられてしまうことは必至。もちろんそうさせないためにも、我慢強く、それでいてチャンスを求め続ける姿勢が問われました。
1点差では、安心できるものではなく。苦しい時間帯に入っていくことになるけれど、だからこその対応が求められたなか。
あるいは息切れか?という隙、停滞も無きにしも非ずであった昨年より、集中力がしっかりと機能しているな、というところが見て取れました
とはいうものの、1点差では気を抜くわけにもいかず。追加点を狙いつつ失点を防がねばならない、その当たり前をいかにやり切るかが問われることに。
そうそう崩れたりせずに、しっかり対応できていたけれど。だからこその次の1点。試合全体からしても重要な時間帯に、その次の1点が。
70分、山形のクロスに頭で合わせた衛藤が決めて追加点!俄然優位に立つことに!
「ノリ(山形)にバックパスが入った瞬間にファーサイドが空いていたので膨らんで良いボールが来ればいいかなと思っていた。ぴったり良いボールをノリが送ってくれたのであとは決めるだけだった。自分の動きをしっかり見ていてくれたノリに感謝したい。」
隙を見逃さずに走りこんだ衛藤、そこに絶妙なボールを供給した山形。かつての東福岡高の同級生が再びチームメイトとして相まみえることとなった今シーズンですが、ベテランふたりによる息の合ったプレーによって貴重な追加点がもたらされたのでした。
平均年齢18歳のFC東京U23に対して33歳のふたりが決めて、ベテランが積み重ねてきた経験が伊達ではないことを証明してみせた―――そう考えると、なんとも感慨深いものがあります。

リードを広げても、良い意味で何も変わらず。驕ることなく、侮ることなく。気を抜くことなくプレーを続けるカターレに、さしものFC東京U23も攻めあぐね。
他会場ではカズが前人未到の50歳で得点という記録を打ち立てたものの、15歳久保の最年少記録がかかった“その瞬間”は、訪れず。
そのままタイムアップ。反撃を許すことなく2-0で零封勝ちを収めたのでした。
試合後、選手たちが口々に反省を述べたように、満足のいく内容であったとは言い切れなかった試合。相手の経験不足に助けられた部分も少なくはありません。
それでも、勝った。
流れの中から相手を崩しきって、というものでこそなかったけれど。それでも、然るべきタイミングでしっかりと得点し、それを勝利に結びつけてみせた。
結果、勝ち点3を得ることに、白星スタートに繋げた意義というものは、やはり大きいです。
成熟には、まだ遠いかもしれません。しかし、新チームとして戦っていくための方向性、その萌芽というものは見せた試合であったかと。
この勝利を次なる勝利へ。さしあたってはホーム開幕戦勝利へとつなげていくために。
課題と手ごたえをしっかりと吟味し、邁進していかねば。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする